物理基礎 / 電気とエネルギーの利用

混合回路と消費電力の比較

★★★ 応用混合回路電力

問題

の抵抗 に、 の抵抗 の並列部分を直列につなぎ、 の電源に接続した。(1) 電源を流れる電流 (2) の消費電力をそれぞれ求めよ。(3) 3 つの抵抗のうち、最も発熱が大きいのはどれか。

12 VR₁=4.0 ΩR₂=4.0 ΩR₃=4.0 ΩI
同じ 4.0 Ω が 3 本。R₁ だけ全電流が流れるので発熱が集中する
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3 本とも同じ 4.0 Ω なのがこの問題の仕掛け。消費電力は抵抗値だけでは決まらない。それぞれに流れる電流を出してから P=RI² で比べよう。

解答・解説

方針

合成(4.0+2.0=6.0 Ω)→全体電流→各抵抗の電流・電圧→P=RI²(または VI)。同じ抵抗値でも流れる電流が違えば電力は大きく変わる。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 3 本は同じ だが、流れる電流が違う。電力は で電流の 2 乗が効くから、電流の多い抵抗が圧倒的に発熱する。まず回路を解いて各抵抗の電流を確定させる。

① 全体の電流。 並列部は同じ抵抗 2 本で半分の 。全体は

② 各抵抗の電力。 には全電流 が流れる。

並列部の電圧は の電流は対称性より半分の

( も同じ 。)

③ 比較。 より、最も発熱が大きいのは

検算: 電源の供給は 。各抵抗の和は で一致する。

まとめ 「同じ抵抗値なら同じ発熱」ではない。直列部分は全電流を引き受けるので発熱が集中する。電力の検算(供給=消費の合計)はこの型の強力なチェックになる。

(1) (2) : : (3)

別解

電圧配分から P=V²/R で出すルート。 の電圧は 、並列部は

電圧で比べると、 には並列部の 2 倍の電圧がかかり、電力は 2 乗で 4 倍、と構造も読める。、使いやすい方で計算し、もう一方で検算するのが理想である。

ポイント

  • 電力は電流(電圧)の 2 乗で効く
  • 直列部分に発熱が集中する
  • 供給電力=消費電力の合計で検算

よくある間違い

  • 同じ抵抗値だから同じ電力と即断する
  • R₂ にも全電流 2.0 A を流して 16 W とする
  • 並列部の電圧を 12 V のままにする