物理基礎 / 波の性質と音
波の進む向きと媒質の動き
問題
図は、 軸の正の向きに速さ で進む波の、ある瞬間の波形である。波長は である。
(1) この波の振動数を求めよ。
(2) 図の点 P にある媒質は、この直後に上・下どちらに動くか。
ヒントを見る
振動数は v/λ。媒質の動きは、波形全体を進行方向へわずかにずらしてみて、点 P の高さが上がるか下がるかを見る。
解答・解説
方針
振動数は f=v/λ。媒質の動く向きは「波形を進む向きに少しずらして、その点が次にどの高さになるか」で決まる。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 (1)は基本式。(2)が波の急所で、波形を進む向きにほんの少しずらして、その点が次にどの高さになるかを見る。媒質自身は上下に振動するだけ(横波)で、波の形が右へ動く。
① 振動数。
② 点 P の動く向き。
波形を右(正の向き)へ少しずらすと、点 P の位置には、今 P のすぐ左にある部分がやってくる。図で P の左が P より低いので、P は次の瞬間下がる=下向きに動く。
まとめ 「波は右に進むが、媒質は上下」。媒質の動きは波形を進行方向へずらした差で決まる。コツは「その点の進行方向と逆側(左)の高さが、次にその点にやってくる」。P の左が低ければ P は下がる。この読み方は波の頻出テーマだ。
答
(1) (2) 下向き
別解
すぐ後ろが来る、で考えるルート(苦手な人向け)。 波が右へ進むとき、ある点には「その点のすぐ左(後ろ)にある波形」が次にやってくる。
点 P のすぐ左を見て、そこが P より高ければ P は上がり、低ければ下がる。図では P の左が低いので P は下がる。「後ろの高さが移ってくる」と覚えると、進行方向を変えても迷わない。
ポイント
- 振動数 f=v/λ
- 媒質の動きは波形を進行方向へずらして判断
- 進行方向と逆側(後ろ)の高さが次に来る
よくある間違い
- 媒質が波と一緒に横に進むと思う(横波では上下に振動するだけ)
- 波形をずらす向きを逆(進行方向と逆)にする
- 点の傾きだけで判断して進行方向を無視する