物理基礎 / 電気とエネルギーの利用

電熱器による水の加熱(熱との融合)

★★ 標準ジュール熱比熱

問題

消費電力 の電熱器で、水 秒間加熱した。発生した熱がすべて水に吸収されるとき、水の温度は何 K 上昇するか。水の比熱を とする。

水 200 g電熱器 420 W60 s
420 W の電熱器で水 200 g を 60 秒加熱する
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これは電気と熱の橋渡しの問題。電熱器が 60 秒で出す熱量をまず求め、それを「水 200 g を温めるのに使う」と読み替えよう。熱の単元の式が後半で登場する。

解答・解説

方針

電気側から Q=Pt で熱量を出し、熱側の Q=mcΔT とつなぐ。ΔT=Pt/(mc)。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 電気エネルギー → 熱 → 水の温度上昇、とエネルギーがバトンのように受け渡される。受け渡しの各区間で式を 1 本ずつ立て、熱量 でつなぐ。

公式電気側 、熱側 (熱の単元の式)

① 電熱器が出す熱量。

② 温度上昇に読み替える。 について解いて

まとめ 2 つの公式を「同じ 」でつなぐのがこの型の骨格である。図のエネルギーの流れ(電気→熱→温度上昇)を書いてから式を立てると、どの量がどの式に入るか迷わない。

Pt=25200 J電気エネルギーmcΔT=25200 J水が得た熱
電気エネルギーがそのまま水の熱になる。25200 J で ΔT=30 K

別解

1 秒あたりで考えるルート。 1 秒に 入る。水 上げるには 必要だから、1 秒あたりの上昇は

秒では 。「毎秒 0.5 K ずつ上がる」という速度の見方は、加熱時間を変えた問題にもすぐ応用が利く。

ポイント

  • 電気と熱は Q でつなぐ(Pt=mcΔT)
  • ΔT=Pt/(mc)
  • エネルギーの流れを先に図にする

よくある間違い

  • mc を掛けるべきところを割るなど、式の変形で崩れる(単位で確認)
  • g と kg の不一致(比熱が J/(g·K) なら質量は g のまま)
  • 60 秒を 60 分と読み違える