物理基礎 / 運動の表し方
駅間の運行(v-tグラフの設計)
問題
電車が A 駅を出発し、次の 3 つの区間を経て B 駅に止まる。
- 区間 1: 一定の加速度 で 間加速する
- 区間 2: そのままの速度で 間走る
- 区間 3: 一定の加速度で減速し、 で止まる
(1) 区間 2 の速度と、区間 3 の加速度を求めよ。
(2) A 駅から B 駅までの距離を求めよ。
(3) 全区間の平均の速さを求めよ。
ヒントを見る
まず v-tグラフの概形を描こう。区間 2 の速度は区間 1 の終わりの速度。あとは面積の計算に落ちる。
解答・解説
方針
v-tグラフを描いて台形を作る。各区間の面積(三角形・長方形・三角形)を足せば距離、全距離÷全時間が平均の速さ。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 区間が 3 つある複合問題。文章のままでは扱いにくいので、最初に v-tグラフを描いて、運動の全体像を 1 枚の図にする。
グラフにしてしまえば、あとは傾きと面積の読み取りだ。
① 区間 2 の速度と区間 3 の加速度。
区間 1 の終わりの速度が区間 2 の速度になる。
区間 3 は から で止まるから
② 距離(面積)を足す。
- 区間 1(三角形):
- 区間 2(長方形):
- 区間 3(三角形):
③ 平均の速さ。
全時間は 。
まとめ 複合運動は「グラフ化 → 図形の面積」の 2 段構え。平均の速さが最高速度 より小さくなるのは、加速・減速の時間があるからだ。
答
(1) 速度 、加速度 (2) (3)
別解
台形一発のルート(得意な人向け)。 v-tグラフ全体は、下底 (全時間)、上底 (等速時間)、高さ の台形。
3 つに分けず 1 回の計算で済む。「グラフの形が台形なら台形の公式」— 図形として見る目があると計算量を選べる。
ポイント
- 複合運動はまず v-tグラフに翻訳する
- 区間の境目の速度が次の区間へ引き継がれる
- 平均の速さ=全距離÷全時間(速度の平均をとるのではない)
よくある間違い
- 平均の速さを のように「速度の平均」で出そうとする(定義は全距離 ÷ 全時間)
- 区間 3 の三角形の底辺を 75 s や 30 s にしてしまう(その区間の 15 s)
- 区間 2 の速度を問題文から探して見つからず止まる(区間 1 の計算結果が引き継がれる)