物理基礎 / 運動の表し方

3区間の v-tグラフ(加速・等速・減速)

★★ 標準v-tグラフ加速度変位

問題

図は、駅を出発した電車の速度 と時刻 の関係である。電車は 間加速して に達し、 間等速で走り、その後 間減速して次の駅に止まった。

tvO6.0263012
電車の v-tグラフ。加速 6.0 s・等速 20 s・減速 4.0 s

(1) 加速中と減速中の加速度をそれぞれ求めよ。

(2) 駅の間の距離を求めよ。

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グラフを 3 つの区間に分けて、それぞれの傾きと面積を考えよう。全体の距離は面積の合計になる。

解答・解説

方針

v-tグラフの傾きが加速度、面積が距離。台形を「三角形+長方形+三角形」に分けて面積を足す。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 電車やエレベーターの運動は「加速 → 等速 → 減速」の 3 区間が定番。v-tグラフにすると台形になる。

傾き=加速度、面積=距離。この 2 つの読み方だけで最後まで行ける。

① 傾きを読む。

  • 加速中():
  • 減速中():

② 面積を 3 つに分けて足す。

  • 加速(三角形):
  • 等速(長方形):
  • 減速(三角形):

まとめ 3 区間に分けても、やることは基礎の v-tグラフと同じ。複雑そうな運動ほど、v-tグラフを描いて図形の問題に変えるのが物理の常套手段だ。

発展 — 一歩先へ。 台形全体の面積公式を使うと と一度でも出せる(上底=等速時間、下底=全時間)。式の形が「平均的な走行時間 × 最高速度」になっているのがおもしろいところだ。

(1) 加速中 、減速中 (2)

別解

平均の速度で各区間を片づけるルート。 加速区間は だから平均 、距離 。減速区間は で平均 、距離 。等速は

合計 。「等加速度区間の距離=平均の速度 × 時間」で統一すると、 のつけ忘れが構造的に起こらない。

ポイント

  • 加速・等速・減速の 3 区間は v-tグラフで台形になる
  • 傾き=加速度(減速区間は負)
  • 面積=距離(三角形+長方形+三角形)

よくある間違い

  • 減速の加速度を正で答える(速度が減っているから負。「大きさを答えよ」でなければ符号をつける)
  • 等速区間の時間を 26 s とする(等速は 6.0 s から 26 s までの 20 s 間)
  • 三角形の面積で底辺に全体の時間を使ってしまう(各区間の時間で計算する)