物理基礎 / 運動の表し方
崖からの投げ下ろし(文字式の総合)
問題
高さ の崖の上から、小球を初速度 で真下に投げ下ろした。重力加速度の大きさを とする。
(1) 地面に達する直前の速さ を で表せ。
(2) 地面に達するまでの時間 を で表せ。
(3) 、、 のときの と を求めよ。
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(1)は時間が出てこない。どの公式が最短か。(2)は 2 次方程式を解いてもよいが、(1)の結果を使うともっと楽な道がある。
解答・解説
方針
(1)は時間ぬきの公式で一発。(2)は(1)の v を使えば v=v₀+gt から 1 次方程式で済む(2 次方程式の解の公式を避けられる)。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 文字式の総合問題は解く順番の設計で難易度が変わる。(1)を先に(時間ぬきの式で)出せば、(2)は 1 次方程式で済む。いきなり(2)を 2 次方程式で攻めると計算が重い。
下向きを正とする。
① 直前の速さ。
時間を含まない式 より
(下向きに進み続けるので正の平方根。)
② 時間。
を について解いて、(1)を代入する。
③ 数値を代入。
まとめ 検算を 2 つ。極端な場合 とすると 、 — 自由落下の公式に正しく戻る。また なら 、。文字式は極限の場合で必ず検算。この習慣が入試の文字式問題での命綱になる。
答
(1) (2) (3) 、
別解
平均の速度で時間を出すルート(2 次方程式いらず)。 等加速度だから、落下中の平均の速度は 。距離 をこの平均で割れば
解の公式も引き算もいらない。 と が同じ値になるのは、 だから — 3 公式が裏でつながっていることの、きれいな見本になっている。
ポイント
- 解く順番の設計で計算量が変わる(v を先に出す)
- 文字式は v₀=0 や h=0 の極端な場合で検算
- 平均の速度 t=2h/(v₀+v) は解の公式の回避路
よくある間違い
- (2)でいきなり の解の公式に突入して計算が破綻する(正攻法だが、(1)経由が軽い)
- を と分けてしまう(平方根は和に分配できない)
- 解の公式を使う場合に負の解 を捨て忘れる