物理基礎 / 熱とエネルギー
融解熱(状態変化と潜熱)
問題
の氷 をすべて の水にするのに必要な熱量を求めよ。氷の融解熱を とする。
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氷が水に変わる間は温度が 0℃ のまま上がらない。この状態変化に使われる熱を潜熱(融解熱)という。Q=融解熱×質量。
解答・解説
方針
状態変化(氷→水)に必要な熱は潜熱。Q=(融解熱)×(質量)。この間、温度は 0℃ のまま変わらない。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 氷を温めていくと、 に達したところで温度が止まる。加えた熱が、温度を上げるのではなく氷を水に変えることに使われるからだ。この熱を潜熱(ここでは融解熱)という。
公式状態変化の熱量 。融解中は温度が一定
① 代入する。
まとめ グラフで見ると、 で平らな区間(平坦部)ができる。ここが融解に使われる潜熱。 は、同じ水 を から まで上げる熱量にほぼ等しく、氷を融かすには意外に大きな熱が要る。氷が冷やすのに役立つのはこのためだ。
答
()
別解
温度を上げる熱と比べるルート(理解の確認)。 もし同じ を の水 に与えたら、 上がる。
つまり「氷を融かす」だけで「水を 上げる」のと同じ熱が要る。潜熱がいかに大きいかが、この比較でわかる。状態変化は温度変化よりずっと多くのエネルギーを食う。
ポイント
- 状態変化(融解)中は温度が一定(潜熱に使われる)
- Q=融解熱×質量
- 融解熱は大きい(氷が冷やすのに有効な理由)
よくある間違い
- 融解中に温度が上がると思う(0℃ のまま一定)
- 融解熱の計算に比熱や ΔT を混ぜる(状態変化は潜熱×質量のみ)
- 融解熱と比熱の単位を混同する(融解熱は J/g、比熱は J/(g·K))