物理基礎 / 熱とエネルギー

温まりやすさの比較

★ 基礎比熱温度変化

問題

質量の等しい水と鉄に、同じ熱量を与える。水の比熱を 、鉄の比熱を とする。鉄の温度上昇は水の温度上昇の何倍か。

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同じ熱量・同じ質量なら、温度上昇は比熱に反比例する。比熱の小さい鉄ほど大きく温度が上がる。

解答・解説

方針

Q=mcΔT で Q と m が同じなら、ΔT は c に反比例する。ΔT の比=比熱の逆比。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 を、何が同じで何が違うかで見る。(熱量)と (質量)が同じなら、 は比熱 反比例する。

つまり比熱が小さいほど温度が大きく上がる = 温まりやすい。

ΔT 小ΔT 大(約9.3倍)
同じ熱量・同じ質量。比熱の小さい鉄は、水の約 9.3 倍も温度が上がる

① ΔT の比を出す。

より が共通なので

まとめ 鉄は水の約 倍も温度が上がりやすい(冷めやすくもある)。海辺は昼夜の温度差が小さく、砂漠は大きい — これは水の比熱が大きく、砂(岩石)の比熱が小さいから。比熱の大小が身のまわりの気候まで説明する

別解

逆比を直接読むルート(苦手な人向け)。 「同じ熱量・同じ質量なら、温度上昇と比熱は反比例」。だから温度上昇の比は比熱の逆比。

比熱の比が なら、温度上昇の比はそれをひっくり返して … ではなく、鉄(比熱小)の方が大きいので 倍。「小さい比熱ほど大きく上がる」を軸に、どちらが分子か確認する。

ポイント

  • 同じ Q・m なら ΔT は比熱に反比例
  • 比熱が小さいほど温まりやすい・冷めやすい
  • 水の大きな比熱が穏やかな気候を作る

よくある間違い

  • 比の分子・分母を逆にする(比熱が小さい鉄の方が ΔT 大)
  • 質量が違う場合にもこの逆比を使う(質量も同じときだけ)
  • 比熱と熱量を混同する