物理基礎 / 力と運動の法則

運動方程式の基本

★ 基礎運動方程式

問題

なめらかな水平面上に置かれた質量 の物体に、水平方向に の一定の力を加え続けた。物体に生じる加速度の大きさを求めよ。

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力と加速度と質量を結ぶ法則はどれか。「なめらかな面」という表現が何を意味するかにも注意。

解答・解説

方針

運動の第2法則 ma=F に代入する。「なめらか」=摩擦なし、なので水平方向の力は F だけ。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 力が加わり続けると、物体は加速し続ける。その関係を定めるのが運動方程式 だ。

「なめらかな水平面」は摩擦を無視してよいという物理の合図。だから水平方向の力は加えた だけになる。

公式運動方程式 ( は物体にはたらく力の合力)

① 代入する。

なめらか4.0 kgF=12 Na
なめらかな面では水平の力は F だけ。合力 F=12 N が加速度 a を生む(ma=F)

まとめ は「合力」。今回はたまたま力が 1 本だったが、複数あれば足し引きしてから代入する(次問)。また、力を加え続ける限り速度ではなく加速度が一定になる — 「力を加える=速くなり続ける」であって「一定の速さで動く」ではない。ここはニュートン以前の人類が全員間違えた急所だ。

別解

単位の意味で確かめるルート(得意な人向け)。 力の単位 N は、実は と定義されている。「質量 の加速度を生じさせる力が 」。

だから は質量 を生む。単位の定義そのものが運動方程式になっている。

ポイント

  • 運動方程式 ma=F の F は合力
  • 「なめらか」=摩擦なしの合図
  • 力を加え続けると速度でなく加速度が一定

よくある間違い

  • 力を加えている間は一定の速度で動くと考える(一定なのは加速度)
  • と掛けてしまう(質量が大きいほど加速しにくい。割り算)
  • 重力や垂直抗力を水平方向の式に混ぜる(鉛直方向はつり合っていて水平運動に関与しない)