物理基礎 / 電気とエネルギーの利用
家庭の配線とブレーカー
問題
家庭のコンセントは で、各器具は並列につながれている。ある部屋の回路には でブレーカーが落ちる(電流を遮断する)装置が付いている。この回路でエアコン()と電子レンジ()を使用中に、ドライヤー()を使い始めた。(1) 3 つの器具を同時に使ったときの合計電流を求めよ。(2) ブレーカーは落ちるか。(3) 定格 のテーブルタップ 1 本にまとめてつないでよいのは、合計何 W までの器具か。
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家庭の器具は全部並列で、どれにも 100 V がかかっている。器具ごとの電流を I=P/V で出して足すだけ。テーブルタップは「電流の合計が定格以内か」で判断する。
解答・解説
方針
並列なのでどの器具にも 100 V がかかり、各電流は I=P/V。電流は合流して足し算される。定格 15 A の上限は P=VI=1500 W。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 家庭の配線はすべて並列である。だからどの器具にも がかかり、器具を増やすたびに電流が足し算で増えていく。ブレーカーは、この合計電流を見張る装置である。
① 各器具の電流と合計。 より
- エアコン:
- 電子レンジ:
- ドライヤー:
② ブレーカーの判定。 だからブレーカーは落ちる。(ドライヤーを使う前は で余裕があった。)
③ テーブルタップの上限。 定格 まで流せるから
合計 までの器具ならまとめてよい。
まとめ 「W 表示 ÷ 100 = 電流(A)」という暗算が家庭の電気の基本。合計 級(電子レンジ+ドライヤーなど)で に達する。たこ足配線が危険なのは、1 本のコードに電流の合計が集中して発熱するからである。
(1) (2) を超えるので落ちる (3) まで
別解
電力の合計から一気に出すルート。 並列で電圧が共通なら、電流の合計は電力の合計に比例する。
ブレーカーの を電力に直すと 。「この回路は合計 2000 W まで」と覚えておけば、器具の W 表示を足すだけで判定できる。
ポイント
- 家庭の器具は並列(全部に 100 V)
- I=P/V を器具ごとに出して足す
- 定格 15 A のタップは合計 1500 W まで
よくある間違い
- 器具を直列と考えて電圧を分配してしまう
- 電力を足さずに一番大きい器具だけで判定する
- 定格 15 A を電力 15 W と混同する