物理基礎 / 運動の表し方

電車が橋を渡り切る時間

★★ 標準等速直線運動文章題

問題

長さ の電車が、一定の速さ で長さ の橋を渡る。電車の先頭が橋にさしかかってから、最後尾が橋を渡り終えるまでの時間を求めよ。

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電車のどの点に注目するかを 1 つ決めよう(たとえば先頭)。渡り始めから渡り終わりまでに、その点はどれだけ進むだろうか。

解答・解説

方針

「渡り終える」までに電車の先頭が進む距離を図で確かめる。橋の長さに電車の長さを足した分だけ進む必要がある。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 長さのある物体の通過問題は、注目する点を 1 つ決めるのがコツだ。先頭に注目する。

「渡り始め」は先頭が橋の入り口にいる瞬間。「渡り終わり」は最後尾が橋の出口を抜けた瞬間で、このとき先頭は出口より電車 1 台分()先にいる。

橋 380 m渡り始め渡り終わり先頭は 500 m 進む
渡り始め(実線)と渡り終わり(破線)の電車の位置。先頭は 380+120=500 m 進む

① 先頭が進む距離。

② 時間を出す。

まとめ 「橋の長さ+電車の長さ」を進んで初めて渡り終える。トンネル通過・すれ違い・追い越しも全部同じ考え方で、注目点の移動距離を図で確かめることが解法のすべてだ。

別解

最後尾に注目するルート(検算に)。 最後尾は、渡り始めの瞬間、橋の入り口より 手前にいる。渡り終わりに最後尾は橋の出口にいる。

だから最後尾が進む距離は 。どの点に注目しても進む距離は同じ になる(電車は変形しない)。答えも同じ

ポイント

  • 通過問題は注目点を 1 つ決める
  • 渡り切る距離=橋の長さ+電車の長さ
  • 図を描いて始めと終わりの配置を確認する

よくある間違い

  • とする(電車の長さを忘れている。先頭が出口に着いてもまだ渡り終えていない)
  • 橋と電車の長さを引いてしまう( は「完全に橋の上にいる」時間の計算で使う別の量)
  • km/h との換算問題と混同して 3.6 を掛けてしまう(この問題は最初から m/s)