物理基礎 / 運動の表し方

駅間の運行(v-tグラフの設計)

★★★ 応用v-tグラフ等加速度直線運動文章題

問題

電車が A 駅を出発し、次の 3 つの区間を経て B 駅に止まる。

  • 区間 1: 一定の加速度 間加速する
  • 区間 2: そのままの速度で 間走る
  • 区間 3: 一定の加速度で減速し、 で止まる

(1) 区間 2 の速度と、区間 3 の加速度を求めよ。

(2) A 駅から B 駅までの距離を求めよ。

(3) 全区間の平均の速さを求めよ。

ヒントを見る

まず v-tグラフの概形を描こう。区間 2 の速度は区間 1 の終わりの速度。あとは面積の計算に落ちる。

解答・解説

方針

v-tグラフを描いて台形を作る。各区間の面積(三角形・長方形・三角形)を足せば距離、全距離÷全時間が平均の速さ。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 区間が 3 つある複合問題。文章のままでは扱いにくいので、最初に v-tグラフを描いて、運動の全体像を 1 枚の図にする

グラフにしてしまえば、あとは傾きと面積の読み取りだ。

① 区間 2 の速度と区間 3 の加速度。

区間 1 の終わりの速度が区間 2 の速度になる。

区間 3 は から で止まるから

② 距離(面積)を足す。

tvO30607530
運行全体の v-tグラフ。面積の合計 1575 m が駅間距離
  • 区間 1(三角形):
  • 区間 2(長方形):
  • 区間 3(三角形):

③ 平均の速さ。

全時間は

まとめ 複合運動は「グラフ化 → 図形の面積」の 2 段構え。平均の速さが最高速度 より小さくなるのは、加速・減速の時間があるからだ。

(1) 速度 、加速度 (2) (3)

別解

台形一発のルート(得意な人向け)。 v-tグラフ全体は、下底 (全時間)、上底 (等速時間)、高さ の台形。

3 つに分けず 1 回の計算で済む。「グラフの形が台形なら台形の公式」— 図形として見る目があると計算量を選べる。

ポイント

  • 複合運動はまず v-tグラフに翻訳する
  • 区間の境目の速度が次の区間へ引き継がれる
  • 平均の速さ=全距離÷全時間(速度の平均をとるのではない)

よくある間違い

  • 平均の速さを のように「速度の平均」で出そうとする(定義は全距離 ÷ 全時間)
  • 区間 3 の三角形の底辺を 75 s や 30 s にしてしまう(その区間の 15 s)
  • 区間 2 の速度を問題文から探して見つからず止まる(区間 1 の計算結果が引き継がれる)