物理 / 電磁誘導と交流
面積が変化するコイルの起電力
問題
磁束密度 の一様な磁場に垂直に置いた 1 巻きのコイルの面積を、 秒間に だけ縮めた。生じる誘導起電力の大きさを求めよ。
ヒントを見る
磁束 Φ=BS のうち、今回変わるのは面積 S。磁場 B は一定だから ΔΦ=B×ΔS。あとはファラデーの法則で時間で割る。
解答・解説
方針
磁束の変化は面積の変化から: ΔΦ=BΔS。V=BΔS/Δt。磁場一定でも面積が変われば磁束が変わる。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 磁束 を変える方法は 2 つ—— を変えるか を変えるか。今回は磁場一定・面積が変化するので 。
① 磁束の変化。
② 起電力。 1 巻きなので
まとめ 磁石を動かさなくても、コイルの面積を変えるだけで起電力が生じる——磁束を変える手段は「磁場を変える/面積を変える/コイルを回して角度を変える」の 3 通りある。次に学ぶ「動く導体棒」は、この「面積が変わる」タイプの具体例(棒が動くと回路の囲む面積が変わる)である。 という 1 つの式が、あらゆる電磁誘導の共通の入口になる。
答
より 。
別解
3 つの変化を並べるルート。 の 3 つの量それぞれが誘導の原因になる: (1) を変える(磁石を近づける・電磁石の電流を変える)、(2) を変える(今回・導体棒を動かす)、(3) を変える(コイルを回す=発電機)。
「どれが変わって磁束が変化しているか」を最初に見分けると、あらゆる電磁誘導の問題が の 1 本に集約される——分類の視点を持つと見通しがよい。
ポイント
- 磁束を変える=B か S か θ
- 面積変化: ΔΦ=BΔS
- 動く導体棒への入口
よくある間違い
- B の変化と混同する
- S そのものを磁束とする
- cosθ を入れる(垂直なので不要)