物理基礎 / 力と運動の法則

水に浮かぶ木片

★★ 標準浮力力のつり合い

問題

密度 、体積 の木片を水に入れると、一部を水面上に出して浮かんで静止した。水の密度を 、重力加速度の大きさを とする。

(1) 木片にはたらく浮力の大きさを求めよ。

(2) 木片の全体積のうち、水面下にある部分の割合を求めよ。

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浮かんで静止しているとき、浮力は何とつり合っているか。浮力の式 ρVg の V は「水面下の体積」であることに注意。

解答・解説

方針

浮かんで静止=浮力と重力のつり合い。浮力=重力から沈んでいる体積を逆算すると、割合=密度の比になる。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 完全に沈んでいる場合と違い、浮かんでいるときは沈んでいる体積 が未知数になる。手がかりは「静止」— つまり浮力と重力のつり合いだ。

① 浮力の大きさ。

木片の質量は 。浮かんで静止しているから

② 沈んでいる割合。

浮力の式 から

全体積 に対して

水面木片60% が水面下浮力重力
浮かんで静止=浮力と重力がつり合う。沈む割合=木の密度÷水の密度=60%

まとめ 計算の結果をよく見ると、沈む割合 になっている。密度 倍の木は 沈む。氷(密度約 )が水面下に約 割隠れる「氷山の一角」も、この比の式そのものだ。

(1) (2)

別解

密度の比で即答するルート(得意な人向け)。 つり合いの式を文字で書くと

も体積の絶対値も消えて、沈む割合=密度の比が一般法則として出る。。(1)の数値計算より先にこの構造をつかめば、どんな数値でも一瞬で答えられる。

ポイント

  • 浮かんで静止=浮力とちょうどつり合う(浮力=mg)
  • ρVg の V は水面下の体積
  • 沈む割合=物体の密度÷液体の密度

よくある間違い

  • 浮力を全体積で計算して 9.8 N とする(浮かんでいるときは水面下の体積だけ)
  • 浮力が重力より大きいから浮くと説明する(静止中はちょうどつり合っている)
  • 割合を 40 %(水面上の分)と取り違える(聞かれているのは水面下)