物理基礎 / 電気とエネルギーの利用

電池の内部抵抗と端子電圧

★★★ 応用内部抵抗オームの法則

問題

起電力 、内部抵抗 の電池に、 の抵抗をつないだ。(1) 回路を流れる電流 (2) 電池の端子電圧(電池の両端の電圧)をそれぞれ求めよ。

E=3.0 Vr=0.50 ΩR=1.0 ΩI
電池は起電力 E と内部抵抗 r の直列として描き直す(左辺全体が 1 個の電池)
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電池を「理想の電源+小さな抵抗が中に入った箱」と描き直してみよう。回路全体では抵抗が 2 個直列になっている。端子電圧は、箱の外から測れる電圧である。

解答・解説

方針

内部抵抗は電池の中にある小さな抵抗。回路全体は起電力 E に r と R が直列になった形で、I=E/(R+r)。端子電圧は E から内部抵抗の分 rI を引く。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 実際の電池は、内部にわずかな抵抗(内部抵抗 )を持つ。回路図では電池を「起電力 と抵抗 の直列」に描き直す。すると回路は が直列につながっただけの形になる。

公式、端子電圧 ()

① 電流を求める。 全抵抗は だから

② 端子電圧を求める。 起電力のうち、内部抵抗で が電池の内部で使われてしまう。外に出てくるのは残りで

③ 検算。 端子電圧は外部抵抗の電圧と等しいはずで、。一致する。

まとめ 電流を流すほど が増え、端子電圧は起電力より下がる。電池を使うと電圧が「へたる」現象の正体がこれである。電流を流していないときだけ、端子電圧=起電力になる。

(1) (2)

別解

外部抵抗側から見るルート。 端子電圧を先に文字で置く。外部抵抗には 、電池側では 。2 つは同じ電圧だから

と、公式 が自分で導ける。導出まで押さえておくと、抵抗が 2 個ある回路や電池 2 個の回路でも同じ考えで式が立つ。

ポイント

  • 電池=起電力 E+内部抵抗 r の直列
  • I=E/(R+r)
  • 端子電圧 V=E−rI は電流を流すほど下がる

よくある間違い

  • I=E/R として内部抵抗を無視する
  • 端子電圧を起電力 3.0 V と答える
  • rI を足して V=E+rI とする(内部で使われる分は引く)