物理基礎 / 波の性質と音

うなりで未知の振動数を測る

★★★ 応用うなり

問題

振動数 の基準の音さ A と、振動数のわからない音さ X を同時に鳴らすと、 秒間に 回のうなりが聞こえた。X に少量のおもりを貼りつけて振動数をわずかに下げたところ、うなりの回数が 秒間に 回に増えた。

440(基準A)438442下げると差が開く=うなり増
うなり 2 回の候補は 438 と 442。下げてうなりが増えたので 438

音さ X のもとの振動数を求めよ。

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うなり 2 回なので X は 438 か 442。下げるとうなりが増えた=440 から離れた、と考えるとどちらか決まる。

解答・解説

方針

うなり 2 回より X は 438 か 442。X を下げるとうなりが増えた=440 から遠ざかったので、X は A より低い 438 Hz。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 うなりの回数は振動数の差の大きさなので、 から 通り。もう つの情報(下げたら増えた)で一意に決める。

440(基準A)438442下げると差が開く=うなり増
うなり 2 回の候補は 438 と 442。下げてうなりが増えたので 438

① 候補を出す。

② 増減で決める。

X を下げたら、うなりが 回 → 回に増えた。うなりが増えた= との差が広がった。

  • (A より低い)なら、下げるとさらに から遠ざかり、うなりは増える。実際と合う。

  • (A より高い)なら、下げると に近づき、うなりは減ってしまう。実際と合わない。

よって

まとめ うなりだけでは候補が つ残る。振動数を少し変えたときの増減で一意に決めるのが、うなりを使った振動数測定の定石だ。「基準から遠ざかれば増、近づけば減」。楽器の調律もこの原理で、うなりが になるまで合わせる。

別解

数直線で候補を可視化するルート(苦手な人向け)。 を中心に、うなり 回に対応するのは左右 ずれた 。X を下げる(左へ動かす)と、 はさらに左=差が開く=うなり増、 へ寄る=差が縮む=うなり減。

実際は増えたので、左側の 。基準からの距離が広がるか縮むかを数直線で見れば、候補を一意に選べる。

ポイント

  • うなり回数=|差| なので候補は 2 つ(438 か 442)
  • 振動数を変えたときの増減で一意に決める
  • 基準から遠ざかれば増、近づけば減

よくある間違い

  • 候補を 1 つに絞ってしまう(2 通りある)
  • 下げたときの増減の向きを取り違える
  • うなり回数を振動数そのものと混同する