物理基礎

運動の表し方 — 速度・加速度・落体運動

速度と加速度、等加速度直線運動の3公式、v-tグラフの読み書き、自由落下・投げ上げなどの落体運動、直線上の相対速度を扱います。

全 32 問(★基礎 12・★★標準 12・★★★応用 8)

問1 平均の速さと単位換算 ★ 基礎平均の速さ単位換算

ある自転車が、まっすぐな道を 進むのに かかった。

(1) この間の平均の速さは何 か。

(2) その速さは何 か。

問2 x-tグラフの読み取り(等速直線運動) ★ 基礎等速直線運動x-tグラフ

図は、まっすぐな道を進む台車の位置 と時刻 の関係を表すグラフである。

txO2.04.04080
位置 x [m] と時刻 t [s] の関係(x-tグラフ)

(1) この台車の速度は何 か。

(2) このままの運動を続けるとき、 での位置 を求めよ。

問3 平均の加速度 ★ 基礎加速度

まっすぐな道を走る自動車の速度が、 の間に から まで一様に増加した。この間の加速度の大きさを求めよ。

問4 等加速度直線運動の速度 ★ 基礎等加速度直線運動公式

初速度 で動き出した物体が、一直線上を一定の加速度 で加速する。 後の速度を求めよ。

問5 等加速度直線運動の変位 ★ 基礎等加速度直線運動変位v-tグラフ

初速度 、加速度 で一直線上を進む物体がある。動き出してから 間に進む距離を求めよ。

問6 時間を含まない公式 ★ 基礎等加速度直線運動公式

初速度 、加速度 で一直線上を進む物体が、 進んだときの速度を求めよ。

問7 v-tグラフの読み取り ★ 基礎v-tグラフ加速度変位

図は、一直線上を進む電車の速度 と時刻 の関係を表す。電車は静止状態から 加速したのち、 の間一定の速度で走った。

tvO4.0108.0
速度 v [m/s] と時刻 t [s] の関係(v-tグラフ)

(1) 加速中の加速度を求めよ。

(2) この 間に進んだ距離を求めよ。

問8 自由落下 ★ 基礎自由落下落体運動

小球を静かに放して自由落下させた。重力加速度の大きさを とする。

(1) 後の速さを求めよ。

(2) 間に落下する距離を求めよ。

問9 鉛直投げ下ろし ★ 基礎投げ下ろし落体運動

高い塔の上から、小球を初速度 で真下に投げ下ろした。重力加速度の大きさを とする。

(1) 後の速さを求めよ。

(2) 間に落下する距離を求めよ。

問10 鉛直投げ上げ ★ 基礎投げ上げ落体運動v-tグラフ

小球を地面から初速度 で真上に投げ上げた。重力加速度の大きさを とする。

(1) 最高点に達するまでの時間を求めよ。

(2) 最高点の高さを求めよ。

(3) 投げた点に戻ってくるまでの時間を求めよ。

問11 ブレーキをかけた自動車(負の加速度) ★ 基礎等加速度直線運動負の加速度v-tグラフ

で走っていた自動車がブレーキをかけ、大きさ の一定の加速度で減速して止まった。

(1) 止まるまでの時間を求めよ。

(2) 止まるまでに進む距離を求めよ。

問12 直線上の相対速度 ★ 基礎相対速度

東西にのびる直線道路を、自動車 A が東向きに で走っている。東向きを正とする。

(1) 東向きに で走る自動車 B を A から見ると、どちら向きに何 で動いて見えるか。

(2) 西向きに で走る自動車 C を A から見ると、どちら向きに何 で動いて見えるか。

問13 x-tグラフから v-tグラフへ ★★ 標準x-tグラフv-tグラフ平均の速さ

図は、一直線上を動く物体の位置 と時刻 の関係である。物体は から まで進み、 から までその場に止まり、 から で出発点まで戻った。

txO2.05.08.030
位置 x [m] と時刻 t [s] の関係

(1) 各区間の速度を求めよ。

(2) から までの移動距離(道のり)と、平均の速さを求めよ。

問14 2つの条件から初速度と加速度を決める ★★ 標準等加速度直線運動連立

一直線上を等加速度で進む物体が、動き出してから 間に 間に 進んだ。初速度 と加速度 を求めよ。

問15 3区間の v-tグラフ(加速・等速・減速) ★★ 標準v-tグラフ加速度変位

図は、駅を出発した電車の速度 と時刻 の関係である。電車は 間加速して に達し、 間等速で走り、その後 間減速して次の駅に止まった。

tvO6.0263012
電車の v-tグラフ。加速 6.0 s・等速 20 s・減速 4.0 s

(1) 加速中と減速中の加速度をそれぞれ求めよ。

(2) 駅の間の距離を求めよ。

問16 距離と速度から加速度と時間を求める ★★ 標準等加速度直線運動公式の使い分け

一直線上を等加速度で進む物体が、ある点を速度 で通過し、そこから 進んだ点を速度 で通過した。

(1) 加速度を求めよ。

(2) この を進むのにかかった時間を求めよ。

問17 ビルの屋上からの投げ上げ ★★ 標準投げ上げ落体運動2次方程式

高さ のビルの屋上から、小球を初速度 で真上に投げ上げた。重力加速度の大きさを とする。

投げた点9.8 m/s14.7 m地面
屋上から真上に投げ上げた小球が、やがてビルの横を落ちて地面に達する

(1) 小球が地面に達するのは投げてから何秒後か。

(2) 地面に達する直前の速さを求めよ。

問18 時間差で落とした2球の間隔 ★★ 標準自由落下相対速度

高いがけの上から小球 P を静かに落とし、その 後に同じ点から小球 Q を静かに落とした。重力加速度の大きさを とする。P を落としてから 後の、P と Q の間隔を求めよ。ただし、どちらの小球もまだ落下中である。

問19 追いつく時刻と位置 ★★ 標準追いつき等加速度直線運動x-tグラフ

信号が青になった瞬間、静止していた自動車が一定の加速度 で発進した。同じ瞬間、その横を一定の速度 のバイクが同じ向きに通過した。

(1) 自動車がバイクに追いつくのは何秒後か。

(2) 追いつく地点は信号から何 m か。

問20 電車が橋を渡り切る時間 ★★ 標準等速直線運動文章題

長さ の電車が、一定の速さ で長さ の橋を渡る。電車の先頭が橋にさしかかってから、最後尾が橋を渡り終えるまでの時間を求めよ。

問21 斜面を上って戻る運動 ★★ 標準等加速度直線運動対称性v-tグラフ

なめらかな斜面の下端から、台車を斜面に沿って上向きに初速度 で押し出した。台車は斜面に沿って大きさ の一定の加速度で減速しながら上り、やがて戻ってきた。斜面上向きを正とする。

(1) 最も高い点に達するまでの時間と、そこまで斜面に沿って進んだ距離を求めよ。

(2) 下端に戻ってくるのは押し出してから何秒後か。また、戻ってきたときの速さを求めよ。

問22 自由落下と投げ上げの出会い ★★ 標準自由落下投げ上げ出会い

高さ の塔の上から小球 A を静かに落とすと同時に、その真下の地面から小球 B を初速度 で真上に投げ上げた。重力加速度の大きさを とする。

(1) 2 球が出会うのは何秒後か。

(2) 出会う点の地面からの高さを求めよ。

問23 変位と道のり(折り返しのある運動) ★★ 標準v-tグラフ変位道のり

図は、一直線上を動く物体の速度 と時刻 の関係である。速度は で変化する。 から までについて、

tvO2.04.06.0−6.0
v=6.0−3.0t の v-tグラフ。t=2.0 s で速度の符号が変わる

(1) 変位を求めよ。

(2) 道のりと平均の速さを求めよ。

問24 停止距離(空走距離+制動距離) ★★ 標準等加速度直線運動文章題v-tグラフ

で走行中の自動車の運転手が前方の障害物に気づいた。気づいてからブレーキを踏むまでの反応時間は で、その間は のまま走る(空走)。ブレーキを踏むと、大きさ の一定の加速度で減速する。

(1) 空走距離(反応時間の間に進む距離)を求めよ。

(2) 制動距離(ブレーキを踏んでから止まるまでの距離)を求めよ。

(3) 停止距離(気づいてから止まるまでの全距離)を求めよ。

問25 上昇する気球から放した小球 ★★★ 応用投げ上げ落体運動2次方程式

一定の速さ で上昇している気球が、地面からの高さ の点を通過した瞬間、気球から小球を静かに放した。重力加速度の大きさを とする。

4.9 m/s小球29.4 m地面
上昇中の気球から小球を静かに放す。小球は気球の速度を受け継ぐ

(1) 小球が地面に達するのは、放してから何秒後か。

(2) 地面に達する直前の速さを求めよ。

問26 駅間の運行(v-tグラフの設計) ★★★ 応用v-tグラフ等加速度直線運動文章題

電車が A 駅を出発し、次の 3 つの区間を経て B 駅に止まる。

  • 区間 1: 一定の加速度 間加速する
  • 区間 2: そのままの速度で 間走る
  • 区間 3: 一定の加速度で減速し、 で止まる

(1) 区間 2 の速度と、区間 3 の加速度を求めよ。

(2) A 駅から B 駅までの距離を求めよ。

(3) 全区間の平均の速さを求めよ。

問27 連続する等時間の変位の差 ★★★ 応用等加速度直線運動規則性

一直線上を等加速度で進む物体を観察したところ、ある時刻からの 間に 、続く 間に 進んだ。

(1) 加速度を求めよ。

(2) 観察を始めた時刻の速度を求めよ。

(3) さらに続く 間には何 m 進むか。

問28 ぎりぎり追いつく条件(重解の物理) ★★★ 応用追いつき2次方程式判別式

静止していた自動車が時刻 に一定の加速度 で発進した。その 後、同じ地点を一定の速度 のバイクが同じ向きに通過した。

(1) バイクが自動車に追いつく時刻を求めよ。

(2) このときバイクは「ぎりぎり追いつく」状況であることを、2 台の速度を比べて説明せよ。

問29 空中で出会うための条件(文字式) ★★★ 応用自由落下投げ上げ文字式不等式

高さ の点から小球 A を静かに落とすと同時に、その真下の地面から小球 B を初速度 で真上に投げ上げる。重力加速度の大きさを とする。

(1) 2 球が出会うまでの時間 で表せ。

(2) B が上昇している間に出会うための条件を、 で表せ。

(3) のとき、出会いは B の上昇中か下降中か。

問30 中間時刻の速度と中間地点の速度 ★★★ 応用等加速度直線運動平均論証

一直線上を等加速度で進む物体が、区間の始めを速度 、終わりを速度 で通過した。

(1) 時間の上でちょうど真ん中の時刻での速度 を求めよ。

(2) 距離の上でちょうど真ん中の地点(中間地点)での速度 を求めよ。

(3) はどちらが大きいか。理由とともに答えよ。

問31 記録タイマーによる実験の解析 ★★★ 応用記録タイマー実験等加速度直線運動

( 秒間に 回打点)の記録タイマーで台車の運動を記録し、テープを 打点ごとに切って並べたところ、区間の長さが順に であった。

3.0 cm5.0 cm7.0 cm5打点ごとの区切り運動の向き
50 Hz の記録テープ。5 打点(0.10 s)ごとの区間の長さが 2.0 cm ずつ増えている

(1) 打点分の時間を求めよ。

(2) 台車の加速度を求めよ。

(3) 番目と 番目の区間の境目での台車の速さを求めよ。

問32 崖からの投げ下ろし(文字式の総合) ★★★ 応用投げ下ろし文字式2次方程式

高さ の崖の上から、小球を初速度 で真下に投げ下ろした。重力加速度の大きさを とする。

小球v0h地面
高さ h の崖の上から初速度 v0 で真下に投げ下ろす

(1) 地面に達する直前の速さ で表せ。

(2) 地面に達するまでの時間 で表せ。

(3) のときの を求めよ。

運動の表し方の解説 — つまずきやすい点と学習の順序