物理基礎 / 熱とエネルギー
氷を入れて冷やす(全部融ける)
問題
℃ の水 に、 ℃ の氷 を入れた。氷はすべて融け、全体が一定の温度になった。外部との熱の出入りはないとする。氷の融解熱を 、水の比熱を として、全体の温度を求めよ。
ヒントを見る
氷側は 2 段階で熱を受け取る:まず 0℃ で融け(潜熱)、次に 0℃ の水として T まで温まる。両方を足して、60℃ の水が失う熱と等しくおく。
解答・解説
方針
氷側が得る熱=「氷を融かす潜熱」+「融けてできた 0℃ の水を T まで温める熱」。それが 60℃ の水が失う熱に等しい。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 氷が受け取る熱は2 段階だ。まず ℃ のまま融ける(潜熱)、次に融けてできた ℃ の水が平衡温度 まで温まる。この つを足す。
① 氷側が得る熱。
- 融解の潜熱:
- 融けた水(、 ℃)を まで:
② 保存の式。
℃ の水が失う熱 = 氷側が得る熱。
まとめ 氷は「融ける潜熱」で大きく熱を奪う。もし同じ が ℃ の水だったら平衡温度はもっと高い。氷が冷やすのに効くのは、融解熱のぶん余計に熱を奪うから。手順は「潜熱 → その後の温度上昇」を忘れず 段で書くこと。
答
℃
別解
もし氷でなく 0℃ の水だったら、と比べるルート。 ℃ の水 を入れた場合: → ℃。
氷の場合はこれより ℃ 以上低い ℃。差の原因は融解熱 が余分に熱を奪ったこと。 は水 を約 下げる熱に相当し、温度差とちょうど合う。潜熱の効果が数値で見える。
ポイント
- 氷側は「潜熱で融ける」→「0℃ の水として温まる」の 2 段階
- 融解の潜熱=融解熱×質量
- 氷が冷やすのに効くのは融解熱のぶん
よくある間違い
- 融解の潜熱を忘れ、氷を 0℃ の水として扱う(平衡温度が高くなりすぎる)
- 融けた後の水の温度上昇を 0℃ からでなく別の温度から計算する
- 氷が全部融けるか確認せず計算する(この問題は全部融ける設定)