物理 / 電磁誘導と交流
電気振動とLC共振
問題
自己インダクタンス のコイルと電気容量 のコンデンサーをつないだ 回路がある。(1) この回路の電気振動の角周波数 を求めよ。 (2) 電気振動を、ばね振り子(単振動)と対応づけて説明せよ。 とする。
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LC 回路の固有角周波数は ω0=1/√(LC)——単振動の ω=√(k/m) とそっくりの形。電気振動は、コンデンサーの電気エネルギーとコイルの磁気エネルギーが交互に入れ替わる現象。ばね振り子で位置エネルギーと運動エネルギーが往復するのと同じ。
解答・解説
方針
LC回路の固有角周波数 ω0=1/√(LC)。電気振動はコンデンサー(位置E)とコイル(運動E)のエネルギー往復で、単振動と同じ構造。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 回路は「電気版のばね振り子」——コンデンサー(位置エネルギー)とコイル(運動エネルギー)の間でエネルギーが往復する振動である。固有角周波数の形も単振動とそっくり。
① 角周波数。
② ばね振り子との対応。
| 電気振動(LC) | ばね振り子 |
|---|---|
| 電荷 | 位置 |
| 電流 | 速度 |
| コンデンサー | ばね |
| コイル | 運動 |
コンデンサーが満タン(電荷最大・電流 0)= ばねが最も伸びた瞬間(位置最大・速度 0)。放電が進むと電流が増え(コイルにエネルギーが移る)、コンデンサーが空のとき電流最大——ばねが自然長を速さ最大で通過する瞬間に対応。
まとめ 電気振動と単振動は完全に同じ数学(どちらも で正弦振動)——だから力学で学んだ振動の直感がそのまま使える。、 の対応で、 が と同型になる。ラジオの同調(特定の周波数の電波だけ拾う)は、この共振周波数を可変コンデンサーで合わせている——電気振動は無線通信の心臓部である。
(1) (2) コンデンサーの電気エネルギーとコイルの磁気エネルギーが交互に移り変わる。ばねの位置エネルギーと運動エネルギーの往復に対応( ばね、 質量)
別解
エネルギー保存で振動を確かめるルート。 回路の全エネルギー は一定(抵抗がなければ)——ばね振り子の が一定なのと同じ。エネルギーが 2 つの器を往復するから振動が続く。
「エネルギー保存 = 振動が減衰せず続く」——抵抗を入れると熱で失われ、振動は減衰する(減衰振動、単振動の空気抵抗版)。エネルギーの視点が、振動の持続と減衰を統一的に説明する。
ポイント
- ω0=1/√(LC)(単振動と同型)
- C↔ばね、L↔質量の対応
- ラジオの同調(共振)の原理
よくある間違い
- ω0=√(LC) と誤る
- L と C を取り違える
- √ の中の指数計算を誤る