物理 / 電磁誘導と交流
磁束の時間変化のグラフ
問題
1 巻きのコイルを貫く磁束 が図のように時間変化する( 秒で から に一定の割合で増え、 秒は で一定)。(1) 秒、(2) 秒 のそれぞれで生じる誘導起電力の大きさを求めよ。
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誘導起電力は磁束グラフの『傾き』。まっすぐ増える区間は傾き一定で起電力も一定。水平な区間(磁束が変わらない)は傾き 0——起電力も 0。『変化がなければ起電力なし』が要点。
解答・解説
方針
起電力=磁束グラフの傾き。増加区間は一定の傾き→一定の起電力。一定区間は傾き0→起電力0。変化していないと起電力は生じない。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 誘導起電力は「磁束グラフの傾き」——グラフを読むだけの問題である。増加区間と一定区間で傾きが違う。
① 秒。 磁束が直線的に増加、傾きは
② 秒。 磁束は で一定——傾き 0 だから
まとめ 「磁束が大きい」ことと「起電力が生じる」ことは別物——磁束が最大でも、変化していなければ起電力は 0(後半区間)。起電力を生むのは磁束そのものでなく変化率である。位置と速度の関係(位置が最大でも速度は 0 でありうる)と同じ——「量」と「その変化率」を区別する物理の基本感覚が、ここでも問われる。- グラフの傾きを - グラフに描き直すと、階段状(0.2 → 0)になる。
誘導起電力は - グラフの傾き。(1) 傾き で (2) 傾き 0(磁束一定)なので
別解
V-t グラフを描いて全体像を見るルート。 起電力の時間変化は、前半 の一定、後半 の一定——矩形パルスになる。-(折れ線)の傾きが -(段差)に対応する。
「元のグラフの傾き=導関数のグラフ」を描く練習は、磁束→起電力だけでなく、位置→速度→加速度でも同じ——グラフの微分の見方が電磁誘導で実地に使える。
ポイント
- 起電力=Φ-t グラフの傾き
- 磁束一定→傾き0→起電力0
- 量と変化率は別物
よくある間違い
- 後半も起電力が生じるとする(磁束が大きいから)
- 傾きでなく磁束の値を起電力とする
- 傾きの計算で時間と磁束を逆にする