物理 / 電磁誘導と交流
送電の電力損失と変圧比
問題
発電所で の電力を、抵抗 の送電線で送る。(1) 送電電圧を にした場合と にした場合の、送電線での電力損失をそれぞれ求めよ。 (2) 損失の比を求め、なぜ高電圧送電が必要かを電流の観点から説明せよ。
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P=VI から、同じ電力なら電圧が高いほど電流は小さい。損失 I²r は電流の 2 乗で効くから、電圧を 100 倍にすれば損失は 100²=1 万分の 1。標準 s09 の一般化で、損失が電流の 2 乗であることを数値で確認する。
解答・解説
方針
同じ電力を送るなら P=VI で電圧が高いほど電流が小さい。損失 I²r は電流の2乗。100倍の電圧で損失1万分の1。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 送電損失の核心は「同じ電力なら高電圧ほど小電流()、そして損失 は電流の 2 乗」——だから電圧を上げると損失が劇的に減る。
① 各場合の損失。
② 損失の比。
電圧 100 倍 → 電流 → 損失 。
まとめ 送電では損失 ——送ろうとする が全部途中で消えてしまう(何も届かない)。 なら損失はわずか 。だから発電所では変圧器で超高圧に昇圧して送り、消費地で降圧する。損失が「電流の 2 乗」に比例する(、電圧の 2 乗に反比例とも書ける)ことが、高電圧送電の必然性の数学的根拠である。変圧器で自在に昇降圧できる交流だからこそ、この戦略が可能になっている。
(1) 100 V: 、損失 。10⁴ V: 、損失 (2) 損失の比 。電圧を 100 倍にすると電流が 、損失は電流の 2 乗で に激減する
別解
損失を電圧の式で書くルート。 ——損失は送電電圧の 2 乗に反比例。この式なら電圧を代入するだけで、、 と一発。
「損失 」の形で持っておくと、送電電圧を変えたときの損失が即座に見積もれる——実用の送電計算で便利な形である。
ポイント
- 同電力なら高電圧=小電流
- 損失 I²r=P²r/V²(電圧の2乗に反比例)
- 変圧器で昇降圧できる交流の利点
よくある間違い
- 損失を電圧で直接計算する
- 電流の 2 乗を忘れて 100 倍差とする
- 送電電圧と負荷電圧を混同する