物理基礎 / 力と運動の法則
縦につないだ2つのおもり
問題
天井から軽い糸 1 で質量 のおもり A をつるし、A の下に軽い糸 2 で質量 のおもり B をつるして全体を静止させた。重力加速度の大きさを とする。糸 1、糸 2 の張力の大きさをそれぞれ求めよ。
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糸 2 が支えているのはどの物体か。糸 1 が支えているのは? それぞれの下にぶら下がっている質量を数えよう。
解答・解説
方針
糸 2 は B だけを、糸 1 は A と B の全体を支える。「その糸より下に何 kg ぶら下がっているか」で決まる。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 張力の大きさは、その糸より下にぶら下がっている全部の重さで決まる。どの糸がどこまでを支えているかを図で確認してから式にする。
① 糸 2(B を支える)。
B に注目すると、はたらく力は重力と糸 2 の張力。つり合いから
② 糸 1(全体を支える)。
A と B をまとめて 1 つの物体()と見ると、外から支えるのは糸 1 だけ。
まとめ A 単独で検算もできる。A には、重力 (下)、糸 1 の張力 (上)、糸 2 が A を引く力 (下)がはたらき、 ✓。上の糸ほど張力が大きい — 鎖が切れるならいちばん上、の直感が式で裏づけられる。
答
糸 1: 、糸 2:
別解
注目物体を変えて 2 通りで解くルート(検算の型)。 本解は「B 単独」と「全体」で解いた。逆に「A 単独」と「B 単独」の 2 本でも解ける(A の式: 、B の式: )。
どの組み合わせで解いても答えは同じ — 連結体では注目物体の選び方に自由がある。計算が最短になる選び方(未知数が 1 つだけ現れる物体)を探すのが腕の見せどころで、今回は「B 単独 → 全体」が最短ルートだ。
ポイント
- 張力=その糸より下の総重量
- 「全体」と「単独」を使い分けると最短
- 上の糸ほど張力が大きい
よくある間違い
- 糸 1 の張力を A の重さだけの 19.6 N とする(糸 1 は B の分まで支えている)
- 糸 2 の張力に A の重さを混ぜる(糸 2 の下にあるのは B だけ)
- A の検算で糸 2 の力の向きを上向きにしてしまう(糸 2 は A を下へ引く)