数学I / 2次関数のグラフと最大・最小

2次関数のグラフと最大・最小 実戦編の問題 全8問

難関大の総合問題。複数の単元を融合した単元横断の演習

難易度: ★ 基礎·★★ 標準·★★★ 応用·★★★★ 難関·実戦編·最難関編

  1. 2次方程式が異なる2つの正の解をもつ条件
  2. 和が一定のもとでの平方和の最大・最小
  3. 放物線の下の格子点の個数
  4. 放物線と直線が接する条件
  5. パラメータつき2次式が常に正となる条件
  6. 三角関数を置きかえた2次関数の最大・最小
  7. 頂点と通る点から2次関数を決める
  8. 和が一定のもとでの積の最大(最適化)

問12次方程式が異なる2つの正の解をもつ条件

実戦編2次関数解の配置2次方程式判別式単元横断

問題

次方程式 が異なる つの正の解をもつような定数 の値の範囲を求めよ。

ヒントを見る

下に凸の放物線が の範囲で 軸と 点で交わる条件。① 判別式 ② 軸 ③ の つ。

解答・解説

方針

正解を「グラフが 軸の正の側で 回交わる」条件で表す。判別式(異なる 解)・軸の位置(正の側)・ の符号(端が上)の つを連立する。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) 「異なる2つの正の解」は、解の符号つきの配置条件だ。グラフの言葉で言い換える。

下に凸の放物線 が「 軸の正の部分で2回交わる」ためには、3つが同時に要る:

(i) そもそも2回交わる: 判別式 。(ii) 交点が右半分にある: 軸 。(iii) 原点の側で持ち上がっている: 。

この3点セット(判別式・軸・端の値)が、解の配置問題で使う基本の道具になる。

重要異なる 正解 判別式 かつ 軸 かつ (下に凸のとき)

① 判別式。 。 より または 。

② 軸。 軸は 。正の側にあるので 。

③ 。 より 。

xyOf(0)>0
a=3 の例: y=x²−6x+5 は x=1,5(ともに正)で x軸と交わる。判別式>0・軸>0・f(0)>0 が条件。

④ 連立。 ①( または )、②()、③()をすべて満たすのは

まとめ 正解は「判別式 ・軸 ・」の 条件。連立して 。 次関数(グラフ)と解の配置の融合。 つのうち つでも欠けると誤答になる。

発展。 「2解がともに区間 にある」一般形でも、3点セットは「判別式・軸 ・」とそのまま拡張される。さらに「 と の間に2解」なら と軸の挟み込み、「 を挟んで1解ずつ」なら の1本だけでよい。解の配置はどのパターンでも端の値の符号で判定できる。

答

が異なる 正解をもつ 判別式 かつ 軸 かつ 。 を解いて 。

別解

解と係数の関係で(グラフを描かない代数ルート)。 2つの解を とすると、解と係数の関係で 、。「異なる2つの正の解」を代数の言葉で書くと:

  • 異なる2実解: 判別式
  • ともに正 ⟺ 和が正かつ積が正: かつ

(和と積の符号で2数の符号が決まる: 積 で同符号、さらに和 で両方正。)3つの共通範囲は で、本解と同じ答えだ。

グラフの3点セット(本解)と、解と係数の3点セットは一対一に対応している(軸 、 定数項 )。「配置はグラフ、符号は和と積」という2つの見方を持っていると、複雑な配置(片方だけ正、など)でも迷わない。

ポイント

  • 正解 グラフが 軸の正側で 回交わる。
  • 判別式 ・軸 ・ の 条件。
  • 連立して 。

よくある間違い

  • 判別式だけで答える( は「2実解」まで。正であることの条件(軸と端、または和と積)が別に要る)。
  • を とする( なら が解になり「正の解」に反する)。
  • 3条件の共通範囲をとるときに数直線を描かず、 と の重なりを取り違える。

問2和が一定のもとでの平方和の最大・最小

実戦編2次関数最大・最小条件つき領域単元横断

問題

のとき、 の最大値と最小値を求めよ。

ヒントを見る

を代入し の 次関数に。 かつ から 。頂点と端で最大最小。

解答・解説

方針

条件 で 文字消去し、 の 次関数にする。 の範囲( より )で最大・最小を調べる。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) 文字が2つで、条件(等式)が1つある。それなら1文字消去で1変数の問題に直すのが第一手だ。

を代入すると 、 の2次関数になる。見落としやすいのは の範囲。 と から となる。あとは閉区間つきの2次関数の最大最小として、頂点と両端を見比べる。

① 文字消去。 を代入すると ② の範囲。 かつ ()より 。

xyO最小 2最大 4
x²+y²=2(x−1)²+2(0≤x≤2)。最小は頂点 x=1 で 2、最大は端 x=0,2 で 4。

③ 最大・最小。 は下に凸で頂点 。

  • 最小:頂点 で ()。
  • 最大:頂点から最も遠い端 または で ( または )。

まとめ で消去して ()。最小 (中央)、最大 (端)。 次関数と条件・領域の融合。

発展。 最小値 はコーシー・シュワルツ からも と出る(等号 )。「線分上の距離の最小=垂線」「対称な式の最小=均等配分」「CS の等号=比例」の3つは、どれも同じ点 を指す。偶然ではなく、対称性によって最適な点が決まっているからだ。

答

()を代入すると 。頂点 で最小 、端 で最大 。

別解

原点からの距離と見る(幾何の見方)。 は「点 の原点からの距離の2乗」。点 は直線 のうち第1象限の部分(両端 の線分)を動く。

  • 最小: 原点から線分への最短距離をとるのは垂線の足(、線分上にある)で、距離は 。よって最小値 。
  • 最大: 線分の端が原点から最も遠い。 も も距離 で、最大値 。

1文字消去(本解)は計算の直進、距離の読み替えは「なぜ真ん中で最小・端で最大か」が図で見える道。 を見たら距離、 を見たら直線と読む。式を図形の意味に読みかえる習慣は、対称式の最大最小で繰り返し役に立つ。

ポイント

  • 条件で 文字消去して の 次関数に。
  • の範囲 ()。
  • 最小 (頂点)、最大 (端)。

よくある間違い

  • の範囲()を出さずに頂点だけ見て、最大値を「なし」または頂点の値と混同する。
  • 最大を頂点で起きると思い込む(上限は端点 。下に凸なら頂点は最小)。
  • の代入後の展開 で交差項 の係数を誤る。

問3放物線の下の格子点の個数

実戦編2次関数格子点数え上げ領域単元横断

問題

を整数とする。 かつ を満たす点 の個数を求めよ。

ヒントを見る

かつ には 、すなわち が要る。各整数 で の個数を足す。

解答・解説

方針

から の範囲()を出す。各整数 に対し が から まで( 個)を数え、合計する。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) 格子点の数え上げは、1列ずつ数えて足すのが確実だ。

まず の動ける範囲: から 、整数だから5列。各列( を固定)で、 は から までの整数なので、個数は 個。列ごとの個数を足し合わせれば終わる。

① の範囲。 が入る( が許される)には 、、。整数 は 。

xyO格子点 15 個
y≥0 かつ y≤−x²+4 の領域(色)にある格子点は 15 個(x=−2〜2 で 1,4,5,4,1)。

② 各 での個数。 は から まで、 個。

  • : 個()、
  • : 個ずつ()、
  • : 個ずつ()。

③ 合計。

まとめ を固定して の個数( 個)を数え、 で合計 。 次関数(放物線)と数え上げ(格子点)の融合。

発展。 放物線を に一般化すると、格子点の総数は 型の平方和の計算になり、 が大きいとおよそ (面積 に近づく)。「格子点の個数 ≈ 面積」という直感を精密にすると、ピックの定理(格子多角形の面積公式)や数IIIの区分求積につながる。

答

各整数 ()ごとに は から まで。:5個、:4個ずつ、:1個ずつ。合計 。

別解

横に数える(y ごとの数え直し)。 縦の列( ごと)でなく、横の行( ごと)で数え直すこともできる。高さ の行では、 ⟺ ⟺ 。整数 の個数は 個:

  • : で5個
  • : で 、各3個
  • : の1個

合計 で、縦に数えた結果()と一致する。同じ15個を縦に切るか横に切るか。2通りで数えて一致させるのは、数え上げの確実な検算法であり、二重和の順序交換の考え方の基礎にもなる。

ポイント

  • を固定して の個数を数える。
  • 、個数は 個。
  • 。

よくある間違い

  • の条件を忘れて負の まで数える。
  • 各列の個数を 個とする( を含むから 個)。
  • の範囲を (真に正)として の列( の1点)を落とす。

問4放物線と直線が接する条件

実戦編2次関数接する判別式共有点単元横断

問題

放物線 と直線 が接するように、定数 の値を定めよ。

ヒントを見る

を整理して 。接する=重解=判別式 。

解答・解説

方針

放物線と直線が接する( 点で接する) 連立した 次方程式が重解をもつ 判別式 。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) 「放物線と直線が接する」は、連立した方程式が重解をもつこと。

を整理して 。接する ⟺ この2次方程式の判別式 。「共有点の個数=連立方程式の解の個数」という言い換えが、この型のすべての出発点になる。

重要放物線と直線が接する 連立した 次方程式が重解 判別式

① 連立する。 と から を消去して ② 判別式 。 接する条件は ③ 結論。 。(このとき 、接点 、。)

xyO接点(1,1)
放物線 y=x² と直線 y=2x−k が接する ⟺ x²−2x+k=0 が重解 ⟺ k=1

まとめ接する=連立した 次方程式が重解=判別式 。 より 。 次関数(接する)と判別式の融合。

発展。 接点 での直線の傾きは だ。これは微分( の での値)を先取りしている。「判別式 で接する」と「微分係数=直線の傾き」は、放物線では完全に同じ内容の2つの言い方。数IIで微分を学んだとき、この問題に戻って2つ目の目で見ると、接線の理解が立体的になる。

答

式を連立して 、すなわち 。接する 判別式 。、。

別解

平方完成で「差の最小値」を見る(接点まで同時に出る)。 放物線と直線の差を作る:

差は で最小値 をとる。

  • : 差がつねに正なので、離れている(共有点なし)
  • : 差が でだけ なので、接する(接点 、点 )
  • : 差が符号を変えるので、2点で交わる

接する条件 だけでなく、接点の位置と、 を動かしたときの3態の全体像まで1枚で手に入る。判別式(本解)は「重解の有無」を測る計器、平方完成は「差がどこでどれだけ縮むか」を見る顕微鏡だ。

ポイント

  • 接する 連立方程式が重解 判別式 。
  • 。
  • より 。

よくある間違い

  • 「接する」を「共有点がある」と混同して判別式 とする。
  • 連立時の移項で と符号を誤る(判別式の値が変わる)。
  • 接点の座標まで問われたときに備えず、重解 (接点 )を出さずに終える癖。

問5パラメータつき2次式が常に正となる条件

実戦編2次関数判別式全称命題単元横断

問題

「すべての実数 に対し 」が成り立つような定数 の範囲を求めよ。

ヒントを見る

下に凸の放物線が常に正 判別式 。 を解く。

解答・解説

方針

の係数が正なので、常に正 軸と交わらない 判別式 。 の 次不等式を解く。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) 「すべての で 」という全称の条件は、グラフで「放物線が 軸より完全に上」と読む。

の係数は正(下に凸)だから、軸より上 ⟺ 軸と交わらない ⟺ 判別式 。判別式は の2次式になる。 を因数分解して解けば、 の範囲が出る。

重要下に凸の 次式が「すべての で正」 判別式

① 判別式 。 ② の不等式を解く。 より

xyOx軸と交わらない
y=x²−2ax+a+2 が常に正 ⟺ x軸と交わらない ⟺ 判別式<0 ⟺ −1<a<2

まとめ常に正 判別式 。 次関数(判別式)と全称命題の融合。判別式が の 次式になるのが味。

発展。 境界の ではグラフが 軸に接する( で )。「常に正」の範囲の端はいつも「接する瞬間」だ。また本問と前問(2正解: )と「2負解」「異符号の2解」…を全部並べると、 の数直線が判別式と配置条件で完全に分割される。パラメータの全域を1本の数直線にまとめておくと、それぞれの問題がどの範囲を聞いているかが分かる。

答

下に凸の 次式が常に正 判別式 。、すなわち 、、。

別解

平方完成で最小値を直接押さえる+前問との対比。 平方完成すると

最小値は 。「すべての で正」⟺「最小値 」⟺ ⟺ 。同じ関数を使った前問(異なる2つの正の解をもつ条件は )との関係に注目する。判別式 の符号が

  • (): 解なし=グラフが浮いている(本問)
  • : 2実解あり。さらに配置の条件を足すと で2正解(前問)

と、1本の2次式 が2つの問題の分水嶺を同時に描いている。パラメータの2次式は問題をまたいで何度も使える。

ポイント

  • 常に正 下に凸で判別式 。
  • 。
  • より 。

よくある間違い

  • 判別式 とする(等号では接して になる があり、「」に反する)。
  • の計算で符号を誤り とする。
  • 2次不等式 の解を外側 と取り違える。

問6三角関数を置きかえた2次関数の最大・最小

実戦編2次関数三角関数置きかえ最大・最小単元横断

問題

の最大値と最小値を求めよ。

ヒントを見る

とおくと 。 は 。 次関数の頂点と端で最大最小。

解答・解説

方針

と置きかえて の 次関数にする。 の範囲は のとりうる値 。この閉区間で最大最小を調べる。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) と は、どちらも同じ部品 でできている。 と置きかえると、 のただの2次関数だ。

置きかえたら、必ず新しい変数の範囲を確認する。 の動ける範囲は 。あとは閉区間 での2次関数の最大最小を求める。頂点が区間に入っているかを見て、頂点と両端で決める。

① 置きかえる。 とおくと 、 の範囲は 。

xyO最小 −1/4最大 2−11
t=cos x(−1≤t≤1)とおくと y=t²+t。頂点 t=−1/2 で最小 −1/4、端 t=1 で最大 2。

② 最大・最小。 下に凸で頂点 (範囲内)。

  • 最小:頂点 で 。
  • 最大:頂点から遠い端。 で 、 で 。よって で最大 。

③ 結論。 最大値 (、 など)、最小値 (、 など)。

まとめ ()で 。頂点 で最小 、端 で最大 。三角関数と 次関数の融合。 の範囲を忘れると誤答。

発展。 「置きかえたら新変数の範囲を確認」は、()、()、()のように、この先のすべての置換で守る決まりだ。範囲を忘れると、実現しない「最小値」を答えてしまう(たとえば本問で の値を答える誤り)。置換とは「変数の乗り換え」であり、乗り換え先の路線図(範囲)の確認までがワンセットになる。

答

()とおくと 。頂点 で最小 、 で最大 。

別解

候補を並べて比べる(閉区間の最大最小の帳簿)。 閉区間での2次関数の最大最小の候補は、頂点(区間内なら)と両端の高々3つしかない。全部書き出して比べる:

  • 頂点 (区間 内):
  • 端 :
  • 端 :

最小は 、最大は 。最後に実現の確認: になる (、たとえば )も、 になる ()も実在する。置きかえの範囲 の中の値はすべて実現するから、答えは確定だ。増減の議論(本解)は流れを、候補の帳簿は結論を、それぞれ最短で押さえる。

ポイント

  • とおくと 。
  • の範囲は ( の値域)。
  • 最小 ()、最大 ()。

よくある間違い

  • 置きかえ の範囲 を書かず、頂点 が使えるかの確認が宙に浮く(本問はこの確認で決まる)。
  • 最大値を頂点で探す(上に開いた放物線の閉区間では、最大は端で起きる)。
  • 最小値 を与える の実在( となる )に触れない。

問7頂点と通る点から2次関数を決める

実戦編2次関数決定頂点単元横断

問題

頂点が で、点 を通る 次関数を求めよ。

ヒントを見る

頂点 から 。点 を代入して を求める。

解答・解説

方針

頂点が与えられているので、頂点形 を使う。通る点を代入して を決める。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) 2次関数の式には3つの衣装がある: 一般形 、頂点形 、因数分解形。与えられた情報の形に合った衣装を選ぶ。

本問は「頂点」が与えられているので、迷わず頂点形 とおく。未知数は の1個だけ。通る点 を代入すれば、 が1本の方程式で決まる。

公式頂点 の 次関数は

① 頂点形でおく。 頂点 より ② 通る点を代入。 を代入すると ③ 結論。

xyO頂点(1,−2)(3,6)
頂点(1,−2)、点(3,6)を通る → y=2(x−1)²−2

まとめ頂点が分かれば頂点形 、通る点で 。。 次関数の決定は「与えられた情報に合う形」を選ぶのが要。

発展。 2次関数は係数3つで決まる=独立な条件3本で決まる。「頂点」は座標2つ分の情報(軸と頂点の高さ)なので、あと1点で確定する。未知数の数と条件の数が合っている。「3点を通る」なら一般形で3本の連立、「 軸との交点2つ+1点」なら因数分解形 を使う。与えられた情報の形に合わせて式の形を選べば、決定問題は迷わない。

答

頂点形 とおき、 を代入。 より 。。

別解

一般形でも解ける(連立の機械ルート)。 頂点形を思いつかなくても、 とおいて条件を式にすれば解ける。

  • 軸が : 、つまり
  • 頂点の 座標が :
  • を通る:

を代入して連立を解くと となり、 で本解と一致する。

未知数3個の連立(本ルート)と、未知数1個の代入(本解)。情報が「頂点」の形で来ているときに頂点形を選ぶと、計算量が3分の1になる。2つの解き方を比べると、式の形の選び方で計算量が決まることが分かる。

ポイント

  • 頂点が分かれば頂点形 。
  • 頂点 で 。
  • 代入で 、。

よくある間違い

  • 頂点形の符号を とする(頂点 なら 。 の符号に注意)。
  • の代入で を とするなどの計算ミス( が正しい式)。
  • 求めた式の検算(頂点と通る点の両方を再代入)を飛ばす。

問8和が一定のもとでの積の最大(最適化)

実戦編2次関数最大・最小最適化文章題単元横断

問題

で のとき、積 の最大値を求めよ。

ヒントを見る

を に代入すると の 次関数(上に凸)。頂点で最大。 から 。

解答・解説

方針

条件 で 文字消去し、 を の 次関数にする。 の範囲()で頂点をとれるか確かめて最大を求める。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) 条件 で1文字消去するのが直進ルートだ。 を代入して

は上に凸の2次関数だ。範囲( から )の中に頂点 が入っているから、頂点で最大 。「消去 → 2次関数 → 頂点」の3拍子だ。

① 文字消去。 を積に代入して ② の範囲。 より 、 とあわせて 。

③ 最大。 上に凸で頂点 (範囲内)。頂点で最大 よって最大値は 。

xyO最大8
x+2y=8 のとき xy=x(8−x)/2。最大8(x=4,y=2)

まとめ で消去して ()、頂点 で最大 ()。 次関数の最適化。相加相乗 から でも同じ。

発展。 これは「周の長さが一定の長方形(横 、縦 を2枚)で面積を最大に」という等周問題の変形でもある。重みが変わっても( 一定 など)、相加相乗を「 と 」で組めば同じ形で解ける。さらに数IIの微分、数IIIの多変数へ進んでも、「和が一定 → 均等配分で積が最大」という原理は最適化の第一感であり続ける。

答

()を代入すると 。頂点 で最大 ()。

別解

相加相乗平均で(消去しない対称ルート)。 の2つの数に相加相乗平均を使うと

両辺を2で割って2乗すると 、すなわち

等号は のとき。 と連立して となる。範囲内に実在するから、最大値 が確定する。

1文字消去(本解)はどんな条件でも使える方法で、相加相乗は「和が一定なら、積は等分で最大」という原理を式のまま使う近道だ。 と という「係数込みのかたまり」でペアを組むのが、この型の目の付けどころだ。

ポイント

  • 条件で 文字消去して の 次関数に。
  • (上に凸)。
  • 頂点 (範囲内)で最大 。

よくある間違い

  • 相加相乗を と に使って とする(条件は 。 と で組まないと等号条件が条件式と噛み合わない)。
  • 等号成立()と条件式の連立、および範囲内であることの確認を落とす。
  • 消去ルートで の範囲()を書かず、頂点が使える根拠が宙に浮く。