物理 / 電磁誘導と交流
交流のジュール熱
問題
の抵抗に、実効値 の交流電流を 秒間流した。この抵抗で発生するジュール熱を求めよ。また、なぜ最大値でなく実効値を使うのかを述べよ。
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交流のジュール熱は、実効値を使えば直流の式 Q=I²Rt がそのまま使える。実効値は『発熱で直流に換算した値』だからである。最大値を使うと発熱を過大評価してしまう。
解答・解説
方針
交流のジュール熱は実効値を使えば直流と同じ式 Q=Ie²Rt。実効値の定義そのものが『同じ発熱をする直流』。
解答
⓪ 発想(どう考え始めるか) 交流のジュール熱は「実効値を使えば直流と同じ式」で計算できる。実効値という量はもともとそのために定義されたものである。
① ジュール熱。
② なぜ実効値か。 実効値は「同じ抵抗に同じ平均発熱を生じる直流電流」として定義されている(基礎の実効値の問題を参照)。だから直流の発熱の式 に実効値を入れれば、交流の正しい発熱が得られる。もし最大値 を使うと、 で発熱を 2 倍に過大評価してしまう。
まとめ実効値は発熱で直流に換算した値である。だから発熱・平均電力の計算はすべて実効値で行い、直流と同じ公式が使える。これが実効値が交流の「標準の値」として使われる理由である(、 という表示はすべて実効値)。瞬間の値は 倍まで振れるが、発熱の帳尻は実効値で合う。交流を扱うときは「まず実効値に統一する」とよい。最大値・瞬間値と混ぜなければ、計算ミスを防げる。
。実効値は『同じ発熱を生む直流の値』として定義されているので、直流と同じ式 に実効値を入れれば正しい発熱が出るから
別解
平均電力から積み上げるルート。 平均電力は で、毎秒 120 J である。10 秒で 。「平均電力 × 時間 = 総発熱」という素直な積み上げでも同じ答えになる。
「、」と 2 段に分けると、電力(毎秒)と熱量(総量)の区別がはっきりする。単位( と )も意識しやすくなる。
ポイント
- Q=Ie²Rt(実効値で直流と同式)
- 実効値=発熱で直流換算した値
- 最大値を使うと 2 倍過大
よくある間違い
- 最大値(√2倍)を使って発熱を過大評価
- 実効値と平均値を混同する
- 時間 t を掛け忘れる(電力と熱量の混同)