物理 / 電場と電位
一様電場中の放物運動
問題
強さ の一様な下向きの電場の中に、質量 、電荷 の小球を、水平に速さ で打ち出した(重力は無視する)。(1) 小球の加速度 (2) 水平距離 進む間の時間と、その間の落下量 (3) そのときの速度の鉛直成分 を求めよ。
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力は一定(一様電場×一定電荷)——つまりこれは「重力の代わりに電気力で落ちる」放物運動である。g を qE/m に置き換えて、力学の水平投射の手順をそのままなぞればよい。
解答・解説
方針
qE/m の等加速度=重力場の g を qE/m に差し替えた放物運動。水平等速+鉛直等加速度の分解。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 一様電場中の荷電粒子は一定の力 を受ける——「重力 を電気力 に差し替えた放物運動」である。力学の水平投射の完全な再放送として解ける。
① 加速度。
② 時間と落下量。 水平は等速:
鉛直は初速 0 の等加速度:
③ 鉛直速度。
まとめ 「水平は等速、鉛直は等加速度、時間 が共通の蝶番」——水平投射の 3 点セットがそっくり使えた。ブラウン管・インクジェットプリンター・質量分析器の偏向部は、みなこの「電気の放物運動」で荷電粒子の向きを曲げている。電子なら が桁違いに大きく、同じ電場で猛烈に曲がる——比電荷がここでも主役である。
答
(1) (下向き) (2) 秒、 (3)
別解
エネルギーで vy を検算するルート。 落下量 の間に電場がした仕事は 。これが鉛直方向の運動エネルギー:
運動学()とエネルギー()の二重検算——力学で磨いた検算術が電気でもそのまま機能する。
ポイント
- g→qE/m の差し替え
- 水平等速+鉛直等加速度(t が蝶番)
- 偏向装置の原理
よくある間違い
- 水平方向にも力があるとする
- qE をそのまま加速度にする(m で割る)
- t を鉛直の式から出そうとする