物理基礎 / 熱とエネルギー

熱量の保存(同じ水の混合)

★ 基礎熱量の保存混合

問題

の水 の水 を混ぜた。外部との熱の出入りがないとき、混ぜた後の水の温度を求めよ。

ヒントを見る

高温の水が失った熱量と、低温の水が得た熱量は等しい。同じ質量の同じ水どうしなら、平衡温度はちょうど真ん中になる。

解答・解説

方針

熱量の保存:高温の水が失う熱量=低温の水が得る熱量。同じ量の同じ水なので、平衡温度は中間。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 熱いお湯と冷たい水を混ぜると、高温の水が失った熱を低温の水がそっくり受け取る。外に熱が逃げなければ、失う熱=得る熱。これが熱量の保存だ。

温度20℃(低温側)80℃(高温側)50℃(平衡)熱が移る
高温側から低温側へ熱が移り、同じ質量なら中間の 50℃ で落ち着く
重要熱量の保存: (高温物体が失う熱量)=(低温物体が得る熱量)

① 平衡温度を とおく。

高温の水が失う熱: 。低温の水が得る熱:

② 等しいとおく。

両辺の が消えて

まとめ 同じ質量・同じ物質どうしなら、平衡温度はちょうど中間 。質量が違えば中間にはならず、質量の大きい方の温度に近づく(次の標準問題で扱う)。

別解

中点で即答するルート(苦手な人向け)。 同じ水 どうしだから、熱容量が等しい。熱容量が等しい つを混ぜると、平衡温度は必ず両者のちょうど真ん中。

。式を立てなくても、対称性から中点と即断できる。ただし質量が違うときはこの手は使えない。

ポイント

  • 熱量の保存: 失う熱=得る熱
  • 同じ質量・同じ物質なら平衡温度は中間
  • 質量が違えば重い方に寄る

よくある間違い

  • 平衡温度を単純な平均にできるのは同質量・同物質のときだけと知らずに常に平均する
  • 失う熱と得る熱で温度差の向き(80−T と T−20)を取り違える
  • 外部への熱の逃げを勝手に加える(この問題は熱の出入りなし)