物理基礎 / 熱とエネルギー

状態変化のグラフ(温度が一定の区間)

★ 基礎状態変化潜熱グラフ

問題

の氷を一定の割合で加熱し続けたときの、加えた熱量と温度の関係を表すグラフを考える。グラフには温度が一定になる区間(平坦部)が現れる。それはどんな状態変化が起きている区間か、 つ答えよ。

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温度が上がっている区間と、止まっている(平坦な)区間を区別しよう。平坦な区間では、加えた熱は温度ではなく状態変化に使われている。

解答・解説

方針

温度が上がる区間は「氷・水・水蒸気を温める」、平坦な区間は「状態変化(融解・沸騰)」。加えた熱が潜熱に使われる間は温度が止まる。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 氷を熱し続けると、温度は一直線に上がり続ける…わけではない。融解と沸騰の 2 か所で温度が止まる。加えた熱が、温度上昇ではなく状態変化(潜熱)に使われるからだ。

加えた熱温度O融解沸騰水蒸気0100
氷を加熱し続けると、0℃(融解)と 100℃(沸騰)で温度が止まる。平坦部が状態変化

① グラフの各区間を読む。

  • 氷を温める(): 温度が上がる
  • 融解( で平坦): 氷 → 水。温度一定
  • 水を温める(): 温度が上がる
  • 沸騰( で平坦): 水 → 水蒸気。温度一定
  • 水蒸気を温める: 温度が上がる

平坦部は の融解と の沸騰の つ。

まとめ 平坦部の長さは潜熱の大きさを表す。沸騰(蒸発熱 )の平坦部は融解(融解熱 )よりずっと長い。温度が上がる=温める、温度が止まる=状態を変えるという読み分けが、このグラフのすべてだ。

での融解(氷→水)と、 での沸騰(水→水蒸気)の

別解

熱の使い道で分けるルート(苦手な人向け)。 加えた熱の使い道は つだけ:「温度を上げる」か「状態を変える」か。

この つは同時に起きない。温度を上げている間は状態は変わらず(傾いた線)、状態を変えている間は温度が止まる(平らな線)。だからグラフは「上り坂と平地」の繰り返しになり、平地が状態変化の区間だ。

ポイント

  • 平坦部=状態変化(融解・沸騰)、温度一定
  • 傾いた区間=温める(温度上昇)
  • 平坦部の長さは潜熱の大きさ

よくある間違い

  • 平坦部でも温度が少し上がると思う(状態変化中は完全に一定)
  • 融解と沸騰の温度(0℃・100℃)を取り違える
  • 水蒸気になった後は温度が上がらないと思う(加熱し続ければ上がる)