物理基礎 / 電気とエネルギーの利用

電流と自由電子の個数

★★ 標準電流電気素量

問題

導線に の電流が流れている。 秒間に導線の断面を通過する自由電子の個数を求めよ。電気素量(電子 1 個の電気量の大きさ)を とする。

この断面を 1.0 秒に n 個電子I=1.6 A
1.0 秒間に断面を通る電子の総電気量が 1.6 C になる
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電流→電気量→個数、の 2 段で進む。全体の電気量を 1 個分の電気量で割れば、個数が出るはずだ。

解答・解説

方針

まず 1.0 秒に通過する電気量 Q=It を出し、それを電子 1 個分の電気量 e で割って個数にする。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 電流の正体は電子の集団移動である。「合計の電気量」を「1 個あたりの電気量」で割れば個数が出る。募金の総額を 1 人あたりの額で割れば人数が出るのと同じ理屈だ。

公式通過個数

① 通過した電気量を求める。

② 電子 1 個分で割る。

まとめ 指数の割り算は を分けて処理する。たった でも 1 秒に 1000 京個の電子が通る。電気素量がいかに小さいかが実感できる問題である。

別解

1 個ずつの寄与から見るルート。 電子 1 個が断面を通ると 運ばれる。 個通れば クーロン。

これが 1 秒間で になればよいから

方程式を立てる形にすると、割り算の向きを迷わない。

ポイント

  • n=It/e の 2 段構成(電気量→個数)
  • 電気素量 e=1.6×10⁻¹⁹ C
  • 指数は仮数と 10 のべきを分けて計算

よくある間違い

  • e を掛けてしまい 10⁻¹⁹ 個という不自然な答えを出す(個数が 1 未満はおかしいと気づく)
  • 10⁻¹⁹ で割るときの符号処理を誤り 10⁻¹⁹ 個とする
  • 電流の向き=電子の向きとして図を描いてしまう