問1放物線上の点と焦点距離
問題
放物線 上の点で、焦点からの距離が である点の座標をすべて求めよ。
ヒントを見る
放物線 の焦点は 、準線 。放物線上の点から焦点までの距離は準線までの距離 に等しい。これを とおく。
解答・解説
方針
の焦点は 、準線は 。放物線上の点から焦点までの距離は準線までの距離に等しく 。これが になる を求め、 を出す。
解答
⓪ 発想(どう考え始めるか) 放物線の焦点距離は、いちいち距離の公式を使うより「焦点距離 準線までの距離」という定義を使うのが速い。
は で だから、焦点 、準線 。放物線上の点から焦点までの距離は準線までの距離 に等しい。だから から が決まる、と見通す。
① 焦点距離を で表す。 は で焦点 、準線 。放物線上の点 から焦点までの距離は 。
② とおく。
③ を求める。 より 。よって点は 、。
まとめ:放物線の焦点距離は「準線までの距離 」で計算するのが速い(距離の公式より簡単)。 から 、 で 。上下対称に 点。
発展。 放物線はそもそも「焦点までの距離と準線までの距離が等しい点の集まり」として定義される。だから焦点距離 (準線までの距離)は、定義そのもの。距離の公式を使わずに済む理由がここにある。
この「焦点と準線からの距離の比(離心率)」が なのが放物線。比が より小さければ楕円、大きければ双曲線になる。 つの円錐曲線はこの つの見方で統一できる。
放物線の反射性質(焦点から出た光が軸に平行に反射する)も、この定義から導ける。パラボラアンテナや反射鏡は、この性質を使っている。
、
別解
別解:距離の公式で計算する(得意な人向けの確かめ)。 定義を使わず、焦点からの距離を素直に 乗して計算しても、同じ が出る。
焦点は 、放物線上の点 は を満たす。焦点までの距離の 乗は
を代入すると、 が消えてきれいに完全平方 になる。だから距離は 。これが に等しいので 、 より 。点は 、。
「焦点距離 準線までの距離」を使う本解と同じ。距離を 乗すると になるのは、焦点・準線の定義( が準線 までの距離)があるからだ。計算で進めても、定義と同じ式が出てくる。
ポイント
- 焦点距離 = 準線までの距離 。
- で 、、点 。
よくある間違い
- 焦点距離を距離の公式で計算し、準線までの距離と等しいことを使わない。
- ( の )を取り違える。
- から の の一方を落とす。