問12曲線間の面積(指数)
問題
において、曲線 と で囲まれた部分の面積を求めよ。
ヒントを見る
区間内でどちらの曲線が上かをまず判定( での と の大小)。面積は『上 − 下』を積分する。
解答・解説
方針
で 。面積は「上 − 下」。 の原始関数は 。
解答
⓪ 発想(どう考え始めるか) 曲線の囲む面積を求める手順は、数IIと同じ「上 下」だ。
まず上下を確定する。 では だから が上( では両者一致、そこが囲みの左の合わせ目)。
あとは原始関数。 の積分が (マイナスが付く)であることだけが数IIIらしい注意点である。
① 上下を確かめる。 で 。 が上。
② 「上 − 下」を積分する。 。
まとめ: と で囲む面積は「上 − 下」の積分。 を引くと になる符号処理に注意。 が求める面積だ。
発展。 被積分関数 は(半分にすると)双曲線関数 と呼ばれ、 とペアで、垂れ下がる鎖の形(懸垂線)や特殊相対性理論に現れる。三角関数そっくりの公式体系()を持つ、指数関数の「対称化」ファミリーだ。
答え という書き換えもできる。面積が完全平方の形になっているのは、この対称性の反映である。
別解
本の曲線を別々の帯として測り、引き算する読み方をすると、 つの積分値の意味が見える。
- の下の帯:
- の下の帯:
差をとって 。ここでは 本目の帯に注目する。 のグラフは を 軸で折り返した鏡像だから、 での の面積は の での面積と同じ。 つの帯は「同じ指数曲線の右隣と左隣」を測っていたことになる。
数値の感覚()を持っておくと、符号ミスで ()などが出たときに違和感で気づける。
ポイント
- 面積 = ∫(上 − 下)。 が上。
- 、引くと 。
よくある間違い
- の原始関数を とし、マイナスを落とす(微分して戻して確認)
- 上下を確かめず と逆に引いて面積が負になる
- 下端 の代入 の処理を誤る