物理基礎 / 熱とエネルギー

容器を含む混合で比熱を決める

★★★ 応用熱量の保存比熱熱容量

問題

熱容量 の容器に ℃ の水 が入っている。 ℃ に熱した金属 をこの水に入れると、全体が ℃ になった。外部への熱の逃げはない。水の比熱を として、金属の比熱を求めよ。

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金属が失った熱を、水と容器の両方が受け取る。得る側に容器の CΔT を足すのを忘れずに、c について解こう。

解答・解説

方針

金属が失う熱=(水+容器)が得る熱。得る側に容器の熱容量も加えて式を立て、金属の比熱 c について解く。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 「比熱を決める」問題(標準の s01)に容器の熱容量が加わった総合形。得る側は水と容器の つだ。

水+容器 15℃金属 100℃平衡 20℃熱が移る
金属が失う熱=(水+容器)が得る熱。容器の熱容量も得る側に加えて c を求める

① 温度変化を確認。

金属は ℃ → ℃ で 下がる。水と容器は ℃ → ℃ で 上がる。

② 保存の式。

金属の比熱を とすると、

③ c について解く。

右辺は 。左辺は

まとめ 容器の を入れ忘れると、右辺が になり とずれる。熱容量のある容器は必ず「得る側」に加える はアルミニウムに近い値。比熱を測るこの手の実験(熱量計)では、容器の熱容量を正しく扱うことが精度の鍵になる。

別解

水当量で統一するルート(得意な人向け)。 容器 は水 分。だから「水 相当」が得る側。

を解くと同じ 。容器を水の質量に換算すると、得る側が「水だけ」の形になって式が見やすい。

ポイント

  • 金属が失う熱=(水+容器)が得る熱
  • 容器の熱容量を得る側に加える(忘れると比熱がずれる)
  • 熱量計では容器の熱容量の扱いが精度の鍵

よくある間違い

  • 容器の熱容量を忘れて比熱を小さく見積もる
  • 金属の温度変化(80 K)と水の温度変化(5 K)を取り違える
  • 容器に質量×比熱を別々に使う(熱容量 C が与えられている)