数学C / 複素数平面

複素数平面 実戦編の問題 全8問

難関大の総合問題。複数の単元を融合した単元横断の演習

難易度: ★ 基礎·★★ 標準·★★★ 応用·★★★★ 難関·実戦編·最難関編

  1. 正n角形の対角線の積(1のn乗根と多項式)
  2. 余弦の無限級数(等比級数の実部)
  3. 2つの平方和で表す(複素数の絶対値と整数)
  4. 回転しながら縮む点列の行き先(複素数の漸化式)
  5. 1の7乗根のガウス和(周期3の和と2次方程式)
  6. 単位円に内接する三角形の垂心(複素数と幾何)
  7. 余弦の偶数乗の積分(複素数と二項定理)
  8. 1のn乗根と分数の和(対称式の妙技)

問1正n角形の対角線の積(1のn乗根と多項式)

実戦編複素数1のn乗根多項式因数分解単元横断

問題

とし、 とする。 を示せ。

ヒントを見る

の根は すべて。 で割った式 に を入れると?

解答・解説

方針

を1のn乗根で因数分解し、因子 を割った に を代入する。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) は「 の 乗根を全部代入した積」の形。これは因数分解された多項式への代入で読むのが早い。

は 個の 乗根 を根にもつから、。 の因子 を除くと 。ここに を代入すると、左辺は 、右辺は求める積。だから積は 。

定理( は の 乗根すべて)

① で割る。 を分けると 一方 。両辺を で割って() ② を代入する。 両辺は多項式として等しいので を代入してよい。左辺は 、右辺は 。

xyO1ζζ²ζ³ζ⁴
例(n=5): 正五角形の頂点 1 から他の4頂点への距離の積 |1−ζ||1−ζ²||1−ζ³||1−ζ⁴| = 5。

よって 。

まとめ を1のn乗根で因数分解し、 を割ると 。 代入で 。幾何的には「正 角形の1頂点から他の全頂点への距離の積が 」を意味する。複素数・多項式・因数分解の融合。

発展。 積が ()なのは、正 角形の 頂点から出る全対角線・辺の長さの積。この事実は「格子上の点の数え上げ」や、多項式の判別式の計算にも使われる。 なら 本の弦(長さ )の積が になる、と手で確かめられる。

答

より 。 を代入して左辺 。

別解

別解:「正 角形の弦の積」として測る(図形で確かめるルート)。 は複素数平面で点 から点 までの距離。つまり は、単位円に内接する正 角形の 頂点から、残り 個の頂点への距離(弦)の積だ。

弦の長さは (中心角 の弦)。だから絶対値の積は

一方、積 自体は実数で正( と が共役ペアで、積が正の実数になる)だから、絶対値の積と一致して 。

多項式への代入(本解)が代数で示すのに対し、この見方は「正 角形の対角線・辺の長さの積がちょうど 」という図形的事実を与える。頂点が増えるほど個々の弦は短くなるのに、積は で増え続ける。

ポイント

  • の 乗根は の全解、。
  • を割ると 。
  • 代入で 。

よくある間違い

  • 因子 を割る前に を代入して になり行き詰まる(先に を作る)。
  • に を入れた値を とする(項数 なので )。
  • と の符号差を気にして止まる(因子 個で符号が付くが、実部が正なので結局 )。

問2余弦の無限級数(等比級数の実部)

実戦編複素数無限等比級数三角関数極限単元横断

問題

とする。 を求めよ。

ヒントを見る

は複素数 の実部。公比 ()の無限等比級数を実部で読む。

解答・解説

方針

を複素数 の実部とみて、無限等比級数の和 を計算し、実部をとる。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) の和は、 を複素数の実部とみると等比級数になる。

だから、。公比 ()の無限等比級数だ。 を計算して実部をとる。分母を実数化すれば が出る。

定理 のとき 。また

① 複素数の級数にする。 とおくと 。 だから ② 実部を計算する。 分母を実数化するため分母の共役を掛ける。。分子は 、その実部は 。よって

③ 結論。 。

まとめ三角関数の級数は、複素数の等比級数の実部としてまとめて和をとるのが基本だ。 を実数化して実部を拾うと 。複素数・無限等比級数・三角の融合。

発展。 虚部をとれば も同時に出る。公比を に一般化すると (ポアソン核の親戚)。フーリエ級数や、円板上の調和関数(ラプラス方程式の解)の理論で中心的な役割を果たす。

答

とみて の実部をとり、。

別解

別解:実数のまま漸化式で和を出す(苦手な人向け)。 複素数を使わず、和 と を連立で求める。

積和(または加法定理)から、 のような関係を使うと、 が自分自身を含む式に落ちる。具体的には、 を作って の項をずらすと

分母の は から来ている。複素数の等比級数(本解)は一直線だが、実数の連立でも同じ に着く。ついでに虚部の和 も同時に手に入る。

ポイント

  • で複素等比級数に載せる。
  • で が収束。
  • 分母を実数化して実部をとると 。

よくある間違い

  • 等比級数の和 を とする(初項 なので )。
  • 分母を実数化するとき の計算を誤り、 を出せない。
  • 実部をとる前に の実部・虚部を取り違える。

問32つの平方和で表す(複素数の絶対値と整数)

実戦編複素数整数の性質平方和絶対値単元横断

問題

を複素数を用いて示せ。

また、これを利用して を つの平方の和で 通りに表せ。

ヒントを見る

。積 を使う。、、。 とその共役 で2通り出る。

解答・解説

方針

とおくと 。 を計算して実部・虚部の平方和にする。2通りは と を使う。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) 恒等式の右辺は「 つの平方の和」。左辺は「 つの平方和の積」。複素数の絶対値 を使うと橋がかかる。

、 とおくと 。 の実部・虚部を計算すれば、右辺の 平方の和になる。 は、、。掛ける相手を にするか共役 にするかで、 通りの平方和が出る。

定理絶対値の積 、すなわち

① 恒等式を示す。 とおくと 。積は よって 。 だから ② を平方和に。 。 とすると ③ 共役でもう1通り。 を共役 に変えると よって 。

まとめ平方和は複素数の絶対値の2乗。 から恒等式が生まれ、素因数を平方和で書いて掛けると合成数の平方和表示が得られる。共役に変えると別表示が出て 通り。複素数と整数(平方和)の融合。

発展。 この「 平方和の積は 平方和」は、ガウス整数のノルムが乗法的()であることの現れ。フェルマーは「素数 が 平方の和で表せる または 」を示した()。 が 通りに書けるのは、 つの 型素数の積だからだ。これは、整数論の古典的な問題に複素数が使われる例である。

答

から恒等式が出る。 を掛けて 。

別解

別解:「ガウス整数」の掛け算として見る(得意な人向けの高い視点)。 の形(実部・虚部が整数)の複素数をガウス整数という。 は「ガウス整数のノルム」で、掛け算でノルムが掛かる()。恒等式が成り立つのはこのためだ。

が 通りに書けるのは、掛ける相手を にするか共役 にするかの違い。

なぜ 通りかも見える。 で、 はどちらも 平方和に書ける素数(、)。ガウス整数の範囲では のように分解でき、因子の組み合わせ方の違いが 通りの表示になる。

恒等式(本解)を暗記する代わりに、「 平方和はガウス整数のノルム、積はノルムの積」と読むと、フェルマーの 平方和定理(素数 は平方和)への道が開ける。

ポイント

  • 、恒等式は 。
  • を複素数で掛ける。
  • と共役 で の2通り。

よくある間違い

  • (絶対値は積で保たれる)を使わず、恒等式をそのまま展開して見通しを失う。
  • 通りを出すのに と の使い分けに気づかず、 通りで止める。
  • の実部・虚部の計算 で を誤る。

問4回転しながら縮む点列の行き先(複素数の漸化式)

実戦編複素数漸化式極限回転単元横断

問題

複素数 ()と点列 を で定める。点 が近づく点(極限)を求めよ。

ヒントを見る

変換 の動かない点(不動点) を求め、 を考えると等比数列になる。 の意味は?

解答・解説

方針

不動点 ()を引いて の等比型にする。 で に収束。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) 漸化式 は、複素数版の「回転しながら縮小し、ずらす」変換。もし極限があれば、それは動かない点(不動点)。

不動点は 、すなわち 。不動点を引くと という等比型になる。 で、 だから 、。

① 不動点を求める。 極限があるとすれば不動点 。 より 、( だから)なので ② ずれを等比数列にする。 漸化式から を引くと よって 。

xyOz₀z₁z₂z₃p
α 倍(回転+縮小)して β 平行移動する点列は、不動点 p=β/(1−α) に渦を巻いて収束する(|α|<1)。

③ 極限をとる。 。 より だから 。すなわち

まとめ 1次変換 の点列は、不動点 を基準にすると等比数列 。 なら渦を巻いて に収束する。複素数の漸化式・回転・極限の融合。

発展。 は縮小(1点に収束)、 は不動点のまわりを回り続ける(収束しない)、 は発散。同じ漸化式 でも、 の値だけで振る舞いが分かれる。複数の縮小変換を組み合わせると、シダの葉やコッホ曲線のようなフラクタル(自己相似図形)が描ける。これは反復関数系の理論で扱われる。

答

不動点 。 で より 。

別解

別解:図形的に「回転縮小の中心」を見る(得意な人向けの視点)。 という変換は、複素数 を掛ける(=角 だけ回転し、 倍に縮小)して 平行移動する「相似変換」だ。 なら縮小。

縮小変換には、動かない中心(不動点)がただ つある。各点はその中心に向かって、回転しながららせん状に吸い込まれていく。だから極限は不動点 。

不動点は「変換しても動かない点」 を解いて 。

代数的に とやる(本解)のと同じだが、「縮小相似には吸い込む中心が つ」という図形のイメージをもつと、(縮小しない=中心のまわりを回り続ける)や (発散)の場合も直感的に判断できる。フラクタル(自己相似図形)を描く反復関数系の基礎でもある。

ポイント

  • 変換の不動点 を基準にする。
  • の等比型になる。
  • より 、極限は不動点 。

よくある間違い

  • 不動点 の分母を とするなど符号を誤る。
  • の条件を使わず、 の根拠を示さない(収束の要)。
  • 複素数の割り算 を、分母の共役を掛けて実数化する処理で誤る。

問51の7乗根のガウス和(周期3の和と2次方程式)

実戦編複素数1のn乗根2次方程式対称式単元横断

問題

とする。 の値を求めよ。

ヒントを見る

は全部の非自明な根の和。 を展開して で指数をそろえると、各べきが同数ずつ出る。 は和と積が決まった2数。

解答・解説

方針

から 。 を展開し で指数を に落として和を数えると 。2次方程式で を出す。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) を直接足すのは大変。だが「和」と「積」なら計算できる。 を解にもつ2次方程式を作る作戦だ。

和は (全乗根の和)から 。積 は展開して、 で指数を で割った余りに落として数えると 。だから は の解。虚部の符号( は上半分)で を特定する。

定理 の 乗根の総和 、および

① 和 。 。

② 積 。 を展開する( で指数を )。 が 個、 が各 個ずつだから ③ 2次方程式を解く。 より は の解 。 の虚部 (正)なので

まとめガウス和は個別でなく「和と積」で攻める。(全根の和)、( で指数整理)から2次方程式に落ちて 。複素数(1のn乗根)と2次方程式の融合。

xyO1ζζ²ζ⁴ζ³ζ⁵ζ⁶
1 の 7 乗根を A={ζ,ζ²,ζ⁴}(青)と B={ζ³,ζ⁵,ζ⁶}(赤)に分ける。A+B=−1、AB=2 で A,B は x²+x+2=0 の解 (−1±√7 i)/2。

発展。 の指数 と は、 の平方剰余と非剰余。この和(ガウス周期)を使うと、正 角形は定規とコンパスだけでは作図できない( が「よい素数」でない)ことも見える。ガウスが 歳で正 角形の作図可能性を発見した理論の、最初の一歩がこの周期の計算だ。

答

、 より は の解。虚部の符号から 。

別解

別解:平方剰余で つずつに分ける意味を読む(得意な人向けの高い視点)。 、 の指数の分け方 と には意味がある。

で平方を計算すると、、、、、、。現れるのは だけ。これらが の平方剰余(ある数の 乗で表せる余り)で、残り が非剰余だ。

つまり は「平方剰余の指数」、 は「非剰余の指数」を集めたもの(ガウス周期)。この分け方が「和 ・積 」というきれいな対称性を生む。

になるのも偶然でなく、平方剰余の理論(ガウス和)で が現れる一般法則の の場合。本問の 次方程式 の判別式 に、素数 が現れている。

ポイント

  • は 以外の全根の和 。
  • は で指数を整理すると整数 になる。
  • は の解 (虚部の符号で判別)。

よくある間違い

  • を から出すとき、 を含めるか除くかを混同する( は の和 )。
  • の展開で による指数の 簡約を誤り、 にならない。
  • のどちらが かを、虚部の符号(どの が上半平面か)で決める段を飛ばす。

問6単位円に内接する三角形の垂心(複素数と幾何)

実戦編複素数幾何垂心内積単元横断

問題

複素数平面上で とする(三角形の3頂点が単位円上)。このとき、三角形の垂心が で表されることを示せ。

ヒントを見る

垂心は各頂点から対辺に下ろした垂線の交点。 と予想し、 と辺 が垂直(比が純虚数)を、 を使って示す。

解答・解説

方針

が各頂点から対辺への垂線上にあることを、 が純虚数(=直交)であることで示す。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) 頂点が単位円上()というのが最大のヒント。外心が原点になる、いちばん扱いやすい配置だ。

と「予想」して、それが垂心である( など)ことを確かめる。垂直は「複素数の比が純虚数」で表せる。 が純虚数であることを、()を使って示す。

重要複素数で が純虚数( その値 共役 )

① を示す。 とおくと 。辺 は 。比を作ると これが純虚数、すなわち を示す。 より だから よって 、 は純虚数。ゆえに 。

xyOA(α)B(β)C(γ)H
外接円が単位円のとき、三角形 ABC の垂心 H は α+β+γ。各頂点から対辺への垂線が H で交わる。

② 他の頂点も同様。 まったく同じ計算で も純虚数。よって 、。

③ 結論。 は 頂点から対辺への垂線すべての上にあるから、三角形の垂心。したがって垂心は 。

まとめ 「垂直 比が純虚数」を使うと、 が全垂線上にあることが円上条件 からすぐに出る。連立不要で垂心が求まる。複素数の絶対値条件と幾何の融合。

発展。 外心を原点にとると、重心 、垂心 、九点円の中心 がすべて頂点の和の定数倍で書ける。オイラー線上にこれらが ときれいな比で並ぶ。複素数を使うと、三角形の五心の関係を計算だけで示せる。

答

とおくと が純虚数(∵)なので 。同様に他の2つも垂直で、H は垂心。

別解

別解:オイラー線(外心・重心・垂心)でまとめて見る(得意な人向けの高い視点)。 頂点が単位円上なので、外心は原点 。重心は 。

三角形には「外心 、重心 、垂心 が一直線(オイラー線)に並び、」という定理がある。 を使うと

垂心が頂点の和になる、という本問の結論が、オイラー線の関係 と外心が原点という設定から1行で出る。

各頂点で垂直を確かめる(本解)のは定義に忠実だが、オイラー線を知っていると「外心を原点にとれば 」と暗記でき、複素数で三角形の五心を扱う際の基本形になる。

ポイント

  • 外接円を単位円()にとれば解ける。
  • 垂直 比が純虚数()を使う。
  • で が純虚数、H=α+β+γ は垂心。

よくある間違い

  • が純虚数( 垂直)であることを、(すなわち )を使って示せない。
  • 純虚数の条件()を実部 でなく別の条件と取り違える。
  • 頂点で垂直を示しただけで終える( 頂点、または対称性で 本の垂線が を通ることを言う)。

問7余弦の偶数乗の積分(複素数と二項定理)

実戦編複素数二項定理定積分三角関数単元横断

問題

を自然数とする。 を求めよ。

ヒントを見る

を 乗して二項展開。 は でゼロ。指数が になる項だけ残る。

解答・解説

方針

を指数関数で表して を二項展開。 は のとき 、他は 。残るのは指数が打ち消し合う中央の項。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) を積分するには、まず指数関数に開くのが基本だ。 を 乗して二項展開する。

展開すると ( は から の偶数)の和になる。ここで は、 のとき 、それ以外は 。だから残るのは、指数が打ち消し合う中央の項( の組)だけ。その二項係数 が答えを決める。

定理

① 指数関数で二項展開。 より ② 積分して残る項。 各項を から まで積分すると、指数 、すなわち の項だけが を残し、他は 。よって ③ 結論。 。

まとめ三角関数の偶数乗の積分は、指数関数に直して二項展開し、 が 以外で消えることを使うと、中央の二項係数だけが残る。答えは 。複素数・二項定理・積分の融合。

発展。 は、 を等確率でとる 回の歩みが原点に戻る確率(ランダムウォークの再帰確率)にも等しい。積分・二項係数・確率が同じ数を指す。 では 程度で に近づく(スターリング)。

答

を二項展開し、 で中央項だけ残り、。

別解

別解:ウォリスの積分に帰着させる(得意な人向けの視点)。 は、対称性から (ウォリスの積分)の 倍。

ウォリスの公式で 。 倍すると

この は、中心二項係数を使うと に等しい( なら )。だから

複素数の二項展開(本解)が中央項を拾うのと、実数のウォリス公式は同じ値の別表現。二項係数 と の関係を通して、離散(組合せ)と連続(積分)がつながっている。

ポイント

  • で指数関数に直す。
  • は で 、他は 。
  • 残るのは中央項、答えは 。

よくある間違い

  • の を落とす。
  • を でも でないとする(1周期の積分は )。
  • 残る中央項の二項係数を でなく別の項と取り違える(指数が になるのは 、係数 )。

問81のn乗根と分数の和(対称式の妙技)

実戦編複素数1のn乗根対称式微分単元横断

問題

とし、 とする。 を求めよ。

ヒントを見る

()を根にもつ多項式 。 に を入れる。 は?

解答・解説

方針

を根にもつ多項式 を作り、 に を代入する。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) は「根の逆数っぽい和」。多項式の対数微分でまとめて扱える。

()を根にもつ多項式は 。対数微分すると 。 を代入すれば、求める和が で計算できる。

重要 のとき (対数微分)

① 多項式を用意する。 を根にもつのは 。

② を計算する。 。導関数 に を入れると ③ 対数微分に を代入。 に を代入して

まとめ 「根の分数の和」は、根をもつ多項式の対数微分 で捉えるのが基本だ。 の から、和は 。複素数と微分・対称式の融合。

発展。 は、根の逆数和(対数微分)の典型。同じ対数微分で なども出せる。多項式の根に関する和(ニュートンの公式や部分分数)は、 という対数微分の道具でまとめて扱えるのが強みだ。

答

の対数微分。。

別解

別解:共役ペアを足して にする(苦手な人にも見通しのよいルート)。 和の項を と (共役)のペアにまとめる。 だから、この 項の和は

分母 と、分子がぴったり同じ。だから各ペアの和は 。 を のペアに分けると、ちょうど 組(重複や中央項を数えても総和は変わらない)。よって

対数微分(本解)は で機械的に出すが、共役ペアの相殺は「なぜ答えが実数の になるか」を目に見せてくれる。虚部が対称に打ち消し合うのが一目瞭然だ。

ポイント

  • を根にもつ多項式 を使う。
  • 対数微分 に を代入。
  • から和は 。

よくある間違い

  • 対数微分 の公式を使えず、和を直接計算しようとして詰まる。
  • の 、 の計算を誤る。
  • と を混同し、 の代入を忘れる。