物理 / 電磁誘導と交流
交流の実効値
問題
家庭用の交流電圧の実効値は である。(1) この交流電圧の最大値(振幅)を求めよ。 (2) 実効値とは何を表す量か、直流と比べて述べよ。 とする。
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交流は電圧が時々刻々変わるので、『実力』を表す 1 つの値が必要——それが実効値。最大値との関係は √2 倍。実効値の定義は『同じ発熱をする直流の値』であることに注目。
解答・解説
方針
実効値=最大値/√2、つまり最大値=√2×実効値。実効値は平均電力を直流換算した値。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 交流は電圧が振動して一定でないので、「実力を表す 1 つの値」が要る——それが実効値である。最大値との関係は 。
① 最大値。
② 実効値の意味。 実効値は「同じ抵抗に同じ平均電力(発熱)を生じさせる直流電圧」と定義される。 の交流は、 の直流と同じだけ抵抗を発熱させる。
まとめ 「実効値=直流に換算した実力」——だから家庭の (実効値)は、瞬間的には まで振れているが、発熱で見ると の直流と等価である。 の由来は「 の 1 周期平均が 」——平均電力が になり、これを と等しいと置くと が出る。交流の計算は「実効値で書けば直流と同じ形」になるので、実効値が主役になる。
答
(1) (2) 実効値は、同じ抵抗で同じ平均電力(発熱)を生む直流電圧に等しい値。交流を『直流に換算した実力値』を表す
別解
なぜ √2 かを sin² の平均で見るルート。 瞬間電力は 。 の 1 周期平均は なので、平均電力は 。これを直流の と等しく置くと 、すなわち 。
「 の平均 」が の正体——電流の実効値 も全く同じ理由である。丸暗記でなく平均電力から導ければ、実効値の意味が定着する。
ポイント
- V0=√2 Ve(最大値=√2×実効値)
- 実効値=同じ発熱の直流電圧
- √2 は sin² の平均 1/2 から
よくある間違い
- 実効値と最大値を逆にする
- √2 で割る/掛けるを間違える
- 実効値を平均値(0 になる)と混同する