数学I / 集合と命題

集合と命題 ★★ 標準の問題 全12問

定期テストレベル。典型パターンの運用

難易度: ★ 基礎·★★ 標準·★★★ 応用·★★★★ 難関·実戦編·最難関編

  1. 集合の要素の列挙と条件による表現
  2. 共通部分・和集合・補集合
  3. ド・モルガンの法則の利用
  4. 命題の真偽と反例
  5. 集合の包含関係による真偽判定
  6. 必要条件・十分条件の判定
  7. 逆・裏・対偶とその真偽
  8. 対偶を利用する証明
  9. 背理法による無理数の証明
  10. 「すべて」と「ある」の否定
  11. 部分集合となる条件から定数を求める
  12. 十分条件・必要条件となる定数の範囲

問1集合の要素の列挙と条件による表現

★★ 標準集合の表し方

問題

次の問いに答えよ。

(1) の正の約数全体の集合 を、要素を書き並べる方法で表せ。

(2) 集合 を、要素を書き並べる方法で表せ。

(3) 集合 を、(2) のように要素の満たす条件を用いた方法で表せ。

ヒントを見る

(1)は約数をペア()で漏れなく。(2)は に から順に代入。(3)は平方数()の形に気づけば速い。

解答・解説

方針

集合の書き方は2通り。要素を全部並べる書き方と、条件で表す書き方だ。

(1)は24の約数を並べる。数え落としを防ぐには、 とペアで見つけるとよい。(2)は条件『()』から要素を計算して並べる。(3)は逆に、 が2乗の数だと見抜いて条件でまとめる。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) 列挙の問題で気をつけることはただ1つ、「もれ」だ。

だから、数え上げの秩序を先に決めてから書き始める。約数はかけ算のペアで拾う。条件式の集合は に順に代入する。

(3)は逆向きの作業だ。 を見て「2乗の数だ」と気づき、条件の形にまとめる。

(1) 24の約数を、かけて24になるペアで拾うと数え落としがない。

これで8個の約数がそろう。

(2) 条件 に を入れて計算する。

よって

(3) の各要素は、2乗の数だ。

だから条件で表すと

並べる書き方と条件で表す書き方、どちらも自由に行き来できるようにしよう。

発展。 集合の2つの書き方(列挙と条件)を行き来するのは、言い換えの練習でもある。条件の書き方は、要素が無限にある集合(偶数全体など)には唯一の手段になる。

別解の「個数を先に予言する」考え方は、数学Aで約数の個数の公式として一般化される。列挙と計算、2つの道で同じ答えに着くことを確かめる習慣が、ミスへの一番の保険だ。

答

(1) (2) (3) 例:

別解

(1)は列挙の前に「個数の予言」をしておくと、もれの検出が確実になる。 と素因数分解すると、約数の個数は 個と先に分かる( を 〜 個、 を 〜 個選ぶ組み合わせの数だ)。列挙して 個そろえば完了、 個しかなければどこかにもれがある。

「答えのサイズを先に知ってから数える」。この二重チェックの習慣は場合の数でも大活躍する。個数の公式そのものは数学Aの整数の性質でくわしく学ぶ。

ポイント

  • 約数はかけ算のペアで拾うと数え落とさない
  • 条件式は を代入して要素を出す
  • は2乗の数 →

よくある間違い

  • 約数を数え落とす(かけ算のペアで確認する)
  • (2)で に代入した計算を間違える
  • (3)で の範囲を書き忘れる( とだけ書くと や も入ってしまう)

問2共通部分・和集合・補集合

★★ 標準集合の演算補集合

問題

以下の自然数全体を全体集合 とする。 の部分集合 を、 は の正の約数全体の集合、 は 以下の の倍数全体の集合とする。次の集合を、要素を書き並べる方法で表せ。

(1)

(2)

(3)

(4)

ヒントを見る

まず 、 を書き出す。 は『 の要素のうち に入らないもの』なので、言葉のとおりに拾えばよい。全体集合 が何かを忘れずに。

解答・解説

方針

(12の約数)と (3の倍数)の要素を書き出し、ベン図にすると読みやすい。は両方、はどちらか、はAに入らない全体の要素。(4)の は『Aに入らず、かつBに入る』を拾う。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) 要素を書き出せるサイズなら、まずベン図に全要素を配置してしまう。

そのあとの問いはすべて図から読み取るだけの作業に変わる。手を動かす順序は「書き出し → 配置 → 読み取り」。 は両方、 はどちらか、 は の外。記号を日常語に訳しながら読めば迷わない。

ABU1, 2, 43, 6, 1295, 7, 8, 10, 11
A = {1,2,3,4,6,12}(12の約数)、B = {3,6,9,12}(3の倍数)。色部分が A ∩ B

は12の約数、 は12以下の3の倍数。

(1) 共通部分(両方に入る)。

(2) 和集合(どちらか一方でも)。

(3) 補集合(Aに入らない、1〜12 の要素)。

(4) は『Aに入らず、かつBに入る』。 のうち、Aに入らないのは9だけ(3,6,12はAにも入る)。

まとめ: は『 の中で に入らないもの』と読むと速い。

発展。 別解の所属表は、集合が増えても行を増やすだけで通用する。ベン図が描きにくい4集合以上でも使える、地味だが強い道具だ。

この先、数学Aの場合の数で「要素の個数」を数える段階に進むと、 という個数の法則を中心に考えることになる。この問題の「要素を正確に仕分ける」作業は、その基礎になっている。

答

(1) (2) (3) (4)

別解

ベン図の代わりに、「所属表」で機械的に処理する方法もある。 から を縦に並べ、各数に「 に入るか」「 に入るか」の○×を付けていく。

  • も も○: (これが )
  • どちらかが○: (これが )
  • が×: (これが )
  • が×で が○: (これが )

図を描くのが苦手でも、表なら全要素を確実に検分できる。要素の数が多いときや、集合が3つに増えたときは、ベン図よりこちらのほうが強いこともある。

ポイント

  • は両方、はどちらか、はAに入らない全体の要素
  • は『Bの中でAに入らないもの』
  • ベン図に要素を書き込むと確実

よくある間違い

  • 補集合をとるとき、全体集合 の範囲( 以下)を忘れる
  • の条件を取り違える
  • (4)を「 に入らない、または に入る」と読み違える( だから「入らず、かつ入る」)

問3ド・モルガンの法則の利用

★★ 標準ド・モルガンの法則補集合

問題

以下の自然数全体を全体集合 とし、 の部分集合 を

とする。

(1) を求めよ。

(2) ド・モルガンの法則を利用して、 を求めよ。

ヒントを見る

(1)は を出してその補集合。(2)は が と同じ(ド・モルガン)なので、 を出して補集合を取るだけで済む。

解答・解説

方針

(1)は を出して補集合をとる。(2)はド・モルガンの法則を『使って』ラクをする。ド・モルガン を使うと、 と を別々に出さなくても、『 を求めて補集合をとる』だけで済む。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) (2)を正面からやると、 と を別々に作って和集合をとる。補集合を2回作る手間だ。

ド・モルガンの法則は「計算をラクにする乗り換え規則」である。 は に乗り換えられる。こちらなら を1回求めて補集合をとるだけ。面倒な形を見た瞬間に、楽な形に書き換えられないか疑う。それがこの法則の使いどころだ。

ABU4, 6, 82, 101, 53, 7, 9
色部分が A∪B の補集合 = {3, 7, 9}

は1〜10、、。

(1) (どちらか一方でも)は

その補集合(以外)は

(2) を、、 を別々に出さずに求める。ド・モルガンの法則

を使う。まず (両方に入る)は

その補集合をとって

まとめ:ド・モルガンを使うと、補集合を2つ作る手間が省ける。 と が入れかわる点に注意しよう。

発展。 ド・モルガンの法則は集合だけでなく論理でも同じ形で成り立つ。「 かつ 」の否定は「 でない、または でない」。

集合の と、論理の「かつ・または・でない」は同じ構造の表裏だ。あとで学ぶ「すべて・ある」の否定の規則も、この仲間に加わる。

答

(1) (2)

別解

ド・モルガンを使わず、、 を別々に出して和集合をとってもよい。

同じ答えになる。ド・モルガンはこの手間を短くする道具だ。

ポイント

  • ド・モルガン (∪と∩が入れかわる)
  • 『 を求めて補集合』のほうが手間が少ない
  • 補集合は全体 の中で考える

よくある間違い

  • を と取り違える(棒を分けたら と は必ず入れかわる)
  • と を混同する
  • (2)で 、 を別々に書き出す遠回りをして時間を失う(法則を使えば 1回で済む)

問4命題の真偽と反例

★★ 標準命題反例

問題

次の命題の真偽を調べよ。偽であるものについては反例を 1 つ挙げよ。ただし、 は実数、 は自然数とする。

(1) ならば である。

(2) が の倍数ならば、 は の倍数である。

(3) ならば、 かつ である。

(4) がともに無理数ならば、積 は無理数である。

ヒントを見る

怪しい命題は成り立たない具体例を探す。(1)は と の間の小さい数を試すと? (3)は片方を にすると? (4)は無理数どうしの積が有理数になる例(同じものどうし等)を。

解答・解説

方針

『 ならば 』は反例が1つでもあれば偽。偽を疑って反例を探すのが基本。特に、(1)0と1の間の数()、(3)一方が0の場合、(4)(無理数どうしでも積が有理数)、といった『思いつきにくい例』が反例になりやすいので注意する。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) 真偽判定は、まず「偽を疑って反例探し」から始める。

反例の狙い目は決まっている。。 と の間の分数。負の数。そして無理数どうしの積。

「成り立ちそうに見える命題ほど、境界のケースで壊れる」。この疑いの目で4つを順に読んでいく。

重要偽を示すには反例を1つ挙げれば十分

反例が1つでもあれば偽。偽を疑って反例を探す。

(1) でも とは限らない。 では2乗すると小さくなる。 なら

反例 で偽。

(2) が6の倍数なら、 と書けて

3の倍数でもある。だから真。

(3) でも『 かつ 』とは限らない。 なら だが、 でない。反例 で偽。

(4) 無理数どうしの積がいつも無理数とは限らない。 なら

で有理数になる。反例 で偽。

まとめ:真偽の判定はまず反例を疑うこと。 の数、一方が0、 など、意外な例が反例になる。

発展。 反例になりやすい数(・ 未満の分数・負の数・無理数の積)は、この先もずっと使える「疑いのチェックリスト」だ。

そして真偽の証明は非対称であることも覚えておきたい。偽は反例1つで決まるが、真の側は「すべての場合に成り立つ理由」が要る。(2)を真と言い切るには、 とおいた計算()が根拠になっている。

答

(1) 偽(反例: ) (2) 真 (3) 偽(反例: ) (4) 偽(反例: )

別解

(1)は反例を「探す」のではなく、不等式を解いて反例の在り処を「全部決定」することもできる。 を移項すると 。これが崩れるのは 、つまり のときだけだ。だから反例は「 と の間の数ぜんぶ」。 はその代表にすぎない。

探し物が見つからないとき、「無いのか、見落としているのか」が式から分かる。反例探しに不安が残る人ほど、この「在り処を式で割り出す」方法が役に立つ。

ポイント

  • 反例が1つでもあれば偽。まず反例を疑う
  • では2乗すると小さくなる
  • 無理数どうしの積が有理数になることもある()

よくある間違い

  • (1)で の場合を見落とす
  • (4)で「無理数どうしの積は必ず無理数」と思い込む()
  • 反例は1つで十分なのに、いくつも探して時間を失う(偽の証明は反例1つで完了する)

問5集合の包含関係による真偽判定

★★ 標準命題と集合包含関係

問題

は実数とする。次の命題の真偽を、条件を満たす 全体の集合の包含関係を調べることで判定せよ。偽の場合は反例を 1 つ挙げよ。

(1) ならば である。

(2) ならば である。

ヒントを見る

各条件の範囲を集合にして数直線に。『 なら真』。(2)は の端が からはみ出していないかを見る。はみ出した1点が反例になる。

解答・解説

方針

命題『 ならば 』の真偽は、集合の包含 で判断する。(PがQに入る)なら真、入らなければ偽で、はみ出す点が反例。数直線に をかいて、 が にすっぽり入るか見る。端の含む・含まないに注意。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) 「集合の包含で判定せよ」という指定そのものがヒントだ。

条件を数直線の範囲で表して、含み合いを見る。 が にすっぽり入れば真。はみ出た部分があれば偽で、そこにある具体的な数がそのまま反例になる。図と反例が直結しているのが、この方法の良さだ。

(1)

x0146QP
(1) P = (1, 4) ⊂ Q = (0, 6) なので真

数直線でかくと、( から )は ( から )の中にすっぽり入る。

だから命題は真。

(2)

x-2-124QP反例
(2) P = [−2, 2] は Q = [−1, 4] からはみ出す(x = −2 が反例)→ 偽

の左端 は ( 以上)に入らない()。つまり は からはみ出すので ではない。命題は偽。反例は、はみ出す点 ( に入るが に入らない)。

まとめ:包含関係を数直線で見ると、真偽も反例も一目でわかる。 が からはみ出す点が反例だ。

発展。 「命題の真偽を集合の包含で見る」という見方は、このあとの必要条件・十分条件の判定の基礎になる。矢印の議論がすべて、図形(範囲)の含み合いに置き換わる。

数学IIに進むと、数直線が座標平面に広がり、条件は「領域」になる。判定の原理はこの問題とまったく同じだ。

答

(1) 真 (2) 偽(反例: )

別解

慣れてきたら、数直線を描かずに「端の比較」だけで判定することもできる。区間が区間に含まれる条件は、左端どうし・右端どうしの比較に尽きる。 の左端が の左端より右(またはぴったり)で、 の右端が の右端より左(またはぴったり)なら、 だ。

(1)は左端 、右端 でどちらも合格。よって真。(2)は左端の比較で が不成立。 が左にはみ出している。はみ出した場所にある が、そのまま反例になる。

端の開閉( か か)が絡むときは等号の扱いに注意が要るが、「見るのは端だけ」という原則は変わらない。

ポイント

  • 『 真』⇔『』
  • 数直線で が に入るか見る
  • はみ出す点(Pに入るがQに入らない)が反例

よくある間違い

  • 端の含む・含まない( が に入るか)を取り違える
  • 包含の向き と を混同する
  • 反例を「 に入らない数なら何でも」と選んでしまう(反例は「 に入って に入らない数」)

問6必要条件・十分条件の判定

★★ 標準必要条件十分条件

問題

は実数、 は自然数とする。次の (1)〜(4) のそれぞれについて、 は であるための「十分条件であるが必要条件ではない」「必要条件であるが十分条件ではない」「必要十分条件である」「必要条件でも十分条件でもない」のいずれであるかを答えよ。

(1) : :

(2) : は の倍数 : は の倍数

(3) : かつ : かつ

(4) : :

ヒントを見る

各矢印( と )を別々に真偽判定。偽にする反例が1つでも作れれば、その矢印は不成立。両方真なら必要十分。

解答・解説

方針

『 は の○○条件』は、 と の2つの矢印を調べる。出ていく()が真なら十分、入ってくる()が真なら必要。両方真なら必要十分。

各矢印について、反例が作れるか(偽か)を1つずつ確かめる。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) 4問とも同じ手順で処理できる。矢印を2本( と )作り、それぞれ反例を探す。

呼び名は最後につける。出ていく矢印()が真なら は十分条件。入ってくる矢印()が真なら は必要条件。両方真なら必要十分。

「十分・必要」の言葉に迷ったら、矢印の真偽だけを先に確定させる。呼び名は機械的な作業だ。

公式 真 → は十分条件、 真 → は必要条件、両方真 → 必要十分

真なら は十分条件、 真なら は必要条件。

(1) 、。: なら (真)。: でも の場合があり とは限らない(偽)。よって十分条件であるが必要条件ではない。

(2) は4の倍数、 は8の倍数。: 4の倍数でも8の倍数とは限らない(例 、偽)。: 8の倍数なら必ず4の倍数(真)。よって必要条件であるが十分条件ではない。

(3) かつ 、 かつ 。 が成り立つと、 から一方が0、 からもう一方も0。つまり と は同じ。両方真で必要十分条件。

(4) 、。: なら だが (偽)。: なら だが (偽)。どちらも偽で必要条件でも十分条件でもない。

『出ていくが十分、入ってくるが必要』。2つの矢印を別々に、反例で確かめよう。

発展。 別解の「小さい方が十分・大きい方が必要」は、条件の強弱の直感そのものだ。厳しい(強い)条件は満たすものが少なく、ゆるい(弱い)条件は多い。

この強弱の感覚は、方程式や不等式を変形するとき「同値か、片向きか」を意識する習慣につながる。2乗する変形が要注意なのは、条件がゆるむ(集合が広がる)からだ。

答

(1) 十分条件であるが必要条件ではない (2) 必要条件であるが十分条件ではない (3) 必要十分条件である (4) 必要条件でも十分条件でもない

別解

集合の「大小」で見る方法もある。条件を満たすものの集合を作り、小さい方が十分・大きい方が必要、と読むのだ。(1) の集合は 、 の集合は 。 の側が小さい(含まれる)から、 は十分条件。

(2) の倍数全体と の倍数全体では、 の倍数のほうが小さい( の倍数は必ず の倍数)。 の側が大きいから、 は必要条件。(3)は両方の集合が一致する( かつ を満たすのは だけ)。だから必要十分。

(4)はどちらも相手を含まないから、どちらでもない。「厳しい条件ほど集合は小さい。小さい方が十分、大きい方が必要」。この1行で4問すべてが同じ絵になる。

ポイント

  • 真 → 十分、 真 → 必要、両方 → 必要十分
  • 各矢印について反例が作れるか(偽か)を調べる
  • 『出ていくが十分、入ってくるが必要』

よくある間違い

  • 必要と十分を逆にする
  • 片方の矢印だけ見て判断する
  • 反例が見つからないことを「真の証明」と混同する(真の側は理由・計算で確かめる)

問7逆・裏・対偶とその真偽

★★ 標準逆・裏・対偶

問題

は整数とする。命題「 が の倍数ならば、 は の倍数である」について、逆・裏・対偶をそれぞれ述べよ。また、もとの命題・逆・裏・対偶の真偽をそれぞれ調べ、偽の場合は反例を 1 つ挙げよ。

ヒントを見る

逆・裏・対偶を機械的に作る(入れかえ/両方否定/両方)。真偽は、もとと対偶・逆と裏がそれぞれ一致する性質を使うと2つ調べれば済む。偽のものは反例を1つ。

解答・解説

方針

逆は入れかえ、裏は両方否定、対偶は入れかえて両方否定。もとと対偶は真偽が一致、逆と裏も一致する。この問題では、もとの命題が偽であることに注意。もとが偽なら対偶も偽、逆が真なら裏も真、という一致を確かめる。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) 4つの命題を独立に調べると、4回証明することになる。それは損だ。

「もとと対偶」「逆と裏」は真偽が必ず一致する。この構造を先に使えば、実質調べるのは2つで済む。もとの命題と逆だけ真偽を確定し、残り2つは一致のルールで写す。作業を半分にしてから手を動かす。

もとの命題は『 が3の倍数ならば、 は6の倍数である』。

逆・裏・対偶

  • 逆(入れかえ):『 が6の倍数ならば、 は3の倍数である』
  • 裏(両方否定):『 が3の倍数でないならば、 は6の倍数でない』
  • 対偶(入れかえて両方否定):『 が6の倍数でないならば、 は3の倍数でない』

真偽

  • もとの命題: 3の倍数でも6の倍数とは限らない。 は3の倍数だが6の倍数でない。反例 で偽。
  • 逆: 6の倍数なら必ず3の倍数(6の倍数 )。真。
  • 裏: 3の倍数でないなら6の倍数でもない(6の倍数は3の倍数だから、その対偶)。真。
  • 対偶: 6の倍数でないなら3の倍数でない、は成り立たない。 は6の倍数でないが3の倍数。反例 で偽。

もとの命題(偽)と対偶(偽)、逆(真)と裏(真)が、それぞれ真偽一致している。『もとと対偶、逆と裏はペアで真偽が同じ』が、ここでも確かめられる。

発展。 「もとと対偶の真偽一致」は次の対偶証明の技法を支える根拠だ。示しにくい命題を、示しやすい対偶に乗り換えてよいのは、この一致があるからである。

もう1つの教訓は「逆は保証されない」ということ。式変形や方程式の解法で、いつのまにか逆向きの主張にすり替わっていないかを疑う習慣は、この単元でいちばん実用的な収穫だ。

答

もとの命題: 偽(反例 )。逆「 が の倍数ならば は の倍数」: 真。裏「 が の倍数でないならば は の倍数でない」: 真。対偶「 が の倍数でないならば は の倍数でない」: 偽(反例 )。

別解

集合の絵1枚で、4つの真偽をまとめて読むこともできる。 の倍数全体の集合と、 の倍数全体の集合を思い浮かべる。 の倍数の集合は の倍数の集合の内側にすっぽり入る(逆は入らない。 や がはみ出している)。

  • もとの命題「 の倍数 の倍数」は、外側が内側に含まれると主張している。偽で、はみ出した が反例。
  • 逆「 の倍数 の倍数」は、内側が外側に含まれるという主張。真。
  • 対偶はもとと同じ包含の主張を裏返しに言っただけ(だから真偽一致)。裏は逆と同じ。

「⇒は包含」という言い換えを使うと、真偽一致のルールも図で見ればすぐ分かる。

ポイント

  • 逆は入れかえ、裏は両方否定、対偶は入れかえて両方否定
  • もとと対偶、逆と裏がそれぞれ真偽一致
  • もとが偽でも、逆が真になることがある(独立)

よくある間違い

  • 逆・裏・対偶の作り方を混同する
  • もとが偽なら逆も偽、と思い込む(逆の真偽はもとと連動しない)
  • 「 の倍数でない」の否定処理を誤り、裏・対偶の文が二重否定になる

問8対偶を利用する証明

★★ 標準対偶証明

問題

は整数とする。命題「 が偶数ならば、 は奇数である」を、対偶を利用して証明せよ。

ヒントを見る

対偶『 が偶数 → は奇数』を示す。 を代入して整理し、『整数 』の形になれば奇数と言える。

解答・解説

方針

『 が偶数ならば は奇数』を直接示すのは難しい。対偶を使う。対偶は『 が偶数ならば は奇数』。 とおいて計算すれば示せる。もとと対偶は真偽一致なので、これでもとの命題も証明できる。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) 「 が偶数ならば」という仮定は、そのままでは使いにくい。式の偶奇から を割り出すのは骨が折れる。

対偶を作ると、仮定が「 が偶数」に変わる。これなら と置くだけで計算が走り出す。「仮定に計算しやすい形が来るように乗り換える」。対偶を選ぶ理由はいつもこれだ。

重要命題と対偶は真偽が一致。「 が奇数」を示すには対偶「 が偶数 → …」を示す

対偶を証明する。もとの命題の対偶は

『 が偶数ならば は奇数である』

が偶数なら ( は整数)とおける。代入して整理する。

の形なので、 は奇数。これで対偶が示せた。よって、もとの命題も真である。(証明終わり)

と分けて の形を作るのがコツ。 なら奇数、 なら偶数、と示す。

発展。 対偶と背理法は、直接示しにくい命題への二大迂回路だ。選ぶ基準はどちらも同じで、「仮定が計算しやすい形になるか」である。

別解の「偶数・奇数の2択を両方調べる」分類は、数学Aの整数の性質で「余りによる分類」として本格化する。 で割った余りの次は、 で割った余りで分類する問題を学ぶ。

答

対偶「 が偶数ならば は奇数である」を示す。( は整数)とおくと となり奇数。よって対偶が真であり、もとの命題も真。(証明の詳細は解答参照)

別解

対偶を経由せず、偶奇を直接分析するルートもある。式を と見る。 と は差が だから、偶奇が必ず一致する。

  • が偶数なら、 は偶数 × 偶数で偶数。 を足して奇数。
  • が奇数なら、 は奇数 × 奇数で奇数。 を足して偶数。

つまり が偶数になるのは、 が奇数のときだけ。これで命題がそのまま示せた。2択(偶数か奇数か)を両方調べ尽くす、という地道な分類も、れっきとした証明法だ。対偶がピンとこないときの避難路になる。

ポイント

  • 直接示しにくい命題は、対偶を証明する
  • を代入し、 の形にすれば奇数
  • と分けて奇数の形を作る

よくある間違い

  • の形にまとめず、奇数であることを言い切れない
  • 対偶の作り方を間違える
  • 対偶を示したあと、「よってもとの命題も真である」という締めの一文を書き忘れる

問9背理法による無理数の証明

★★ 標準背理法無理数

問題

が無理数であることを用いて、 が無理数であることを背理法により証明せよ。

ヒントを見る

『 は有理数 』と仮定。 について解くと、右辺は有理数になる。これは が無理数であることに反する。その矛盾を示す。

解答・解説

方針

『 は無理数』を示す。背理法で、反対に『 は有理数』と仮定する。式変形で が有理数になってしまい、『 は無理数』に矛盾。矛盾が出れば仮定が誤りで、結論が正しい。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) 「無理数である」は否定形の主張だ(分数で書けない、ということ)。否定形は直接には手が出ない。

そこで反対を仮定する。「 は有理数だ」と仮定して、式変形で矛盾を作りに行く。衝突先は最初から決まっている。既知の事実「 は無理数」だ。仮定から を分離して、有理数になってしまう形に持ち込む。

重要背理法:結論を否定して仮定し、矛盾( が有理数など)を導く

背理法を使う。反対に、 が有理数であると仮定し、その値を とする。

について解く。

両辺を2で割って

右辺 は有理数 から作った有理数。つまり が有理数、となる。でもこれは『 は無理数』に矛盾する。矛盾が出たのは、仮定『 は有理数』が間違っていたから。

よって は無理数である。(証明終わり)

まとめ:背理法は『反対を仮定 → について解く → 有理数になって矛盾 → 結論が正しい』の型。無理数の証明でいつも使う方法だ。

発展。 前提に使った「 は無理数」自体も、背理法で証明される(分数 と書けたとして、偶奇の矛盾を導く。応用問題で登場する)。

背理法が向いているのは「〜でない」「存在しない」型の主張だ。正面から示せない形を見たら、反対を仮定して衝突を探す。この構えは数学のあらゆる場所で使われている。

答

が有理数であると仮定して とおくと となり、右辺は有理数なので が無理数であることに矛盾する。よって は無理数である。(証明の詳細は解答参照)

別解

この論法は、実は一般化できる。見晴らしのよい形で覚えておくと強い。主張はこうだ。、 が有理数で なら、 は必ず無理数になる。

証明は今回とまったく同じ。(有理数)と仮定すると、。有理数どうしの引き算と割り算の結果は有理数だから、右辺は有理数。 が無理数であることに矛盾する。

今回の問題は 、 の特例にすぎない。この論法の中心は「有理数は四則演算で閉じている」という事実だ。有理数だけをいくら足し引きし、掛け割りしても、有理数の外(無理数)へは出られない。だから が有理数の式で書けてしまった時点で、矛盾が起きる。

ポイント

  • 背理法は『結論の反対を仮定して矛盾を導く』
  • とおき、 について解く
  • が有理数になれば、『 は無理数』に矛盾

よくある間違い

  • 何を仮定するか(結論の反対)を間違える
  • が有理数であることの説明を飛ばす
  • 矛盾の相手(「 は無理数」という既知の事実)を明示せず、「矛盾」とだけ書く

問10「すべて」と「ある」の否定

★★ 標準否定全称と存在

問題

次の命題の否定を述べよ。また、もとの命題とその否定のどちらが真であるかを、理由とともに答えよ。

(1) すべての実数 について である。

(2) ある自然数 について である。

(3) すべての実数 について である。

ヒントを見る

『すべて』⇔『ある』を入れかえ、中身も否定する。どちらが真かは具体例で確かめる。(1)は を試すと、否定のほうが成り立つ。

解答・解説

方針

『すべて』と『ある』は否定で入れかわる。『すべての で 』の否定は『ある で でない』、逆も同じ。中身の条件も否定する( の否定は 、 の否定は )。どちらが真かは、反例(または成り立つ例)を1つ探して判断する。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) 否定づくりは2段の作業だ。「すべて」と「ある」を入れかえる。そして中身の条件も否定する( は に、 は に)。

どちらが真かの判定には、便利な原理がある。もとの命題と否定は、必ずどちらか一方だけが真になる。だから、判定しやすいほうを調べればよい。例や反例が1つ見つかる側から攻めるのが早い。

公式否定:「すべて」→「ある」、条件はその否定に置きかえる

(1) 『すべての実数 で 』の否定は、『すべて』→『ある』、→。

否定:『ある実数 で 』

で となる。だから否定が真(もとは偽)。

(2) 『ある自然数 で 』の否定は、『ある』→『すべて』、→。

否定:『すべての自然数 で 』

で となる。だからもとの命題が真(否定は偽)。

(3) 『すべての実数 で 』の否定は、『すべて』→『ある』、→。

否定:『ある実数 で 』

で となる。だから否定が真(もとは偽。 が負のとき )。

まとめ:『すべて⇔ある』と中身の否定、そしてどちらが真かは1つの例で判断。この流れを押さえよう。

発展。 証明の負担は非対称だ。存在の主張は例を1つ出せば終わる。全称の主張は、すべての場合を貫く理由(文字での計算)が要る。

この非対称を意識すると、問題ごとに「いま自分は例を出せばよいのか、理由を書くべきなのか」が明確になる。「すべて↔ある」の入れかえ規則はド・モルガンの法則の親戚でもある。

答

(1) 否定: ある実数 について である。否定が真()。 (2) 否定: すべての自然数 について である。もとの命題が真()。 (3) 否定: ある実数 について である。否定が真()。

別解

「すべての で 」の否定は「 の反例が存在する」。こう読み替えると、真偽判定が「反例を探す作業」に統一される。(1) 反例 が見つかる( は でない)。反例がある以上、もとの命題は偽だ。否定が真だ。

(2)は「ある」の命題なので、成り立つ例を1つ探せばよい。 で 。例が見つかったから、もとの命題は真だ。

(3) 反例 ()。否定が真。「全称の主張は反例1つで倒れる。存在の主張は例1つで立つ」。勝敗の条件を先に押さえておくと、どの問題も同じ形で見える。

ポイント

  • 『すべて』⇔『ある』は否定で入れかわる
  • 中身も否定する(→、→)
  • どちらが真かは、例を1つ見つけて判断

よくある間違い

  • 「すべて」の否定を「すべて〜でない」とする(正しくは「ある〜でない」)
  • 中身の否定(不等号・等号の反転)を忘れる
  • 否定した「すべて〜」側の真偽を、例を1つ調べただけで済ませる(全称側は、すべての場合に成り立つ理由が要る)

問11部分集合となる条件から定数を求める

★★ 標準部分集合集合と定数

問題

は実数の定数とする。2 つの集合

について、 が成り立つとき、 の値を求めよ。

ヒントを見る

なら の各要素が に入る。 の要素 が のどれかと一致するはずだ。 の中で候補になれるのはどれか( は定数であることに注目)。求めた は必ず元の条件で検算。

解答・解説

方針

とは、 の要素が全部 に入ること。 の要素2と が、両方 に入る条件を考える。 から、 の中に2があるはず → 。ここから の候補を出し、 も に入るかを確かめる。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) を、方程式の集まりで表す。「 の各要素が、 のどれかと一致する」ということだ。

狙い目は動かない要素から。 の は固定で、 の と には一致できない。だから しかない。

ここから の候補が出る。候補は必ず元の集合に戻して検算する。もう1つの要素 が本当に に入るか、要素の重複が起きないか。この検分までが1セットだ。

は、 の要素が両方 に入ること。

まず を考える。 の要素1, 3, のうち、2になれるのは だけ( は2でない)。だから

これを解くと 、

それぞれ、 も に入るか確かめる。 のとき: 。 に3は入る。 で条件を満たす。 のとき: 。 に は入らない。不適。

よって

まとめ:候補を出したら、必ず元の条件(ここでは )を満たすか検算する。これを忘れると、不適な まで答えてしまう。

発展。 文字入りの集合では「集合の要素は互いに異なる」という約束と「候補は必ず検算」の2つが最後の関門になる。式の上で辻褄が合っても、集合として成立しないことがあるからだ。

「必要条件で候補を絞り、十分性を検算で確かめる」という今回の流れは、方程式の応用問題全般の基本形でもある。絞る段階と確かめる段階を分けて書けると、答案の説得力が上がる。

答

別解

もう1つの要素 の行き先を軸に、場合を尽くすルートもある。 は の3つの要素のどれかと一致するはずだ。

  • のとき 。 となり、 が成り立たない。不適。
  • のとき 。、。両要素とも に入る。適する。
  • のとき 。この では となり( なら だが、これは を満たさない)、 の中に がいなくなる。不適。

どの方法でも残るのは だけ。一致の相手で場合を尽くす攻め方は、手数は増えるが「見落としがない」ことを自分で保証できる。答えの一意性まで確かめられるのが利点だ。

ポイント

  • は『 の要素が全部 に入る』
  • の中で特定の値になれる要素から、方程式を立てる
  • 求めた候補は必ず元の条件で検算する(不適を除く)

よくある間違い

  • を検算せず、そのまま答えに含めてしまう( が のどの要素とも一致しない)
  • だけで満足し、もう1つの要素 の確認を忘れる
  • 要素が重なって集合が縮む場合( なら になる)への注意を忘れる

問12十分条件・必要条件となる定数の範囲

★★ 標準必要条件・十分条件集合と定数

問題

は実数、 は実数の定数とする。 に関する条件 を次のように定める。

(1) が であるための十分条件となるような の値の範囲を求めよ。

(2) が であるための必要条件となるような の値の範囲を求めよ。

ヒントを見る

『十分条件 → 』『必要条件 → 』と、包含の向きで表す。あとは範囲を数直線にかき、 を動かして入り方を満たす境界を読む。

解答・解説

方針

条件を集合で表す。 を満たす集合を とする。

『 が の十分条件』⇔『 が真』⇔『( が に入る)』。 『 が の必要条件』⇔『 が真』⇔『( が に入る)』。

数直線で が に入る条件、 が に入る条件を、端の位置から求める。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) 「十分・必要」を含み合いで言い換える。 が の十分条件とは 、 が の必要条件とは のことだ。

そう言い換えれば、あとは文字 の入った範囲と固定範囲の位置関係の問題になる。動く範囲の端がどこまで来てよいか。数直線の上で、端どうしの不等式に落とす。等号を含むかどうかは境界の値で個別に確かめる。 を満たす集合を とする。

(1)

x1aa+14pq
(1) q ⇒ p が真 ⇔ Q = [a, a+1] が P = [1, 4] に含まれる

『 が の十分条件』とは『 が真』、つまり が に入ること。

( から )が ( から )にすっぽり入るには、左端 が1以上、右端 が4以下であればよい。

から 。合わせて

(2)

xa14rp
(2) p ⇒ r が真 ⇔ P = [1, 4] が R = [a, ∞) に含まれる ⇔ a ≤ 1

『 が の必要条件』とは『 が真』、つまり が に入ること。

( から )が ( 以上)に入るには、 の左端1が 以上であればよい( は右にずっと続くので、右端は問題ない)。

まとめ:条件を集合で表し、『十分 → 』『必要 → 』と包含に直せば解ける。あとは数直線で端の位置を調整する。

発展。 「文字入りの区間が固定区間に含まれる条件」は、2次関数の解の配置(2次方程式の解が指定区間に入る条件)で本格的に再登場する。端の等号の検分はそこでも毎回の作法だ。

「条件の判定を集合の位置関係に直し、端の不等式に落とす」。この単元で学んだ言い換えの方法は、数学IIの領域の問題でもそのまま使う。

答

(1) (2)

別解

端の等号を含めてよいか迷ったら、「境界値テスト」で白黒をつけるのが確実だ。疑わしい値を実際に代入して実験する。(1)の答えの境界は と 。

  • のとき は の範囲。これは ()にすっぽり入る。含めてよい。
  • のとき は の範囲。これも に入る。含めてよい。
  • 少し外の だと の右端が となり、 からはみ出す。だめ。

よって両端とも等号込みで と確定する。(2)も同じで、境界 のとき は となり、 全体を含む。含めてよいから 。不等式の変形だけで押し切るより、境界での実験を1度はさむほうが、等号ミスは確実に減る。

ポイント

  • 『 が の十分条件』⇔『』(十分なほうが小さい)
  • 『 が の必要条件』⇔『』(必要なほうが大きい)
  • 数直線で、端の位置から の範囲を出す

よくある間違い

  • 十分・必要と包含の向き( か か)を取り違える
  • 端の等号(以上・以下)の処理を間違える
  • (2)で必要条件を の向きに取り違える(必要条件は広い側なので )