物理基礎 / 波の性質と音
うなりから振動数を決める
問題
振動数 の基準の音さ A と、振動数のわからない音さ B を同時に鳴らすと、 秒間に 回のうなりが聞こえた。次に、B に少しおもりをつけて振動数をわずかに下げると、うなりの回数が増えた。
音さ B の振動数を求めよ。
ヒントを見る
うなりが 3 回なので、B は 437 か 443 のどちらか。B を下げるとうなりが増えた=440 から遠ざかった、と考えると B がどちらか決まる。
解答・解説
方針
うなりの回数=|440−f_B| なので f_B は 437 か 443。B の振動数を下げるとうなりが増えた=440 から遠ざかったので、B は A より低い(437 Hz)。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 うなりの回数は振動数の差の大きさなので、 から は か の2 通り。どちらかは、 つ目の情報(下げたらうなりが増えた)で決める。
① うなりから候補を出す。
② 増減で決める。
B の振動数を下げたら、うなりが増えた。うなりが増えた=基準 との差が広がった、ということだ。
(A より低い)なら、下げるとさらに から遠ざかり、うなりは増える。これが実際と合う。
(A より高い)なら、下げると に近づき、うなりは減ってしまう。実際と合わない。
よって 。
まとめ うなりの候補が つ出たら、振動数を変えたときのうなりの増減で一意に決めるのが定石。基準()から遠ざかればうなりは増え、近づけば減る。この判定を丁寧に行えば候補が つに絞れる。
別解
数直線で候補を可視化するルート(苦手な人向け)。 を中心に、うなり 回に対応するのは左右 ずれた と 。B を下げる(左へ動かす)と、 はさらに左=差が開く=うなり増、 は へ寄る=差が縮む=うなり減。
「増えた」のだから左側の 。数直線で からの距離が広がるか縮むかを見れば、候補を一意に選べる。
ポイント
- うなり回数=|差| なので候補は 2 つ
- 振動数を変えたときの増減で一意に決める
- 440 から遠ざかれば増、近づけば減
よくある間違い
- 候補を 1 つ(443 だけ)に絞ってしまう(2 通りある)
- 下げたときの増減の向きを取り違える
- うなり回数を振動数そのものと混同する