物理基礎

熱とエネルギー — 熱量・比熱・熱力学第1法則

温度と熱運動、熱量と比熱、熱量の保存(混ぜ合わせ)、状態変化と潜熱、熱と仕事の変換、熱機関と熱効率を扱います。

全 32 問(★基礎 12・★★標準 12・★★★応用 8)

問1 セルシウス温度と絶対温度 ★ 基礎温度絶対温度

セルシウス温度で は、絶対温度では何 か。また、絶対温度 はセルシウス温度で何 か。

問2 熱量の計算(Q=mcΔT) ★ 基礎熱量比熱

の水の温度を 上げるのに必要な熱量を求めよ。水の比熱を とする。

問3 比熱を求める ★ 基礎比熱熱量

ある金属 の熱量を与えたところ、温度が 上がった。この金属の比熱を求めよ。

問4 熱容量 ★ 基礎熱容量比熱

質量 、比熱 の物体がある。

(1) この物体の熱容量を求めよ。

(2) この物体の温度を 上げるのに必要な熱量を求めよ。

問5 熱量の保存(同じ水の混合) ★ 基礎熱量の保存混合

の水 の水 を混ぜた。外部との熱の出入りがないとき、混ぜた後の水の温度を求めよ。

問6 融解熱(状態変化と潜熱) ★ 基礎潜熱融解熱状態変化

の氷 をすべて の水にするのに必要な熱量を求めよ。氷の融解熱を とする。

問7 熱力学第1法則 ★ 基礎熱力学第1法則内部エネルギー

気体に の熱を与えたところ、気体は膨張して外部に の仕事をした。この気体の内部エネルギーの変化を求めよ。

問8 熱効率 ★ 基礎熱効率熱機関

ある熱機関は、 の熱を受け取り、 の仕事をした。この熱機関の熱効率を求めよ。

問9 電熱線で水を温める ★ 基礎ジュール熱熱量

の電熱線で の水を 間温めた。発生した熱がすべて水に伝わるとして、水の温度上昇を求めよ。水の比熱を とする。

問10 温まりやすさの比較 ★ 基礎比熱温度変化

質量の等しい水と鉄に、同じ熱量を与える。水の比熱を 、鉄の比熱を とする。鉄の温度上昇は水の温度上昇の何倍か。

問11 熱量の単位(カロリーとジュール) ★ 基礎熱量単位

(カロリー)は約 に相当する。 は何 か。

問12 状態変化のグラフ(温度が一定の区間) ★ 基礎状態変化潜熱グラフ

の氷を一定の割合で加熱し続けたときの、加えた熱量と温度の関係を表すグラフを考える。グラフには温度が一定になる区間(平坦部)が現れる。それはどんな状態変化が起きている区間か、 つ答えよ。

問13 熱量の保存で比熱を求める ★★ 標準熱量の保存比熱

℃ に熱した金属 を、 ℃ の水 の中に入れてかき混ぜたところ、全体が ℃ で一定になった。容器の熱容量と外部への熱の逃げは無視できる。水の比熱を として、金属の比熱を求めよ。

問14 容器の熱容量を含む混合 ★★ 標準熱量の保存熱容量

熱容量 の容器に ℃ の水 が入っている。ここへ ℃ のお湯 を注いでよくかき混ぜた。外部への熱の逃げはないとして、全体の温度を求めよ。水の比熱を とする。

問15 氷を入れて冷やす(全部融ける) ★★ 標準熱量の保存潜熱融解

℃ の水 に、 ℃ の氷 を入れた。氷はすべて融け、全体が一定の温度になった。外部との熱の出入りはないとする。氷の融解熱を 、水の比熱を として、全体の温度を求めよ。

問16 水をすべて蒸発させる熱 ★★ 標準潜熱蒸発熱状態変化

℃ の水 を、 ℃ の水蒸気にするのに必要な熱量を求めよ。水の蒸発熱を とする。また、この熱量は同じ水を ℃ から ℃ まで上げる熱量()の何倍か。

問17 気体の膨張と第1法則 ★★ 標準熱力学第1法則内部エネルギー

シリンダー内の気体に の熱を加えたところ、気体はピストンを押して膨張し、外部に の仕事をした。

(1) 気体の内部エネルギーの変化を求めよ。

(2) 気体の温度は上がったか下がったか。

問18 熱効率から仕事と排熱を求める ★★ 標準熱効率熱機関

熱効率 の熱機関が、高温の熱源から の熱を受け取って運転する。

(1) この熱機関がする仕事を求めよ。

(2) 低温側に捨てられる排熱を求めよ。

問19 ジュールの実験(仕事が熱に変わる) ★★ 標準熱と仕事ジュールの実験

おもりを落下させて、その位置エネルギーで羽根車を回し、容器の中の水をかき混ぜて温める実験を考える。おもりが失う位置エネルギーの合計が で、これがすべて水の温度上昇に使われたとする。水の質量を 、比熱を として、水の温度上昇を求めよ。

問20 電流による発熱で水を温める ★★ 標準ジュール熱熱量の保存

電熱線に の電圧をかけ の電流を 間流して、水を温めた。

(1) 電熱線が発生した熱量を求めよ。

(2) この熱がすべて の水に伝わったとき、水の温度上昇を求めよ。水の比熱を とする。

問21 熱い鉄を水に入れる ★★ 標準熱量の保存混合

℃ に熱した鉄 を、 ℃ の水 に入れた。外部との熱の出入りはないとする。鉄の比熱を 、水の比熱を として、全体の温度を求めよ。

問22 氷が一部だけ融ける ★★ 標準熱量の保存潜熱融解

℃ の水 に、 ℃ の氷 を入れた。外部との熱の出入りはないとする。氷の融解熱を 、水の比熱を とする。

(1) 氷はすべて融けるか。融ける氷の質量を求めよ。

(2) 最終的な全体の温度を求めよ。

問23 2つの熱機関の比較 ★★ 標準熱効率熱機関

熱機関 A(熱効率 )と熱機関 B(熱効率 )に、それぞれ同じ の熱を与える。

(1) A と B がする仕事をそれぞれ求めよ。

(2) A は B より何 多く仕事をするか。

問24 電力量(エネルギーの量) ★★ 標準電力量エネルギー

消費電力 の電気ストーブを 時間使った。

(1) 消費した電気エネルギー(電力量)は何 か。

(2) それは何 か。

問25 氷を温めて融かす(多段階) ★★★ 応用潜熱比熱多段階

℃ の氷 に熱を加えて、 ℃ の水にした。氷の比熱を 、氷の融解熱を とする。加えた熱量の合計を求めよ。

問26 容器を含む混合で比熱を決める ★★★ 応用熱量の保存比熱熱容量

熱容量 の容器に ℃ の水 が入っている。 ℃ に熱した金属 をこの水に入れると、全体が ℃ になった。外部への熱の逃げはない。水の比熱を として、金属の比熱を求めよ。

問27 氷で湯を冷やす(全部融ける総合) ★★★ 応用熱量の保存潜熱融解

℃ の湯 に、 ℃ の氷 を入れた。氷はすべて融け、全体が一定の温度になった。外部との熱の出入りはない。氷の融解熱を 、水の比熱を とする。

(1) 氷がすべて融けることを確かめよ。

(2) 全体の温度を求めよ。

問28 熱機関のサイクルと効率 ★★★ 応用熱効率熱機関熱力学第1法則

ある熱機関が サイクルの間に、高温熱源から の熱を受け取り、低温熱源に の熱を捨てた。

(1) サイクルでこの熱機関がする仕事を求めよ。

(2) 熱効率を求めよ。

問29 落下の繰り返しで水を温める ★★★ 応用熱と仕事ジュールの実験

質量 のおもりを高さ から落下させ、その位置エネルギーで羽根車を回して水をかき混ぜる操作を、 回繰り返した。位置エネルギーがすべて水の温度上昇に使われたとする。水の質量を 、比熱を 、重力加速度を として、水の温度上昇を求めよ。

問30 摩擦熱で水を温める ★★★ 応用熱と仕事運動エネルギー

速さ で運動していた質量 の物体が、水中で止まった。物体の運動エネルギーがすべて熱に変わり、まわりの水を温めたとする。水の質量を 、比熱を として、水の温度上昇を求めよ。

問31 氷から水蒸気まで(すべての段階) ★★★ 応用潜熱比熱多段階

℃ の氷 を、 ℃ の水蒸気にするのに必要な熱量の合計を求めよ。氷の融解熱を 、水の比熱を 、水の蒸発熱を とする。

問32 連続運転する熱機関の出力 ★★★ 応用熱効率仕事率熱機関

ある熱機関が、毎秒 の割合で燃料から熱を受け取り、熱効率 で連続運転している。

(1) この熱機関の出力(仕事率)を求めよ。

(2) 毎秒どれだけの熱を排熱として捨てているか。

熱とエネルギーの解説 — つまずきやすい点と学習の順序