物理 / 電磁誘導と交流

コの字レール上の導体棒(エネルギー保存)

★★ 標準電磁誘導レールエネルギー

問題

間隔 の水平なコの字レールに抵抗 をつなぎ、磁束密度 の鉛直磁場中で導体棒を速さ で等速で動かす(レール・棒の抵抗は無視)。(1) 誘導起電力 (2) 回路の電流 (3) 棒を等速で動かすのに必要な外力 (4) 外力がする仕事率(仕事の割合)と抵抗の消費電力が等しいことを示せ。

Rv=4.0B(鉛直 ⊙)・L=0.20 m
コの字レール上を等速で動く導体棒(発電機)
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基礎の流れ(起電力→電流→力)をたどり、最後にエネルギー保存を確認する。等速だから外力は棒が受ける磁場の力とつり合う。外力の仕事率 Fv と、抵抗で熱になる電力 VI が一致すれば、手の仕事がすべて電気(→熱)になったことになる。

解答・解説

方針

V=vBL→I=V/R→F=BIL→外力=F(等速)。仕事率 Fv と消費電力 VI が一致(エネルギー保存)。基礎の4問を1つに統合。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) レール問題の総合形。「起電力 → 電流 → 力 → エネルギー収支」の 4 段を順にたどり、最後に仕事率=消費電力の一致でエネルギー保存を確認する。

① 起電力。

② 電流。

③ 外力。 棒は磁場から の力を運動と逆向きに受ける。等速だから外力はこれとつり合う 。

④ エネルギー収支。

一致。手がした仕事がすべて電気エネルギーになり、抵抗で熱になった。

まとめ 「手の仕事 → 起電力 → 電流 → 熱」というエネルギーの一方通行が、 という等式で表される。これが発電の仕組みである。何もないところから電気は生まれず、必ず力学的仕事(や化学・熱)を電気に変換している。 は と展開すれば当たり前に成り立つ恒等式である。「力×速度」と「電圧×電流」は、同じ量を 2 通りに表したものだと分かる。

答

(1) (2) (3) (4) 外力の仕事率 、抵抗の消費 で一致

別解

発電機とモーターの対比で見るルート。 この棒は「動かすと発電する」ので、発電機である。逆に、静止した棒に電池で電流を流せば、力を受けて動き出す。これがモーターである(リニアモーター、電流と磁場の単元)。同じ装置が動かせば発電機・電流を流せばモーターという表裏の関係にある。

はどちらの向きでも成り立つ。発電機なら「力学→電気」、モーターなら「電気→力学」の変換を表す。1 つの恒等式が 2 つの機械を統一する。

ポイント

  • 起電力→電流→力→収支の4段
  • Fv=VI(手の仕事=消費電力)
  • 発電の仕組み(仕事→電気→熱)

よくある間違い

  • 外力を考えず等速が続くとする
  • 仕事率と電力の一致を確認しない
  • 各段の値を取り違えて連鎖ミス