物理基礎 / 電気とエネルギーの利用
電流と自由電子の個数
問題
導線に の電流が流れている。 秒間に導線の断面を通過する自由電子の個数を求めよ。電気素量(電子 1 個の電気量の大きさ)を とする。
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電流→電気量→個数、の 2 段で進む。全体の電気量を 1 個分の電気量で割れば、個数が出るはずだ。
解答・解説
方針
まず 1.0 秒に通過する電気量 Q=It を出し、それを電子 1 個分の電気量 e で割って個数にする。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 電流の正体は電子の集団移動である。「合計の電気量」を「1 個あたりの電気量」で割れば個数が出る。募金の総額を 1 人あたりの額で割れば人数が出るのと同じ理屈だ。
公式通過個数
① 通過した電気量を求める。
② 電子 1 個分で割る。
まとめ 指数の割り算は と を分けて処理する。たった でも 1 秒に 1000 京個の電子が通る。電気素量がいかに小さいかが実感できる問題である。
答
個
別解
1 個ずつの寄与から見るルート。 電子 1 個が断面を通ると 運ばれる。 個通れば クーロン。
これが 1 秒間で になればよいから
方程式を立てる形にすると、割り算の向きを迷わない。
ポイント
- n=It/e の 2 段構成(電気量→個数)
- 電気素量 e=1.6×10⁻¹⁹ C
- 指数は仮数と 10 のべきを分けて計算
よくある間違い
- e を掛けてしまい 10⁻¹⁹ 個という不自然な答えを出す(個数が 1 未満はおかしいと気づく)
- 10⁻¹⁹ で割るときの符号処理を誤り 10⁻¹⁹ 個とする
- 電流の向き=電子の向きとして図を描いてしまう