物理 / 電磁誘導と交流

コイルの誘導リアクタンス

★★ 標準交流リアクタンス

問題

自己インダクタンス のコイルに、角周波数 の交流を加えた。(1) コイルの誘導リアクタンス を求めよ。 (2) 加えた交流電圧の実効値が のとき、流れる電流の実効値を求めよ。 とする。

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コイルは交流に対して『抵抗のような働き』をする——それが誘導リアクタンス XL=ωL。周波数が高いほど電流変化が速く、自己誘導が強く妨げるので XL が大きい。電流は Ie=Ve/XL でオームの法則風に。

解答・解説

方針

誘導リアクタンス XL=ωL(コイルの交流に対する抵抗のような量)。周波数が高いほど大。オームの法則風に Ie=Ve/XL。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 コイルは交流に対して「抵抗のような働き」をする——それが誘導リアクタンス 。周波数が高いほど電流変化が速く、自己誘導が強く妨げるので が大きい。

公式誘導リアクタンス: (単位 。周波数が高いほど大)

① リアクタンス。

② 電流の実効値。 オームの法則の形で

まとめ リアクタンスは「交流での抵抗もどき」だが、抵抗と決定的に違うのはエネルギーを消費しないこと——コイルはエネルギーを蓄えては返す(半周期ごとに を出し入れ)ので、平均するとゼロ。 は「高周波を通しにくい」——直流()なら (ただの導線)、高周波なら大きな抵抗。この周波数依存が、フィルター回路(特定の周波数だけ通す)の基礎になる。電流は電圧より位相が 遅れる(コイルの性質)。

(1) (2)

別解

直流と高周波の極限で覚えるルート。 (直流)で 0、(高周波)で ——コイルは直流を素通し・高周波を遮断する(「低い周波数を通す」チョークコイル)。コンデンサー(、次問)はちょうど逆で高周波を通す。

「コイルは低周波、コンデンサーは高周波を通す」——両者の周波数特性が逆であることを対で覚えると、フィルターの設計思想が見える。

ポイント

  • XL=ωL(高周波ほど大)
  • エネルギーを消費しない(蓄えて返す)
  • コイルは低周波を通す

よくある間違い

  • XL=L/ω と誤る
  • 抵抗のように熱を消費すると考える
  • 電流の位相を考慮しない(遅れる)