物理 / 電磁誘導と交流
自己誘導
問題
自己インダクタンス のコイルに流れる電流を、 秒あたり の割合で増加させた。コイルに生じる自己誘導起電力の大きさを求めよ。
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コイルは自分に流れる電流が変わると、その変化を妨げる向きに起電力を生む(自己誘導)。大きさは L×(電流の変化率)。L はコイルの『電流変化への抵抗しにくさ』を表す量。
解答・解説
方針
自己誘導起電力 V=L(ΔI/Δt)。自分の電流変化が自分の磁束を変え、それを妨げる起電力が生じる。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 自己誘導は「コイルが自分の電流変化を妨げる」現象である。電流が変わると自分の磁束が変わり、レンツの法則でそれを妨げる起電力が生じる。
公式自己誘導起電力: (: 自己インダクタンス [H])
① 代入する。
まとめ (自己インダクタンス)は「電流の変化しにくさ」を表す——質量が速度変化に抵抗する(慣性)のと似て、 は電流変化に抵抗する「電気の慣性」である。だからコイルを含む回路では、電流は急には変われない(スイッチを入れた直後は電流が流れ出しにくい——応用の過渡現象)。蛍光灯の点灯や、スイッチを切ったときの火花も自己誘導の現れ。 が大きいほど電流変化に強く逆らう。
答
別解
質量とのアナロジーで整理するルート。 運動方程式 と自己誘導 は同じ形——力↔電圧、質量↔インダクタンス、速度↔電流の対応。
「電流は速度、 は質量」と読むと、コイルの振る舞い(急に電流を変えられない=慣性)が力学の直感で理解できる。この対応は交流回路(電気振動が単振動に対応)まで一貫して効く。
ポイント
- V=L(ΔI/Δt)
- L=電気の慣性(電流の変化しにくさ)
- 電流は急に変われない
よくある間違い
- 電流 I そのものを起電力の式に使う(変化率が主役)
- L と抵抗 R を混同する
- 時間で掛ける