物理基礎 / 熱とエネルギー
熱い鉄を水に入れる
問題
℃ に熱した鉄 を、 ℃ の水 に入れた。外部との熱の出入りはないとする。鉄の比熱を 、水の比熱を として、全体の温度を求めよ。
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鉄が失う熱(300→T)と水が得る熱(20→T)を等しくおく。鉄は比熱が小さく質量も小さいので、平衡温度は水寄りになる。
解答・解説
方針
鉄が失う熱=水が得る熱。それぞれ mcΔT。平衡温度 T について式を立てて解く。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 熱い鉄が失った熱を水が受け取る。失う熱=得る熱、で平衡温度 を求める。
① 保存の式を立てる。
鉄は ℃ → 、水は ℃ → 。
② 整理して解く。
まとめ ℃ もあった鉄を入れたのに、平衡温度は ℃ ほどにしかならない。鉄の熱容量 が、水の に比べて桁違いに小さいからだ。熱容量の大きい水が温度をほぼ決める。鍛冶で赤熱した鉄を水に入れると一気に冷えるのは、この熱容量差による。
答
約 ℃( ℃)
別解
熱容量の比で見るルート(得意な人向け)。 鉄の熱容量 、水の熱容量 。温度変化は熱容量の逆比だから、鉄の温度降下:水の温度上昇 。
全体の温度差 を に分けると、水の上昇は 。平衡は ℃(端数は四捨五入の差)。熱容量比から素早く見積もれる。
ポイント
- 鉄が失う熱=水が得る熱
- 平衡温度は熱容量の大きい水寄り
- 赤熱鉄が水で急冷するのは熱容量差
よくある間違い
- 鉄と水の比熱を取り違える(鉄 0.45、水 4.2)
- 鉄の高温 300℃ に引きずられ平衡温度を高く見積もる
- 温度変化の向き(鉄は下がる、水は上がる)を誤る