物理基礎 / 電気とエネルギーの利用
発電所からの送電(総合)
問題
発電所が電力 を送り出す。変圧器で送電電圧を に上げてから、全体の抵抗が の送電線で送る。(1) 送電線を流れる電流 (2) 送電線で失われる電力と、送り出した電力に対するその割合 (3) 利用先に届く電力をそれぞれ求めよ。
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手順は s09 と同じ 3 段(電流→損失→残り)。桁の大きい数値は 10 のべきを分けて計算し、最後に「損失が小さい割合に収まっているか」を確かめよう。
解答・解説
方針
I=P/V → 損失 rI² → 届く電力=送った電力−損失、の 3 段。送電問題の集大成として、数値の桁に注意して進める。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 実際の送電に近い数値での総合問題である。やることは「電流を出す → ジュール熱を出す → 引き算」の 3 段だけ。桁が大きいので、10 のべきを分けて処理するのが事故防止のコツになる。
① 送電線の電流。
② 送電線での損失。
割合は
③ 届く電力。
まとめ が届く計算になった。もし変圧せず のまま送れば、電流は 、損失は となり、送る電力より損失が大きい(すべて熱で消える)。昇圧してから送る意味が、数値で骨身にしみる問題である。
答
(1) (2) ( %) (3)
別解
割合を先に見積もるルート(得意な人向け)。 損失率は と 1 本の式にできる( を で割った)。
先に「損失 2 %」と出せば、届く電力は で 、損失は と逆算でそろう。
ポイント
- 電流→損失→引き算の 3 段
- 損失率は rP/V² でも出せる
- 桁計算は 10 のべきを分けて処理
よくある間違い
- 50² を 250 と誤る(2500)
- 割合の分母を「届いた電力」にしてしまう(送り出した電力に対する割合)
- 10⁵ と 10⁴ の引き算で位取りを誤る(5.0−0.1=4.9 に桁をそろえる)