物理基礎 / 熱とエネルギー
容器を含む混合で比熱を決める
問題
熱容量 の容器に ℃ の水 が入っている。 ℃ に熱した金属 をこの水に入れると、全体が ℃ になった。外部への熱の逃げはない。水の比熱を として、金属の比熱を求めよ。
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金属が失った熱を、水と容器の両方が受け取る。得る側に容器の CΔT を足すのを忘れずに、c について解こう。
解答・解説
方針
金属が失う熱=(水+容器)が得る熱。得る側に容器の熱容量も加えて式を立て、金属の比熱 c について解く。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 「比熱を決める」問題(標準の s01)に容器の熱容量が加わった総合形。得る側は水と容器の つだ。
① 温度変化を確認。
金属は ℃ → ℃ で 下がる。水と容器は ℃ → ℃ で 上がる。
② 保存の式。
金属の比熱を とすると、
③ c について解く。
右辺は 。左辺は 。
まとめ 容器の を入れ忘れると、右辺が になり とずれる。熱容量のある容器は必ず「得る側」に加える。 はアルミニウムに近い値。比熱を測るこの手の実験(熱量計)では、容器の熱容量を正しく扱うことが精度の鍵になる。
答
別解
水当量で統一するルート(得意な人向け)。 容器 は水 分。だから「水 相当」が得る側。
を解くと同じ 。容器を水の質量に換算すると、得る側が「水だけ」の形になって式が見やすい。
ポイント
- 金属が失う熱=(水+容器)が得る熱
- 容器の熱容量を得る側に加える(忘れると比熱がずれる)
- 熱量計では容器の熱容量の扱いが精度の鍵
よくある間違い
- 容器の熱容量を忘れて比熱を小さく見積もる
- 金属の温度変化(80 K)と水の温度変化(5 K)を取り違える
- 容器に質量×比熱を別々に使う(熱容量 C が与えられている)