物理基礎 / 波の性質と音

波の進む向きと媒質の動き

★★ 標準y-xグラフ媒質の速度

問題

図は、 軸の正の向きに速さ で進む波の、ある瞬間の波形である。波長は である。

xyOv=3.0 m/sP
右へ進む波。点 P には左側(後ろ)の低い波形が次にやってくるので P は下がる

(1) この波の振動数を求めよ。

(2) 図の点 P にある媒質は、この直後に上・下どちらに動くか。

ヒントを見る

振動数は v/λ。媒質の動きは、波形全体を進行方向へわずかにずらしてみて、点 P の高さが上がるか下がるかを見る。

解答・解説

方針

振動数は f=v/λ。媒質の動く向きは「波形を進む向きに少しずらして、その点が次にどの高さになるか」で決まる。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 (1)は基本式。(2)が波の急所で、波形を進む向きにほんの少しずらして、その点が次にどの高さになるかを見る。媒質自身は上下に振動するだけ(横波)で、波の形が右へ動く。

xyOv=3.0 m/sP
右へ進む波。点 P には左側(後ろ)の低い波形が次にやってくるので P は下がる

① 振動数。

② 点 P の動く向き。

波形を右(正の向き)へ少しずらすと、点 P の位置には、今 P のすぐ左にある部分がやってくる。図で P の左が P より低いので、P は次の瞬間下がる=下向きに動く。

まとめ 「波は右に進むが、媒質は上下」。媒質の動きは波形を進行方向へずらした差で決まる。コツは「その点の進行方向と逆側(左)の高さが、次にその点にやってくる」。P の左が低ければ P は下がる。この読み方は波の頻出テーマだ。

(1) (2) 下向き

別解

すぐ後ろが来る、で考えるルート(苦手な人向け)。 波が右へ進むとき、ある点には「その点のすぐ左(後ろ)にある波形」が次にやってくる。

点 P のすぐ左を見て、そこが P より高ければ P は上がり、低ければ下がる。図では P の左が低いので P は下がる。「後ろの高さが移ってくる」と覚えると、進行方向を変えても迷わない。

ポイント

  • 振動数 f=v/λ
  • 媒質の動きは波形を進行方向へずらして判断
  • 進行方向と逆側(後ろ)の高さが次に来る

よくある間違い

  • 媒質が波と一緒に横に進むと思う(横波では上下に振動するだけ)
  • 波形をずらす向きを逆(進行方向と逆)にする
  • 点の傾きだけで判断して進行方向を無視する