の点電荷が固定されている。質量 、電荷 の小球を、十分遠方から速さ で固定電荷に向けて打ち出した。小球が固定電荷に最も近づいたときの距離を求めよ。 とする。
総合演習 / 電磁気の融合
電場・磁場中の荷電粒子 — 加速・偏向・円運動の連鎖
電場で加速し、電場や磁場で曲げる——荷電粒子の運動を、電磁気の力と力学(放物運動・円運動)の合わせ技で追う問題です。
全 15 問(標準 3・応用 8・最難関編 4)。課程の学習順に並んでいます。
強さ の一様な下向きの電場の中に、質量 、電荷 の小球を、水平に速さ で打ち出した(重力は無視する)。(1) 小球の加速度 (2) 水平距離 進む間の時間と、その間の落下量 (3) そのときの速度の鉛直成分 を求めよ。
静止した電子(電荷 、質量 )を電位差 で加速し、速さ にする。次にこの電子を、間隔 、電圧 、長さ の平行板の間に、板と平行に入射させて偏向させる。(1) 加速後の速さ を で表せ。 (2) 平行板を出るときの進行方向のずれの角 について、 を で表し、 によらないことを示せ。 (3) の値を求めよ。
1 辺 の正三角形の 3 つの頂点に、 の点電荷を 1 個ずつ置きたい。3 個とも、はじめは無限に遠いところにあり、静止しているものとする。
電荷を 1 個ずつゆっくり運んで所定の位置に固定していく。 とする。
(1) 1 個目、2 個目、3 個目を運ぶのに外から加える仕事を、それぞれ求めよ。
(2) 3 個を配置し終えるまでの仕事の合計を求めよ。
(3) 運ぶ順番を変えても合計は変わらない。その理由を述べよ。
(4) 3 個の固定をいっせいに外すと、電荷はたがいに反発して飛び去る。3 個とも質量が のとき、十分に離れたあとの速さを求めよ。
静止した陽子(質量 、電気量 )を電位差 で加速し、磁束密度 の一様な磁場に垂直に入射させた。(1) 加速後の速さ (2) 円運動の半径 を求めよ。 とする。
電子を電位差 で加速し、磁束密度 の一様な磁場に垂直に入射させたところ、半径 の円を描いた。電子の比電荷 を求めよ。
互いに垂直な電場と磁場が重なった領域に、両方に垂直に荷電粒子を打ち込む。電場の強さ 、磁束密度 のとき、まっすぐ進む(電気力とローレンツ力がつり合う)粒子の速さを求めよ。また、この装置が「速度選択器」と呼ばれる理由を述べよ。
電荷 のイオンを電位差 で加速し、磁束密度 の一様な磁場に垂直に入射させて半円を描かせ、入射点から距離 の所で検出する。(1) 質量 を で表せ。 (2) 半径 で検出されたイオンの質量を求めよ。 (3) このイオンと、質量が 大きい同位体は、検出位置がどれだけ離れるか。
サイクロトロンで陽子(質量 、電気量 )を加速する。磁束密度 、ディーの半径(最大半径) とする。(1) 陽子が最大半径に達したときの速さ (2) そのときの運動エネルギー を求めよ。
厚さ の金属板に、板面に平行に電流 を流し、板面に垂直に磁束密度 の磁場をかける。金属中の自由電子(電気量の大きさ 、密度 )は磁場から力を受け、板の側面間に電位差(ホール電圧)が生じる。このホール電圧 を求めよ。ただし板の幅を とすると となることを使ってよい。
一様な磁場(磁束密度 )に、電子(質量 、電気量 )が、磁場と の角をなす向きに速さ で入射した。(1) 円運動の周期 (2) らせん 1 巻きで磁場方向に進む距離(ピッチ) を求めよ。、 とする。
図のように、境界 より右側()だけに一様な磁場(磁束密度 、紙面奥向き)がある。左側()は磁場が無い。境界に垂直( 方向)に、電子(質量 、電気量 )が速さ で入射した。(1) 電子は磁場領域でどんな軌道を描き、どこから出てくるか。 (2) 入射点から、出てきた点までの距離を求めよ。
サイクロトロンは、一様な磁束密度 の磁場の中に置かれた 2 つの D 字形電極(ディー)と、そのすきまにかけた高周波電圧からなる。荷電粒子はすきまを通るたびに電圧 で加速され、ディーの内部では磁場だけを受けて半円を描く。
陽子が中心付近で速さがほぼ の状態から出発し、軌道半径が に達したところで取り出される。陽子の質量を 、電気量を とし、すきまを通過する時間は無視する。
(1) ディーの中を回る陽子の周期を求めよ。またそれが速さによらないことを、式を用いて示せ。
(2) 回目の加速を終えた直後の軌道半径 が に比例することを示せ。
(3) 取り出すまでに何回の加速が必要か。またそのときの運動エネルギーを、J と MeV の両方で答えよ。
(4) 出発から取り出しまでにかかる時間を求めよ。また、軌道半径が最大の半分になるのは、この時間のうち何 が過ぎたときか。
たがいに垂直な一様電場と一様磁場がある。電場は鉛直上向きで、強さは である。磁場は紙面の裏から表へ向かう向きで、磁束密度は である。
この中に、質量 、電気量 の正の粒子を、静止した状態で置く。重力は無視する。
(1) 粒子の速度を、一定のベクトル と残りの の和 と書く。粒子が受ける力が「 が磁場から受ける力」だけになるような の向きと大きさを求めよ。
(2) (1) の分解を使って、この運動が「一定の速度の運動」と「等速円運動」の重ね合わせであることを示し、円の半径を求めよ。
(3) 粒子の速さの最大値と、そのときの粒子の高さ(出発点からの高さ)を求めよ。
(4) 粒子が出発点と同じ高さにもどるのは何秒後か。またそのとき水平方向に何 m 進んでいるか。
断面が一辺 の正方形(断面積 )、長さ のまっすぐな銅線に、電流 を流す。この銅線を、電流に垂直な一様磁場(磁束密度 )の中に置く。
銅の自由電子の数密度を 、電気量の大きさを とする。
(1) 自由電子の平均の速さを求めよ。
(2) 銅線内のすべての自由電子が磁場から受ける力の合計を求め、 と一致することを確かめよ。
(3) 電子は銅線の外へは出られないので、磁場から力を受けた電子は断面の片側に寄る。電子の流れが定常になったとき、断面内に生じている電場(ホール電場)の強さを求めよ。
(4) (3) の電場が、銅線内の正電荷(金属イオン)を押す力を求めよ。その結果をもとに、電子が受けた力が銅線全体にどのように伝わるかを説明せよ。