数学I / データの分析

データの分析 ★★★ 応用の問題 全8問

入試標準レベル。複数の考え方を組み合わせる

難易度: ★ 基礎·★★ 標準·★★★ 応用·★★★★ 難関·実戦編·最難関編

  1. 平均値と分散から未知の2つのデータを決定する
  2. データの追加による分散の変化と最小化
  3. 指定した平均・標準偏差になる1次式変換
  4. 相関係数の計算と変換後の不変性
  5. 仮説検定(基準の違いによる判断の変化)
  6. 最大値の修正が各統計量に与える影響
  7. 得点調整と相対的な位置
  8. 人数の異なる2グループの統合と標準偏差

問1平均値と分散から未知の2つのデータを決定する

★★★ 応用平均値分散対称式

問題

5個のデータ

の平均値が 、分散が であるとき、 の値を求めよ。ただし とする。

ヒントを見る

未知数2つ、条件2つ。直接追うと分散の式が重い。平均は『和 』を、分散は『2乗の和 』を与える。和と2乗の和があれば積が出せる(数と式の対称式)。そこから2数へ。

解答・解説

方針

未知数が 、 の2つ、条件も平均と分散の2つ。連立で解ける勘定だが、直接 、 を追うと分散の式が複雑になる。

ここで使えるのが対称式の見方だ。平均の条件は を、分散の条件は( の公式を経由して) を与えてくれる。和と2乗の和があれば から積 が出て、あとは『和と積 → 2次方程式の解』のいつもの流れだ。

データの分析の皮をかぶった、対称式の融合問題だ。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) 未知数は 、 の つ。条件も平均と分散の つ。数の上では連立で解ける。

だが 、 を直接追うと、分散の式が重くなる。そこで条件を式に直す。平均からは和 が出る。分散からは( 乗の和の公式を経由して) が出る。和と 乗の和がそろえば、積 も出せる。あとは和と積から 数を復元する既習の流れに乗る。

統計の皮をかぶった対称式の問題だ。

公式分散 (平均は和に、分散は2乗の和に言い換える)

まず平均値の条件から を求める。 平均値が なので総和は だ。

、 個別ではなく、まず和が手に入った。この時点で、対称式を使えばよいと分かる。

次に分散の条件から を求める。 分散を定義式(偏差の2乗平均)で書くと 、 の混ざった複雑な式になる。公式 を使えば、条件を『2乗の総和』という扱いやすい量で表せる。

よって2乗の総和は だ。

対称式から 、 を決める。 より

和が 、積が 。解と係数の関係により、、 は2次方程式

の2解だ。 より

検算: データ の平均は 。偏差は で2乗和は 、分散は

振り返り。 『平均 → 和』『分散 → 2乗の和』と条件を言い換えられれば、あとは数と式で練習した対称式の手順(和・積 → 2次方程式)がそのまま使える。統計量は結局のところ と の情報だ。この見方は『合計値だけから相関係数を出す問題』や『2グループを合併する問題』でも使う、この単元の基本だ。

発展。 この問題の決め手は、平均から が、分散から が分かるという言い換えだった。

裏を返せば、平均と分散さえ分かれば、そのデータの と が復元できる。個々の値を知らなくても、この つの合計だけで答えが出る問題は多い。

平均と分散は、データの情報を と にまとめた「 次と 次の要約」だ。数学Bの確率変数でも、期待値と分散が同じ役割を果たす。この見方は統計の問題で何度も使う。

答

別解

別解:平均からの偏差で考える(得意な人向けの視点)。 生の値でなく、平均 からの偏差で計算すると、途中の数が小さくなる。

既知の 、、 の偏差は 、、。その 乗の和は 。偏差の 乗の総和は「分散 × 個数」だから 。よって 、 の偏差を 、 とおくと

また偏差の総和は だから 、つまり 。ここで積を出すと

なので、 か の一方が 。偏差 とは「その値がちょうど平均 」ということだ。 と から 、すなわち 、。本解と同じ答えだ。

生の を作らずに済み、しかも「 個のうち 個はちょうど平均」という構造も分かる。

ポイント

  • 平均値 → 和、分散 → 2乗の和、という条件の言い換え
  • 和と2乗の和 → 積 → 2次方程式の解、という対称式の基本の手順で2つの未知数が決まる
  • 求めた値は必ずもとの条件(平均・分散)で検算する

よくある間違い

  • の係数 を落として とし、 次方程式の解を取り違える。
  • 分散を偏差のまま展開しようとして 、 の混じった式に手が止まる( 乗の和 を経由すれば軽い)。
  • 和と積が出たあと の指定を忘れ、、 と大小を逆に答える。

問2データの追加による分散の変化と最小化

★★★ 応用分散データの追加2次関数

問題

9個のデータの平均値は 、分散は である。ここに1個のデータ を追加して10個のデータにする。

(1) のとき、追加後の平均値と分散を求めよ。

(2) 追加後の分散が最小となる の値と、そのときの分散を求めよ。

ヒントを見る

『どんな を足すと分散が最小になるか』は、2次関数の最小問題として考えられる。追加後の分散を の式で書けば、あとは平方完成。答えの は元のデータのある値と一致する。直感的にも納得できるはずだ。

解答・解説

方針

『どんな値 を追加すると分散が最小になるか』。分散の問題だが、中身は2次関数の最小値問題だ。

準備として、追加前の『総和』()と『2乗の総和』()を復元しておく。(1)は での素直な計算。(2)は追加後の分散を の式で書くと2次関数になるので、平方完成に持ちこむ。

答えは『平均と同じ値を追加したとき最小』。結論は直感とも合う。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) 追加する値 を動かして、分散を最小にしたい。

分散を の式で書いてみる。すると、これは の 次関数の最小値問題だと分かる。準備として、元データを総和と 乗の総和に還元しておく。個々の値は知らなくても、この つがあれば追加後の平均も分散も書ける。

「統計量を の関数とみる」。この視点の切り替えが発想の核だ。

公式。追加後の分散は の2次関数になる

追加前のデータについて、総和は 、また より2乗の総和は だ。個々のデータは知らなくても、この2つの合計さえあれば追加後の平均も分散も書ける。これがこの問題の出発点だ。

(1) を追加すると、総和は 、人数は なので

(平均と同じ値を加えたので、平均は変わらない。)2乗の総和は なので

分散は から に減った。散らばりゼロの値(平均ちょうど)が1つ加わって、全体の散らばりが薄まったのだ。

(2) データ を追加したときの分散を とすると、(1)と同じ枠組みで

これは の2次関数だ。ここからはデータの分析ではなく、2次関数の問題として考える。通分して整理すると

分子を平方完成すると

よって

なので、 は のとき最小値 をとる。

aV(a)O最小 7.25
追加後の分散 V(a) は a の2次関数で、a = 5(平均と同じ値)のとき最小値 7.2 をとる

結論。 (もとの平均値と同じ値)のとき、分散は最小値 になる。

振り返り。 最小値を与える がもとの平均値そのものであることに注目してほしい。平均と同じ値の追加は散らばりに何も足さないから、分散は に薄まるだけ。そして平均から離れるほど に比例して分散がふくらむ。統計量を変数の関数と見て最適化する、という発想は数学Bの統計でも再登場する。分散・2次関数・平方完成が一本につながる、単元横断の良問だ。

発展。 この の開き具合(放物線のとがり)は、データの個数と結びついている。 個に 個を足すとき、 の の係数は になる。今回は なので だ。

この係数は が大きいほど に近づく。だから追加する 点を平均から同じだけ動かしても、大きなデータほど分散は動きにくい。 個の値がもつてこの力は、およそ の速さで薄まっていく。

平均への影響も同じで、 個の追加は平均を しかずらさない。「たくさん集めるほど、 個の追加や小さな誤りが統計量をほとんど動かさなくなる」という、大きな標本が安定する仕組みが、この放物線のとがりに表れている。

答

(1) 平均値 、分散 (2) のとき最小値

別解

別解:平均からのずれ で見て平方完成を避ける(得意な人向けの視点)。 追加する値を とおく。 は「元の平均からのずれ」だ。

分散は「ある基準からの 乗和 ÷ 個数」で計算できる。基準を元の平均 にとると、 乗和が楽に書ける。元の 個は、 を基準にした 乗和が「分散 × 個数」。追加した の分は 。合わせて、基準 まわりの 乗和は 。

分散は本当は「新しい平均」まわりで測る。新しい平均は で、基準 から ずれている。基準をずらすと 乗和は(個数)×(ずれ) だけ小さくなるから

これを個数 で割って

より 、すなわち で最小値 。展開して平方完成する本解と同じ答えだが、平均からのずれ で見ると「平均を足すと散らばりは増えない」が計算に直接現れる。

ポイント

  • 「平均・分散が与えられたデータへの追加」は、総和と2乗の総和を復元してから扱う
  • 追加後の分散は追加する値 の2次関数になるので、平方完成で最小化できる
  • 平均と同じ値を追加すると分散は 倍に縮む(散らばり自体は増えないため)

よくある間違い

  • (1) で分散が のまま変わらないと考える(分母が に増える効果を見落とす)。
  • (2) の展開で の中央の項 を落とし、頂点の を取り違える。
  • を最小化しようと の値を手当たりしだいに代入し、 次関数と気づかず遠回りする。

問3指定した平均・標準偏差になる1次式変換

★★★ 応用変量の変換相関係数

問題

変量 のデータの平均値は 、標準偏差は である。

(1) ()で定めた変量 の平均値が 、標準偏差が となるように、定数 の値を定めよ。

(2) このとき、 と の相関係数を求めよ。

ヒントを見る

(1)は変換公式に条件を入れて連立。解く順にコツがある。標準偏差の式には が出てこないので、先に が決まる。(2)は が の1次式=散布図が完全に直線 → 相関係数はいくつになるはず?

解答・解説

方針

『平均 ・標準偏差 のデータを、平均 ・標準偏差 に変換したい』。偏差値の設計と同じ問題だ。

(1)は変換公式 、 に条件を入れて 、 の連立方程式を作る。解く順序にコツがある。標準偏差の式には が現れないので、まず が単独で決まり、それを平均の式に入れて が決まる。

(2)は変換後の と元の の相関係数。 は の1次式なのだから、散布図の点は完全に1直線上。相関係数は になるはずで、それを共分散の計算で裏づける。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) 平均 ・標準偏差 のデータを、平均 ・標準偏差 に作り変えたい。

変換公式を逆向きに使い、、 を未知数とする連立を立てる。解く順番も設計しておく。標準偏差の式 には が出てこないので、先に が決まる。あとは平均の式に を入れれば が決まる。偏差値の仕組みそのものだ。

公式変量の変換 :、。(標準化)は平均 ・標準偏差

(1) 変換 に対して

が成り立つ。条件を代入すると

未知数2つの連立だが、第2式には がいない。散らばりは平行移動 を感じないからだ。そこで第2式から先に解く。 なので 。第1式に代入して

(『まず倍率 で散らばりを合わせ、あとで をずらして平均を合わせる』。式の解き順が、そのまま変換の設計手順になっている。)

(2) なので、 と の共分散は

よって相関係数は

(数値で確認: 、 より 。)

振り返り。 という結果は偶然ではない。 が の1次式()で完全に決まるとき、散布図の点はすべて1つの右上がり直線に乗る。相関係数が になるのは、この完全な直線関係のときだけだ。逆に言えば、 が に近いとは『点がほぼ直線に乗っている』ことの数値表現だ。なお本問の変換は、偏差値を一般化したものになっている。標準化した値を 倍して を足すのが偏差値、、 という本問の条件はそれと同じ設計だ。

発展。 なぜ 、 が過不足なく 組に決まったのか。動かせるつまみ(、)が つ、合わせたい条件(平均・標準偏差)も つ。数がそろっているから、行き先がちょうど一意に定まる。

見方を変えると、 の 次変換で自由にいじれるのは、データの「中心」(平均)と「尺度」(標準偏差)のちょうど つだけだ。それ以外の「形」、つまり値の相対的な散らばり方や分布の非対称性は、 次変換では変えられない。全体を一様に伸縮し平行移動するだけだからだ。

だから平均と標準偏差を狙って決めることはできても、形まで好きにはできない。たとえば右にすそを引いた非対称なデータを、 次変換で左右対称に直すことはできない。指定できるのは中心と尺度の つ、という自由度の勘定が、その裏にある。

答

(1) 、 (2)

別解

別解:標準化変数を経由して一度に組み立てる(得意な人向けの視点)。 連立を立てるかわりに、目標の姿から を直接組み立てる。

まず を標準化する。 は平均 ・標準偏差 。求める は平均 ・標準偏差 にしたい。標準化した を 倍して を足せば、平均 ・標準偏差 になる。つまり

比べて 、。連立を解かずに、そのまま答えが出た。しかも (2) の相関係数もこれで見える。 は、( の正の 次式)の増加する 次式だから、 と は完全に連動する。散布図の点は 本の右上がり直線に乗り、相関係数は 。本解と同じ結果だ。

ポイント

  • 指定の平均・標準偏差への変換は、まず標準偏差の式で 、次に平均の式で を決める
  • ()なら 、 なら になる(完全な直線関係)
  • この変換は模擬試験の「得点調整」などで実際に使われている

よくある間違い

  • 標準偏差の式に まで入れて とし、散らばりに が無関係なことを見落とす。
  • (2) を計算せずに「」などと推測し、相関係数が必ず 以上 以下という枠と矛盾する答えを出す。
  • でも同じと思い込み、右下がり()になる可能性を検討しないまま進む。

問4相関係数の計算と変換後の不変性

★★★ 応用相関係数共分散変量の変換

問題

5日間の最高気温 ()とある飲料の売上数 (本)のデータは次の通りであった。

(1) と の相関係数 を求めよ。

(2) 気温を華氏に近い形 に、売上を に変換したとき、 と の相関係数を求めよ。

ヒントを見る

(1)は偏差の表で淡々と。つまずきやすいのは(2)だ。変換後の相関を『再計算せず』性質で答える。 で偏差は何倍? 共分散と標準偏差の積が同じ倍率で動けば、割り算の結果は変わらない。なぜかを言葉に。

解答・解説

方針

(1)は偏差の表を作って共分散・標準偏差 → 相関係数、という標準の計算だ。ヤマは(2)。、 と変換した後の相関係数を、再計算せずに性質から答える。

偏差で考えれば、 の偏差は の偏差の 倍、 の偏差は の偏差のまま。すると共分散は 倍、標準偏差の積も 倍。割り算で打ち消されて は変わらない。

『計算し直せば求まる』で終わらせず、なぜ変わらないかを一般論として言えるかが試されている。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) (1) は偏差の表を作れば淡々と進む。差がつくのは (2) だ。

変換したあとの相関係数を、再計算せずに性質で答えたい。 は、偏差を 倍するだけの変換だ。すると分子の共分散にも、分母の標準偏差の積にも、同じ が現れる。約分されて相関係数は変わらない。

「相関係数は正の 次変換で不変」。この結論を偏差の追跡で自分の手で導けるかが主題だ。

公式相関係数 。正の1次変換では は不変

(1) 平均値は

偏差を表の形で整理する(それぞれ和が になることを確認しながら)。

  • の偏差: → 2乗和
  • の偏差: → 2乗和
  • 偏差の積: → 和

よって

135792468xy
最高気温 x と売上数 y の散布図(r = 0.8)

(2) 再計算はいらない。偏差がどう変わるかだけ追えばいい。 では の偏差が の偏差の 倍( は平均ごと動くので偏差に残らない)、 では の偏差は の偏差と同じだ。よって

分子と分母の が約分され、相関係数は変わらない。

振り返り。 相関係数が割り算(共分散 ÷ 標準偏差の積)で定義されている理由が、この問題で腑に落ちる。共分散単体は単位に振り回される( 倍すれば 倍になる)が、同じ倍率が分母にも現れるように作られているから、 は単位の取り方によらない純粋な『関係の強さ』になる。気温を摂氏で測っても華氏で測っても『気温と売上の関係の強さ』は同じ。数式の性質と日常の直感が一致する好例だ。

発展。 相関係数には、きれいな図形的な意味がある。 の偏差を並べたもの と、 の偏差を並べたもの を、それぞれ 本の「ベクトル」とみなす。すると相関係数はこの 本のベクトルのなす角 の余弦 にちょうど等しい。

この見方だと、性質がひと目で読める。余弦は必ず から の間だから、相関係数も に収まる。 は 本のベクトルの向きがそろう(または真逆になる)ときで、これは点が完全に 直線に並ぶ関係にあたる。

単位を取り替えても相関が変わらないことも、角度で見ると当たり前だ。ベクトルの長さを何倍に伸び縮みさせても、向き(なす角)は変わらない。共分散はベクトルの長さに引きずられるが、 は向きだけで決まるので、尺度の取り方によらない。

答

(1) (2) (変わらない)

別解

別解:偏差の表を作らず合計だけで出す(得意な人向けの時短ルート)。 偏差を つずつ書かなくても、 つの合計から相関係数は出せる。

必要なのは 、、、、 の つ。

これらから、平均を引いた「補正済みの和」を作る()。

よって

偏差の表を作る本解と同じ だが、生の値の合計だけで済むので、データが多いときや電卓計算のときに速い。この形なら (2) の不変性も、各合計が変換で規則的に動くことから同じように追える。

ポイント

  • 偏差の表で をまとめて計算する
  • 正の1次変換では、分子・分母が同じ倍率になるので相関係数は変わらない
  • 相関係数の不変性は「単位に依存しない関係の強さの指標」であることの表れ

よくある間違い

  • (2) を最初から計算し直し、性質を使えば不要な手間に時間を費やす。
  • 「 倍したから相関が強まる」と考え、 を から動かしてしまう。
  • 共分散の分母を標準偏差の積でなく分散の積 にして、 の値を誤る。

問5仮説検定(基準の違いによる判断の変化)

★★★ 応用仮説検定

問題

あるさいころを 回投げたところ、 の目が 回出た( の目が公正に出るなら期待されるのは 回程度である)。「このさいころは の目が出やすい」と判断してよいかを調べるため、公正なさいころを 回投げる実験をコンピュータで 回シミュレーションしたところ、 の目が 回以上出たのは 回であった。

(1) 基準となる確率を とするとき、「このさいころは の目が出やすい」と判断してよいか。

(2) 基準となる確率を とするとき、判断はどうなるか。

(3) 基準を小さくすることには、どのような意味があるか。簡潔に述べよ。

ヒントを見る

手順は同じ(仮説→相対度数→基準と比較)。新しいのは(3)だ。同じ結果を基準 と で判定するとどうなるか。基準を厳しくすると仮説は棄却しやすくなるか、しにくくなるか。それが何のリスクを減らし、代わりに何を増やすか、まで考えよう。

解答・解説

方針

仮説検定の手順自体は基礎・標準と同じだ。仮説『さいころは公正である』を立て、 の目が 回以上出ることの相対度数をシミュレーションから見積もり、基準と比べる。

この問題の新しさは(3)にある。同じ結果を、異なる基準( と )で裁くとどうなるか、そして基準の大小は何を意味するのか。数値の比較はすぐに終わる。そのぶん、『基準(有意水準)とは何の取り決めなのか』を自分の言葉で説明できるかが問われている。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) 検定の手順は既習どおり。仮説を立て、相対度数を見積もり、基準と比べる。

新しいのは (3) だ。同じデータを、基準 と の つで裁くとどうなるか。一般には、同じ結果でも基準しだいで結論が分かれることがある。この揺れに触れるのが主題だ。

仮説検定の結論は絶対の真実ではなく、事前に決めた基準に相対的な判断だ。そこまで理解が届けばよい。

重要仮説検定:相対度数と基準(有意水準)の大小で判断。基準を小さくするほど棄却しにくい(慎重)

仮説『このさいころは公正である( の目の出る確率は )』を立てる。この仮説のもとで、 の目が 回以上出ることの起こりにくさをシミュレーションで見積もると、相対度数は

(1) 基準 と比べると

公正なさいころでは 回中 回しか起こらない『めったにないこと』が実際に起きた。仮説のほうが疑わしいと考えて棄却する。よって、このさいころは の目が出やすいと判断してよい。

(2) より厳しい基準 と比べても

なので、やはり仮説は棄却される。この基準でも の目が出やすいと判断してよい。今回の は厳しい審査さえ通るほど際立って珍しい結果だった、ということだ。

(3) 基準を小さくする()とは、『めったに起こらない』と認定するラインを厳しくすることだ。それだけ強い証拠がなければ仮説を棄却しなくなるので、偶然の偏りを『出やすい』と誤って判断してしまう危険を減らす、より慎重な判断になる。

ただし、慎重さはタダではない。基準を厳しくした分、実際には出やすいさいころを『判断できない』として見逃す可能性は高くなる。つまり基準の選び方は『濡れ衣のリスク』と『見逃しのリスク』の綱引きで、どちらの誤りをどれだけ避けたいかに応じて決める、人間側の取り決めだ。

振り返り。 という数字に数学的な必然性はない。慣習として広く使われているだけだ。『基準を変えれば結論が変わりうる』という事実は、統計的判断が絶対に正しい結論ではなく、基準込みの条件つき判断であることを表している。ニュースで『統計的に有意』という言葉を見たら、『どの基準で?』と問い返せるようになれば、この単元の学びは実生活に届いている。

発展。 基準(有意水準)には、はっきりした意味づけがある。公正なさいころをこの基準で何度も検定したとき、誤って「偏っている」と判定してしまう割合を、基準値以下に抑える、という約束だ。 は「偽の警報は まで許す」、 は「 まで」という取り決めになる。

見落としてはいけないのは、 でも ではないことだ。この問題のシミュレーションそのものが、公正なさいころ 回のうち 回は「 回以上」を出していた。多くの公正なさいころを次々に検定すれば、その一部は偶然だけで「偏っている」と誤判定されてしまう。

だから 回「有意」が出ただけでは証明にはならない。本当に確からしいかは独立な追試(再現)で確かめる。統計的な結論を「めったにない、ゆえに真実」と即断せず、再現性まで問うのが科学の作法だ。

答

(1) より出やすいと判断してよい (2) よりこの基準でも出やすいと判断してよい (3) より慎重な(誤って仮説を棄却しにくい)判断になる

別解

別解:シミュレーションに頼らず理論確率で見積もる(得意な人向けの視点)。 シミュレーションの を使わずに、確率そのものを計算してみる。

仮説が正しければ、 の目の出る確率は 。 回投げて の目がちょうど 回出る確率は、反復試行で

求めたいのは「 回以上」だから、 から まで足す。この和を計算すると約 になる。

つまり、公正なさいころでも の目が 回以上出ることは、理論上おおよそ しか起こらない。これは よりも よりも小さい。だから (1)(2) のどちらの基準でも仮説は棄却され、 の目が出やすいと判断してよい。

シミュレーションの と理論値 が近いことも確かめられる。乱数実験はこの理論確率を近似していたことになる。本解と同じ結論だ。

ポイント

  • 同じデータでも基準(有意水準)によって結論が変わりうる。今回はどちらの基準でも棄却される
  • 基準を小さくする = 仮説を棄却しにくくする = 誤棄却に慎重になる
  • 仮説検定の結論は「確率的な判断」であり、絶対の証明ではない

よくある間違い

  • と の大小比較を誤り、 と読んで結論を取り違える。
  • (3) で「基準が小さいほど正確」とだけ述べ、実際に出やすいさいころを見逃す危険が増える裏面を落とす。
  • 相対度数 が基準より小さいのに「棄却しない」と判断を逆にする(基準より小さい=めったに起きない=棄却)。

問6最大値の修正が各統計量に与える影響

★★★ 応用四分位数代表値データの修正

問題

11人の生徒の得点は次の通りであった。

(1) このデータの平均値、中央値、第1四分位数 、第3四分位数 、範囲を求めよ。

(2) 採点ミスにより、最高点の 点は正しくは 点であったことが分かった。修正後、(1)の5つの統計量のうち値が変わるものをすべて挙げ、修正後の値を求めよ。

ヒントを見る

と変えても並び順は変わらない。まずこのことを押さえる。統計量を『順位だけで決まる派』と『値の大きさで決まる派』に仕分けると、どれが動きどれが動かないか一目でわかる。どっちがどっち?

解答・解説

方針

最大値 が実は だった。この修正で、平均値・中央値・四分位数・範囲のどれが動き、どれが動かないか。

決め手は『 に変えても、データの並び順(順位)は変わらない』という観察だ。順位だけで決まる統計量(中央値・四分位数)は無傷、値の合計や端の値に依存する統計量(平均値・範囲)だけが動く。この区別を(1)で作った具体的な数値の上で確かめていく。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) 最大値 を に直すと、何が動くか。

値の計算より先に、 つ観察を置く。 も依然として最大値だから、データの並び順は変わらない。すると見通しが立つ。順位だけで決まる統計量(中央値・四分位数)は動かない。値そのものを使う統計量(平均・範囲)だけが動く。

統計量を「順位派」と「値派」に分ける。この視点が発想の核だ。

公式中央値・四分位数は順位で決まる(端の値に頑健)、平均値・範囲は値の大きさに依存

(1) データは 個で、もう小さい順に並んでいる。

  • 平均値: 総和は なので 点
  • 中央値: 番目の値なので 点
  • : 下組 の中央値で 点
  • : 上組 の中央値で 点
  • 範囲: 点

(2) と修正しても、 は依然として最大値であり、データの並び順は変わらない。ここがすべての出発点だ。

変わらないもの: 中央値( 番目の値 )、()、(上組は になるが、その中央値は のまま)。これらは『何番目の値か』だけで決まる統計量なので、端の値がいくつに変わろうと、順位が保たれるかぎり動かない。

変わるもの:

  • 平均値: 総和が になるので 点( 点上がる)。全データを足し込む統計量は、1個の変化を必ず拾う
  • 範囲: 点( 点広がる)。範囲は最大値そのものを使うので、修正がそのまま反映される
304055708091(点)修正前修正後
修正前(80)と修正後(91)の箱ひげ図。箱(四分位数)は変わらず、ひげだけ伸びる

振り返り。 統計量は『順位で決まる派』(中央値・四分位数)と『値の大きさで決まる派』(平均値・範囲・分散)に二分できる。前者は端の値の変化に動じない。この性質を頑健(ロバスト)という。外れ値や入力ミスを含みうる実データの要約に中央値・四分位範囲が好まれるのは、この頑健さのためだ。外れ値と平均の関係で見た現象と同じことを、今回は『どの統計量が・なぜ』まで細かく確認した。

発展。 中央値や四分位数が「順位だけ」で決まることには、もう一歩先の利点がある。値そのものが正確に分からなくても、順位さえ分かれば計算できるのだ。

たとえば最高点が採点の上限で頭打ちになり、「 点以上」としか記録されていなくても、中央値・・ はそのまま求まる。順位が動かないからだ。一方、平均や範囲は実際の値がなければ計算できない。アンケートの 段階評価のように、そもそも間隔に意味のない順序だけのデータでも、中央値は意味をもつが平均は意味をもたない。

「その統計量が何の情報を使っているか」を意識すると、どんなデータにどの代表値が使えるかが分かる。順位で足りるのか、値の大きさまで要るのか。この区別が実際のデータを要約するときの指針になる。

答

(1) 平均値 、中央値 、、、範囲 (2) 変わるのは平均値()と範囲()。中央値・・ は不変

別解

別解:等差数列の対称性で (1) を見抜く(得意な人向けの視点)。 データ は公差 の等差数列だ。この構造に気づくと、(1) は合計を出さずに読める。

等差数列は中央の項を軸に左右対称。だから平均と中央値は一致し、ともに中央の 番目の項 。 は下半分の中央の項 、 は上半分の中央の項 。範囲は 。 個を足す必要がない。

(2) の修正はこの対称性を上端だけで崩す。ここで役立つ見方がある。 つの値を 変えると、平均は だけ動くから 。範囲は最大値がそのまま で 。順位が保たれるので、中央値・・ は動かない。合計を組み直さずに、増分だけで修正後が出る。本解と同じ結果だ。

ポイント

  • 順位で決まる統計量(中央値・四分位数)は、端の値が多少変わっても不変
  • 平均値は総和に、範囲は最大・最小に直接依存するので、1個の変化で動く
  • この対比が「外れ値に頑健な統計量」という考え方につながる

よくある間違い

  • (2) で も変わると考える(上組の中央値は のままで、順位が保たれるかぎり動かない)。
  • 修正後の平均を、増分 を人数 で割らずに などとしてしまう。
  • 「最大値が変わったのだから中央値もずれる」と思い込み、値派と順位派の区別がつかず全統計量を計算し直して混乱する。

問7得点調整と相対的な位置

★★★ 応用変量の変換標準偏差

問題

あるテストの得点 の平均値は 点、標準偏差は 点であった。得点を見やすくするため、1次式による調整

を行う。

(1) 調整後の得点 の平均値と標準偏差を求めよ。

(2) 調整前に 点だった生徒の、調整後の得点を求めよ。

(3) この生徒の得点は、調整の前後で「平均値から標準偏差何個分離れているか」がどう変わったかを調べ、この調整が生徒の相対的な位置を変えないことを説明せよ。

ヒントを見る

(3)が中心の問い。得点そのものは変わるが『集団の中の位置』は? それを測るものさしは『平均から標準偏差何個分ずれているか』。調整前と後でこの比を出して比べよう。1次式変換でなぜ保たれるか、理由まで。

解答・解説

方針

試験の得点調整 。(1)(2)は変換公式の適用で淡々と進む。

中心になるのは(3)だ。『調整前の 点と調整後の 点、見かけは変わったが集団の中での位置は変わったのか?』。これを測るものさしが『(得点 − 平均)÷ 標準偏差』、つまり平均から標準偏差何個分離れているか、という比だ。

前後で計算して比べると、1次式変換ではこの比が保たれることが分かる。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) (1)(2) は変換公式の当てはめで進む。この問題の中心は (3) だ。

得点そのものは から へ変わった。では集団の中での位置は変わったのか。比べるものさしを、絶対の点数から「平均から標準偏差何個分か」に切り替える。これが標準化した値で測る相対的な位置だ。

次の得点調整は全員を一斉に動かすだけ。だから標準化した値は変わらないはず。それを変換公式で確かめにいく。

公式(平均から標準偏差何個分)は1次式変換()で不変

(1) 、 の1次式変換なので

(2) を代入して

(3) 得点そのものは と変わった。では集団内の位置はどうか。『平均値から標準偏差何個分離れているか』を前後で計算する。

調整前:

調整後:

どちらも『平均より標準偏差 個分だけ高い』位置。完全に一致する。

理由。 1次式変換 ()では、偏差が 倍()、標準偏差も同じ 倍()になるので、その比

は変換の前後で変わらない。分子と分母が同じ倍率で伸び縮みするからだ。

振り返り。 『平均から標準偏差何個分か』という比は、標準化で作った量であり、偏差値の中身でもある。この問題が示したのは、1次式の得点調整は見かけの数値を変えるだけで、集団内での相対的な位置は1ミリも動かさない、という事実だ。調整後の 点は調整前の 点と『同じ位置づけ』になる。試験の得点調整が公平でありうる理由を、数式で確かめられる。

発展。 「平均から標準偏差何個分か」を に乗せ替えたのが偏差値だ。この生徒の偏差値は調整の前後どちらも で、位置が変わっていないことがそのまま読める。

ただし 次変換が保つのは相対的な位置だけで、分布の形は変えない。もともと得点が偏っていれば、偏差値にしても偏りは残る。偏差値が素直に「上位何%か」に対応するのは、分布がおよそ左右対称(正規分布に近い)ときだ。

なら上下が反転し、位置の高低が逆になる点も注意したい。理屈のうえでは偏差値が を下回ったり を超えたりもありうる。偏差値は前提つきの便利な道具で、どんな分布にも使えるわけではない。

答

(1) 平均 点、標準偏差 点 (2) 点 (3) 前後とも平均 標準偏差の位置で、相対的な位置は変わらない

別解

別解:目印の点を追って標準偏差の目盛りで読む(苦手な人にも実感できるルート)。 公式を思い出すかわりに、目印になる点が変換でどこへ行くかを追う。

まず平均そのもの。 を入れると 。だから新しい平均は 。

次に「平均より標準偏差 個分上」の点。 を入れると 。これは新しい平均 より 上。つまり新しい標準偏差は 。

この生徒の 点は だから「平均より標準偏差 個分上」。変換すると で、新しい平均 より 上。これは新しい標準偏差 の 個分だ。

前も後も「平均より標準偏差 個分上」で、位置は ミリも動かない。公式を使う本解と同じ結論だが、目盛りを追うと、標準偏差何個分かが保たれる様子が目に見える。

ポイント

  • (平均から標準偏差何個分か)は1次式変換()で不変
  • この量が「偏差値」の考え方の基礎(偏差値は )
  • 偏差と標準偏差が同じ倍率で変わるから比が保存される、という理由まで説明できるように

よくある間違い

  • (3) で得点差 点だけを見て「位置が 点上がった」と誤解する(相対位置は変わらない)。
  • の場合にも同じ結論だと拡大解釈する( では上下が反転し、高低が逆になる)。
  • 標準偏差で割る操作を忘れ、偏差 と の生の差だけを比べて「位置が下がった」と取り違える。

問8人数の異なる2グループの統合と標準偏差

★★★ 応用平均値分散グループの統合

問題

A組 人の得点は平均値 点、分散 、B組 人の得点は平均値 点、分散 であった。A組とB組を合わせた 人全体について、平均値・分散・標準偏差を求めよ。

ヒントを見る

同人数の場合の合併を発展させた問題で、今回は人数が違う。平均を単純に とするのは誤り。人数の重みを反映させるには『足せる量』に戻るしかない。総和・2乗の総和で合算してから、全体の平均・分散へ戻す。

解答・解説

方針

同人数のグループを合併する問題の発展形だ。今度は 人と 人、人数がちがう。

平均値を とするのは誤りで、人数の重みを反映させるには総和に戻るしかない。分散も同じ方針。各組の『2乗の総和』を で復元し、足せる量(総和・2乗総和)のレベルで合算してから、全体の を計算する。

数値が大きくなるので、段取りを整えてていねいに進めることも実力のうちだ。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) 人数の違う 組を合わせる。

平均を単純に とするのは誤りだ。人数の重みを無視している。頼れる道は つ。総和と 乗の総和に還元し、そのレベルで合算してから、平均・分散へ組み立て直す。

同人数の合併と同じ考え方に、「重み」の注意が加わっただけだ。そう構造を見抜けば手が動く。

公式。平均・分散は足せない、総和・2乗総和は足せる

まず全体の平均値。 平均は足せないが総和は足せる。まず各組の総和に戻す。

よって全体の平均値は

単純平均の ではなく、人数の多いB組の平均 点側に寄った になる。重みつき平均の感覚だ。

次に各組の2乗の総和を復元する。 より

  • A組: 、2乗の総和は
  • B組: 、2乗の総和は

全体の分散と標準偏差。 2乗の総和も足せる量なので、全体の2乗の平均は

よって全体の分散は

標準偏差は

結論。 平均値 点、分散 、標準偏差 点。

振り返り。 同人数の合併と合わせて、この型の要点は一言だ。平均・分散は足せない。総和・2乗総和なら足せる。だから『足せる量に降りて、合算して、また統計量に戻る』。この往復が解法の全構造だ。全体の分散 が各組の分散(、)より大きいのも同じ理屈で説明できる。組内の散らばりに、組間の平均差( と )による散らばりが上乗せされるからだ。大きな数の計算は、 のような要所で指差し確認をしながら、段取りどおり進めれば恐れることはない。

発展。 全体の平均 は 組を「おもり」と見たときのつり合いの点だ。 人が に、 人が にぶら下がると、支点は人数の多い の側へ寄って で止まる。

これは物理の重心と同じ考えで、位置 に重さ を置いたときのつり合いの点が加重平均になる。単純平均 でなく になるのは、 側のおもりが重いからだ。

この重みつき平均は評定平均(単位数で重みづけ)や、原子量(同位体の存在比で重みづけ)など、いたるところに現れる。「重みつきでならす」感覚は 組でも 組でも、そのまま通用する。

答

平均値 点、分散 、標準偏差 点

別解

別解:級内と級間に分けて分散を組む(得意な人向けの視点)。 全体の分散は 乗総和を作らなくても、「組の中の散らばり」と「組どうしの差の散らばり」に分けて組み立てられる。

まず組の中の散らばり。各組の分散を人数で重みづけして平均する。

次に組どうしの差の散らばり。各組の平均 、 が全体の平均 からどれだけ離れているかを、人数で重みづけして 乗平均する。

全体の分散はこの つの和だ。

乗総和を復元する本解と同じ に着く。この見方だと、なぜ全体の分散 が各組の分散 、 より大きいのかが分かる。組の中の散らばり に、組どうしの平均差による散らばり が必ず上乗せされるからだ。素朴に と答えると、この の分をちょうど落とすことになる。

ポイント

  • 人数が異なる場合の平均は重みつきになるので、総和に戻して割る
  • 分散の統合は「2乗の総和」を復元して合算する。分散の重みつき平均では正しくない
  • グループ間の平均差があると、全体の分散は各グループの分散を上回りうる

よくある間違い

  • 全体の平均を とし、 人と 人という人数の重みを無視する。
  • 全体の分散を とし、組の平均差による上乗せ分を落とす。
  • 平均・分散をそのまま平均できると思い込み、総和・ 乗総和という足せる量に降りずに手が止まる。