問1e^π と π^e の大小
問題
と の大小を比較せよ。
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指数どうしの比較は対数から。出てきた2つの量を「同じ関数に2つの値を代入したもの」と見られる形に整えられないか。そうできれば、その関数の増減で答えが決まる。
解答・解説
方針
両方とも巨大で直接は比べられない。対数を取って πloge と elogπ の比較にし、さらに両辺を eπ で割ると (loge)/e と (logπ)/π となる。これは同じ関数 f(x)=logx/x の2点の値の比較になっている。f の増減を微分で調べれば決着する。
解答
⓪ 発想(どう考え始めるか) どちらも大きな数で、直接計算はできない。累乗の比較は対数をとるのが基本で、 と の比較になる。
ここで両辺を で割ると、 と 。同じ関数 の、 と での値比べになった。あとは の増減表だけの話だ。比較問題は「共通の関数を自分で設計する」のがこつになる。
① 対数をとって言い換える。 どちらも正だから
② の増減。
よって で となり、 は で減少する( で最大値 )。
③ 結論。 で、 は 上で減少するから
まとめ: 比較したい2数から共通の関数を見つけ出す。本問ならそれは だ。この関数は で最大になるので、 をまたぐ比較( と の食い違いなど)もすべてこの1本のグラフの上で説明がつく。
発展。 の山(頂上 )は、整数の比較も一望にする。(つまり )、 が整数で最大(つまり は で最大、)。「 と の大小は、 が のどちら側かで決まる」ので、この1本の曲線を見れば比較問題の答えが分かる。
別解
接線不等式で3行(グラフを描かない最短路)。 (。 の での接線より上)だけで落ちる。
を代入すると
(左の式に を1回掛けた。)両辺は正だから 乗しても大小は保たれ
増減表もグラフも要らない、3行の証明だ。本解の は「この型の比較全部を1本のグラフで見渡す」広角レンズ、接線不等式は「この1問を最速で射抜く」単発の矢。( と同じもの)がいろいろな場面で使えることが、この2問(本問と相加相乗)で分かる。
ポイント
- 対数化 → vs 。
- は で減少()。
- より 。
よくある間違い
- 、 という近似値の比較で「証明」とする(数値は検算にはなるが証明にならない)。
- 対数を取った比較が同値である根拠( が増加関数)を書かない。
- を「全域で減少」と誤る( では増加。 が両方とも山の右側にあることを使う)。