物理 / 電磁誘導と交流

誘導電流が流れる棒が受ける力

★ 基礎電磁誘導導体棒

問題

前問で、誘導電流 が流れている導体棒(長さ 、磁束密度 )が磁場から受ける力の大きさと向きを求めよ。

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電流が流れている棒は磁場から力 F=BIL を受ける(電流と磁場の単元)。その向きは、レンツの法則が保証するように棒の運動を妨げる向き——だから棒を動かし続けるには手で押し続けなければならない。

解答・解説

方針

電流が流れる棒は磁場から力 F=BIL を受ける。向きはレンツの法則により運動を妨げる(逆向き)。動かし続けるには外力が必要。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 電流が流れる棒は磁場から力 を受ける(前単元)。その向きは、レンツの法則の帰結として必ず運動を妨げる向きである。

① 力の大きさ。

② 向き。 棒が動く向きと逆向き(運動を妨げる)。だから棒を等速で動かし続けるには、この力とつり合う外力 を手で加え続ける必要がある。

まとめ ここで一周する——「棒を動かす(手の仕事)→ 起電力 → 電流 → 棒が力を受ける(運動を妨げる)」。妨げる力に逆らって手がした仕事 が、ちょうど抵抗で消費される電力 に等しい——手の仕事が電気エネルギーに変換され、熱になる。これが発電のエネルギー変換の全貌。「動かすのに力が要る」ことがエネルギー保存の現れである。

。向きは棒の運動を妨げる向き(棒が動く向きと逆)

別解

もし妨げなかったらのルート。 もし力が運動を助ける向き(動く向きと同じ)なら、棒は勝手に加速して電流が増え、無限にエネルギーが湧く永久機関になる——不可能。だから必ず妨げる向きでなければならない。

電流と磁場の単元では「 の向きはフレミング左手」と機械的に決めたが、電磁誘導では「エネルギー保存(妨げる)」からも同じ向きが出る——2 つの決め方が一致することを確かめると理解が深まる。

ポイント

  • F=BIL(電流×磁場)
  • 向きは必ず運動を妨げる
  • 手の仕事=消費電力(エネルギー保存)

よくある間違い

  • 力が運動を助ける向きと考える
  • 外力なしで等速運動が続くとする
  • F と起電力を混同する