問1複素数の除法
問題
を の形で表せ。
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分母の共役を分母・分子に掛けて、分母を実数にする。複素数の割り算のいつもの手順だ。分子の計算( 乗の展開)も丁寧に。
解答・解説
方針
分母の共役を分母・分子にかけて実数化する。。分母は 。
解答
⓪ 発想(どう考え始めるか) 複素数の割り算の定跡どおり、分母の共役を掛けて実数化する。
分母は となる。共役との積は なので、必ず実数になる。分子を展開して整理すれば の形が出る。
① 分母の共役をかける。 の共役 を上下に。
② 分母を実数化する。 。
③ 分子を展開する。 。
まとめ:複素数の割り算は「分母の共役をかけて実数化」。分母が (実数)になる。 は で、これは 回転にあたる( が より偏角が 大きい)。
発展。 答えが (絶対値 )になったのは、分子・分母の絶対値が等しかったから。一般に は必ず単位円上に乗る。この性質は「絶対値が等しい 複素数の比は回転を表す」として、図形問題(なす角の計算)の基礎になる。
「共役を掛けて実数化」は数IIの「分母の有理化」( に を掛ける)と同じ発想の複素数版。分母から見えない部分(虚部・根号)を、組になる数を掛けて消す。代数のいろいろな場面で使われる、昔からの手法である。
別解
計算する前に、極形式の目で答えを見抜いてみよう。 は絶対値 ・偏角 。 は絶対値 ・偏角 (実軸について鏡写しの 点だ)。複素数の商は「絶対値は割り算、偏角は引き算」だから
絶対値 ・偏角 の複素数は、 そのものだ。展開計算と一致する。
「共役で割る」ことの図形的な意味も見える: は「 を偏角の 倍だけ回した単位円上の点」。分数の形を見たら、まず両者の絶対値と偏角を見積もる。そうすれば、計算の前に答えの形を予想でき、検算にも使える。
ポイント
- 割り算は分母の共役をかけて実数化。
- 分母 。
よくある間違い
- 分母だけに共役を掛けて式の値を変えてしまう(分子にも同じものを)
- 等、中間項 を落とす展開ミス
- を とする( で )