物理 / 電磁誘導と交流

変圧器の電圧

★ 基礎変圧器

問題

1 次コイルの巻数 、2 次コイルの巻数 の変圧器の 1 次側に交流 を加えた。2 次側に生じる電圧を求めよ。

ヒントを見る

変圧器では電圧が巻数に比例する。1 次と 2 次の巻数の比を、電圧の比に当てはめる。巻数を減らしているので、電圧は上がるか下がるか。

解答・解説

方針

変圧器は巻数比で電圧を変える: V1/V2=N1/N2。巻数を減らせば電圧も減る(降圧)。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 変圧器は「巻数比で電圧を変える装置」——1 次コイルの磁束変化が 2 次コイルに伝わり(相互誘導)、電圧は巻数に比例する。

公式変圧器: (電圧は巻数に比例)

① 代入する。

まとめ 巻数を にしたので電圧も (降圧)。逆に 2 次を多く巻けば昇圧できる——ACアダプター(降圧)、送電用変電所(昇圧・降圧)がこの原理。変圧器が交流でしか働かないのが重要——直流は磁束が変化しないので相互誘導が起きない(電磁誘導は「変化」が命)。これが交流送電が主流である理由の 1 つである。次問で電流側も見る。

より

別解

相互誘導から導くルート。 鉄心を通る磁束 は 1 次・2 次で共通。各コイルの起電力は で、 が共通だから

「共通の磁束 × 巻数」——変圧器の公式はファラデーの法則をそのまま 2 つのコイルに適用しただけ。相互誘導の具体例が変圧器である、と位置づけると暗記が減る。

ポイント

  • V1/V2=N1/N2(電圧∝巻数)
  • 巻数で昇圧・降圧
  • 交流でしか働かない(磁束変化が必要)

よくある間違い

  • 巻数比を逆に取る
  • 電圧が巻数に反比例すると考える
  • 直流でも動くと思う