物理基礎 / 熱とエネルギー
氷から水蒸気まで(すべての段階)
問題
℃ の氷 を、 ℃ の水蒸気にするのに必要な熱量の合計を求めよ。氷の融解熱を 、水の比熱を 、水の蒸発熱を とする。
ヒントを見る
氷→水→水蒸気と、温度が上がる区間(比熱)と状態変化の区間(潜熱)が交互に現れる。3 つの熱量を順に計算して足そう。
解答・解説
方針
3 段階に分ける:①0℃ の氷を融かす(融解熱)、②0℃ の水を 100℃ まで温める(比熱)、③100℃ の水を蒸発させる(蒸発熱)。すべて足す。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 ℃ の氷を ℃ の水蒸気にするには、状態変化( 回)と温度上昇( 回)が組み合わさる。段ごとに正しい式を選んで足す、多段階計算の総合問題だ。
① 融解( ℃、潜熱)。
② ℃ → ℃ の水を温める(比熱)。
③ 蒸発( ℃、潜熱)。
④ 合計。
まとめ グラフは「上り坂(氷を温める—省略、 ℃ 出発)→ 平坦(融解)→ 上り坂(水を温める)→ 平坦(沸騰)」。 つの熱量の比は で、蒸発が圧倒的に大きい。沸騰の平坦部がグラフで最も長い理由が数値で確認できる。段ごとに (温度変化)か潜熱(状態変化)かを選ぶのが要。
答
()
別解
割合で見るルート(理解の確認)。 全体 のうち、融解 、温度上昇 、蒸発 。
分の が蒸発の潜熱だ。「氷を融かす」「水を温める」より「水を蒸発させる」に圧倒的にエネルギーが要る。やかんの水を沸騰させて空にするのに時間がかかるのは、この蒸発熱の大きさのためだと実感できる。
ポイント
- 多段階=状態変化(潜熱)と温度上昇(mcΔT)を交互に
- 3 段階を段ごとに正しい式で計算して合計
- 蒸発熱が最大(全体の約 3/4)
よくある間違い
- 融解・蒸発の潜熱のどちらかを忘れる
- 温度上昇の区間に潜熱の式を使う(または逆)
- 各段階の温度範囲(0→100℃ の水を温める)を取り違える