物理基礎 / 波の性質と音

開管の2倍振動

★★ 標準気柱開管共鳴

問題

両端が開いた長さ の管がある。音の速さを 、開口端補正は無視する。

開端(腹)開端(腹)
開管の 2 倍振動。両端が腹、節が 2 つ。開管は整数倍すべて共鳴(λ=L)

この開管の 2 倍振動の波長と振動数を求めよ。

ヒントを見る

開管では整数倍すべての振動が共鳴する。2 倍振動は λ=L。振動数は基本の 2 倍になる。

解答・解説

方針

開管は整数倍振動すべて現れる。2 倍振動は λ=L。振動数は基本の 2 倍。f=v/λ。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 開管は両端が腹で、整数倍振動がすべて現れる( 倍)。閉管が奇数倍のみだったのと対照的だ。 倍振動を考える。

開端(腹)開端(腹)
開管の 2 倍振動。両端が腹、節が 2 つ。開管は整数倍すべて共鳴(λ=L)

① 波長。

開管の 倍振動は ( 波長が管に入る)。

② 振動数。

基本振動()の 倍。

まとめ 開管の共鳴は ()で、すべての整数倍が出る。弦とまったく同じ形の式(端が節でなく腹なだけ)。閉管の奇数倍のみとの違いが、フルート(開管系)とクラリネット(閉管系)の音色の差を生む。

波長 、振動数

別解

基本の 2 倍で見るルート(検算)。 開管の基本振動は 。開管は整数倍すべて出るので、 倍振動は

波長は 。基本を出して整数倍する、で速い。開管は「弦と同じ整数倍」と覚える。

ポイント

  • 開管は整数倍振動すべて(1,2,3,…)
  • f_n=nv/(2L)=nf₁(弦と同じ形)
  • 閉管(奇数倍のみ)と対照的

よくある間違い

  • 開管で奇数倍のみと思う(それは閉管。開管は整数倍すべて)
  • 2 倍振動の波長を 2L としてしまう(λ=L)
  • 開管と閉管の共鳴条件を取り違える