物理基礎 / 運動の表し方
ビルの屋上からの投げ上げ
問題
高さ のビルの屋上から、小球を初速度 で真上に投げ上げた。重力加速度の大きさを とする。
(1) 小球が地面に達するのは投げてから何秒後か。
(2) 地面に達する直前の速さを求めよ。
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上向きを正、投げた点を原点とすると、地面の位置は y がいくつの点だろうか。負の値になることを恐れずに式を立てよう。
解答・解説
方針
投げた点を原点、上向きを正とすると、地面は y=−14.7 m。y の式を立てて 2 次方程式を解く。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 上がってから落ちてくる運動だが、場合分けはいらない。上向きを正、投げた点を原点とすれば、 が上昇も下降もまとめて面倒を見てくれる。
急所は「地面」の座標。投げた点より 下だから、 だ。
① 地面に達する時刻。
両辺を で割って整理すると
より 。
② 直前の速さ。
負は下向きの意味。速さは 。
まとめ 座標と符号を最初に決めれば、「上がって下がる」運動も 1 本の式で処理できる。マイナスの位置・マイナスの速度を怖がらないことが、落体運動の卒業試験だ。捨てた解 は「もし過去から同じ放物運動をしていたら 秒前に地面にいた」という意味で、物理的に採れない。
答
(1) 後 (2)
別解
対称性で区切って足すルート(苦手な人向け)。 投げ上げの対称性から、小球は 後に同じ高さ(屋上の高さ)へ速さ で戻ってくる。
そこからは「初速度 の投げ下ろしで 落ちる」問題になる。 を解くと より 。
合計 。往復を対称性で飛ばすと、2 次方程式が小さくなって計算が軽い。
ポイント
- 投げた点を原点にすると地面は y=−h
- 上昇も下降も 1 本の式 y=v₀t−½gt² で扱える
- 2 解のうち負の時刻は捨てる(意味を考えて選ぶ)
よくある間違い
- 地面を としてしまう(投げた点より下だから負)
- 最高点で式を切り替えようとして場合分けの泥沼にはまる(1 本の式でよい)
- も答えに含めてしまう(時刻は投げた後 のみ)