物理 / 電磁誘導と交流

磁束の時間変化のグラフ

★★ 標準電磁誘導グラフ

問題

1 巻きのコイルを貫く磁束 が図のように時間変化する( 秒で から に一定の割合で増え、 秒は で一定)。(1) 秒、(2) 秒 のそれぞれで生じる誘導起電力の大きさを求めよ。

t [s]Φ [Wb]O0.100.200.02
磁束の時間変化。前半は増加、後半は一定
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誘導起電力は磁束グラフの『傾き』。まっすぐ増える区間は傾き一定で起電力も一定。水平な区間(磁束が変わらない)は傾き 0——起電力も 0。『変化がなければ起電力なし』が要点。

解答・解説

方針

起電力=磁束グラフの傾き。増加区間は一定の傾き→一定の起電力。一定区間は傾き0→起電力0。変化していないと起電力は生じない。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 誘導起電力は「磁束グラフの傾き」——グラフを読むだけの問題である。増加区間と一定区間で傾きが違う。

秒。 磁束が直線的に増加、傾きは

秒。 磁束は 一定——傾き 0 だから

t [s]V [V]O0.100.20
起電力の時間変化。前半 0.20 V の一定、後半 0

まとめ磁束が大きい」ことと「起電力が生じる」ことは別物——磁束が最大でも、変化していなければ起電力は 0(後半区間)。起電力を生むのは磁束そのものでなく変化率である。位置と速度の関係(位置が最大でも速度は 0 でありうる)と同じ——「量」と「その変化率」を区別する物理の基本感覚が、ここでも問われる。- グラフの傾きを - グラフに描き直すと、階段状(0.2 → 0)になる。

誘導起電力は - グラフの傾き。(1) 傾き (2) 傾き 0(磁束一定)なので

別解

V-t グラフを描いて全体像を見るルート。 起電力の時間変化は、前半 の一定、後半 の一定——矩形パルスになる。-(折れ線)の傾きが -(段差)に対応する。

「元のグラフの傾き=導関数のグラフ」を描く練習は、磁束→起電力だけでなく、位置→速度→加速度でも同じ——グラフの微分の見方が電磁誘導で実地に使える。

ポイント

  • 起電力=Φ-t グラフの傾き
  • 磁束一定→傾き0→起電力0
  • 量と変化率は別物

よくある間違い

  • 後半も起電力が生じるとする(磁束が大きいから)
  • 傾きでなく磁束の値を起電力とする
  • 傾きの計算で時間と磁束を逆にする