物理基礎 / 運動の表し方

自由落下

★ 基礎自由落下落体運動

問題

小球を静かに放して自由落下させた。重力加速度の大きさを とする。

(1) 後の速さを求めよ。

(2) 間に落下する距離を求めよ。

ヒントを見る

自由落下は等加速度直線運動の特別な場合。初速度はいくつで、加速度は何になっているだろうか。

解答・解説

方針

自由落下は「初速度 0、加速度 g の等加速度直線運動」。下向きを正にとれば、等加速度の公式がそのまま使える。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 「静かに放す」= 初速度 。落体の運動は、初速度 ・加速度 の等加速度直線運動にすぎない。

新しい公式は何もいらない。下向きを正として、いつもの式に を入れるだけだ。

公式自由落下(下向き正)

① 速さを求める。

② 落下距離を求める。

tvO2.019.6
自由落下の v-tグラフ。三角形の面積=落下距離 19.6 m

v-tグラフで見ると、落下距離は原点から伸びる直線の下の三角形の面積になっている。

まとめ 自由落下・投げ下ろし・投げ上げは、すべて「加速度が で一定」の運動。公式が増えたのではなく、 の値が決まっただけ、ととらえるのが上達の近道だ。

発展 — 一歩先へ。 は場所によって少し違い、月面では約 (地球の約 分の )。同じ でも月では約 しか落ちない。ガリレイが発見した「落体の運動は物体の重さによらない」という事実は、空気のない月面での羽根とハンマーの実験で実証された。

(1) (2)

別解

平均の速度で出すルート(苦手な人向け)。 速さは から まで一直線に増える。だから平均の速さはちょうど真ん中の

落下距離は は、この「平均をとる」操作から来ている。

ポイント

  • 自由落下=初速度 0・加速度 g の等加速度直線運動
  • v=gt、y=½gt²
  • (1)と(2)の値が同じ 19.6 になるのは t=2.0 s の偶然(単位も意味も別物)

よくある間違い

  • を忘れる(v-tグラフの三角形の面積を思い出す)
  • の計算で とする(2 乗するのは時間だけ)
  • (1)と(2)の答えの数字が同じことを理由に計算ミスを疑って混乱する(m/s と m で別の量。 のときだけ偶然一致する)